浅間山がよく見える山として有名な黒斑山に登ってきました。
長野県小諸市にある黒斑山は、浅間山の外輪山のなかで標高2,404 mの最高峰の山。車で到達できるスタート地点の車坂峠が標高2,000mであることから、簡単に山頂まで登ることができます。
高峰高原ビジターセンターを出発
この日の天気は午後から崩れる予報。
山頂までは片道2時間くらいなのでギリギリ大丈夫かなと思っていましたが・・・。
残雪期は最低でも軽アイゼンが必要
4月中旬の黒斑山は、だいぶ雪が減ってきてはいるものの、場所によっては雪が残っているため、最低でも軽アイゼンなどの装備はあらかじめ準備しておいた方がいいと思います。
日当たりや風当たりの関係で、雪の無い場所と残っている場所がまちまちで、石を踏んだ時の「ギギギ・・・」という音が耳障りで途中で軽アイゼンを外してしまいました。
でも後々思い返してみると下山まで外す必要はありませんでした。
トーミの頭
トーミの頭あたりで雨と霰の中間のようなものが空からパラパラと降ってきました。
この辺りまで来ると雪の白いスジの入った浅間山がばっちり見えます。
ここから写真の左の箇所を登って少し行ったところに黒斑山の山頂があります。
黒斑山の山頂
黒斑山(2,404 m)に到着しました。
スタート地点の高峰高原ビジターセンターが標高2,000mなので、標高差は404mと残雪期の登山でもここまで割と簡単に来ることができました。
もっと雪深い時期だと写真の看板が「黒斑山」の文字くらいまで埋まるようですが今回はご覧の通り。
雨が降ってきたので下山
山頂に到着した段階で天気は雨に・・・。
登頂直後はそれほどでもなかった雨が、山頂での写真撮影タイムが終わるころになると、徐々に雨足が強くなってきました。天候は残念でしたが、浅間山もばっちり見えたことだしサクッと下山しましょうということで、登りの半分以下の時間でスタート地点の高峰高原ビジターセンターに戻りました。
高峰温泉ランプの宿で日帰り温泉
高峰高原ビジターセンターに到着した段階で13時少し前。
まだまだ時間に余裕があるということで、すぐそばの高峰温泉ランプの宿で温泉に入ってから帰ろうということになりました。
日帰り温泉は500円でタオルが200円。
この宿の売りでもある雲上の露天風呂は宿泊客しか入ることができないらしく、日帰り客が入れるのは5人も入れば窮屈に感じるくらいのコンパクトな備え付けの温泉風呂でした。ただタイミングが良かったのか貸切状態で快適な入浴タイムとなりました。
風呂から出た後は食事処でまったり
窓の外には野鳥のための餌場が設置されていて、入れ替わり立ち替わりさまざまな種類の野鳥たちが餌を食べにやってきます。
2重ガラスの窓が雨でにじんで外がよく見えなかったのが残念でした。
隣の人が食べていたお焼きが美味しそうだったので、野沢菜と野菜ミックスのお焼きを注文してみました。
野菜ミックス。
味噌の味付けが絶妙で激ウマでした。
野沢菜もなかなかの美味。
お食事処には無料の熊笹茶が置いてあって、これがまた独特の味で美味しい。ロビーにはそば茶が同じように設置されていて無料で飲むことができます。
お焼きを食べたりお茶を飲んだり、窓の外の野鳥をぼーっと眺めたり、ゆっくりと時間が過ぎていきます。
我に返って帰ることに
15時になったところで我に返り「まだ居たいけどそろそろ帰ろう・・・」と皆重い腰をあげました。結局日帰り温泉で訪れた場所に2時間弱くらい滞在していました。
本当に居心地が良かったです。
僕は普段ソロで山に入ることが多く、下山後はサクッと帰ってしまうことが多いのですが、今回は年に数回あるかないかのグループ登山。みんなの希望で寄り道した時も、心の中では「早く帰りたいなあ」と思うことが多いのですが、高峰温泉ランプの宿は「もっとここに居たいなあ」という気持ちになれる素晴らしい宿でした。
黒斑山に登った際は立ち寄ってみてください。
高峰温泉ランプの宿の地図
まとめ
天気はあいにくの空模様でしたが、お手軽雪山ハイクで浅間山も見れたし、下山後の高峰温泉ランプの宿は素晴らしかったしで、結果オーライの楽しい登山でした。
帰りは上信越道、関越道で渋滞の連続攻撃にやられてクタクタに・・・。
コースタイム
9:13 高峰高原ビジターセンター → 9:32 車坂山 → 10:37 槍ヶ鞘 → 11:02 トーミの頭 → 11:29 黒斑山(小休止) → 12:08 トーミの頭 → 12:47 高峰高原ビジターセンター