はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

1泊2日の夏山テント泊にオススメのザック「OMM Classic32」

あと1ヶ月ほどすると北アルプスの高山も雪がなくなり、いよいよ夏山のシーズンに突入する。

仕事が忙しくまったく山に登れていない可哀想な僕は今日もコタツ記事。

僕のオススメのバックパック(ザック)

登山用のザックは長い時間背負って歩くため、デザインや色や形状以外にも、体にフィットするかどうか、必要な収容量があるかどうか、重さはどうかなど、その人が実際に見て試してみたうえで気に入ったものを選ぶのが望ましいと僕は思っている。

それでも「何かオススメを教えて欲しい」と言われた時はたぶん以下のザックを勧めるだろう。

そして先日知人にザック選びのアドバイスを求められたので実際に勧めてみた。

 

OMM Classic32 (670g)

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OMMはオリジナルマウンテンマラソンの略で、マウンテンマラソンという言葉が入っている通り、山を走る人用に作られたブランドで、ザック以外にも登山ウエアなどの商品も展開している。

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Classic32は容量が32リットルのザックで、テント泊をするには若干物足りないように思う人もいるかもしれないが、夏山登山であれば十分対応できる。

そして670gと非常に軽い!

写真の荷物は左から時計回りにダウンパンツ、ダウンジャケット、テント、テントポール、ジェットボイル、食材・その他、シュラフ、スリーピングマット。

ザックの表のメッシュポケットにはレインウエア上下が収納されており、サイドポケットに入っているのはゴリラポッド。左右両方にあるサイドポケットには500mlのペットボトルが2本すっぽりと収まる収容力がある。

この時は10月下旬ということもあり、しっかりとした防寒具が必要だったため、荷物が若干嵩張ったが、それでもこのザックにすべて収納することができた。

持って行った道具類はどれも普通に販売されているもので、特にコンパクトでも軽さに特化したものでもない、ごくごく一般的なもの。

夏山であれば、ダウンパンツは必要ないしダウンジャケットもユニクロので済む。シュラフも一段軽い物を選ぶことができるはずである。そうなれば重量はより軽くなり、ザックの空きスペースは増える。

また、このザックの背面部には簡易的な薄いマットが折りたたんで収納されており、これをテント内に敷くことで、地面の凸凹から発生しがちなエアー型のスリーピングマットのパンクを防ぐことができる。

非常に薄くてペラペラなマットであるため、これ単体で使用するのはやめておいた方がいいと思う。あくまでも下敷きとして使うのがベストだ。

 

OMM Classic32の注意点

僕にとっては良い所だらけのザックだが、非常に軽くペラペラの素材であるため耐久性は堅牢なザックとは比べ物にならないし、ザック背面にフレームが入っていないため中身を空っぽにするとフニャフニャになって自立しない。

したがってあまりに荷物が少ない登山にはあまり向いていないかもしれない。ある程度の物を入れてザックの形が整うようにして使いたい。 

使いこなすのに若干慣れが必要だが、荷物がかさばらず重たくならない夏山のシーズンであればテント泊でも十分対応できるし、荷物の多い日帰り登山などにも重宝すると思う。

GRANITEGEAR VIRGA 2

もっと容量が欲しいという方にはこちら。

ただ最初のザックとしてはあまりオススメはできない。

このザックは容量51リットルと32リットルのOMM Classic32よりも容量が大きいにもかかわらず重量が540gとClassic32の670gよりも軽い。

こちらも同じく背面フレームがないため、中身を詰めないと自立しない。

僕はこのザックで昨年の夏休みに4泊5日で裏銀座を縦走した。色々と詰め込みすぎたせいで総重量が増えてしまい、後半はショルダーベルトが肩に食い込んで少々辛い思いをした。

 

というわけで一般的な登山用ザックとは少々毛色の違うOMM Classic32、僕は非常に気に入っていて今年は出動回数が増えそう。

 

ちなみに知人が選んだザックはグレゴリーのスタウト35。

僕の想いは届かなかったw