はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

南アルプスの白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走 2日目

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南アルプスの白峰三山(しらねさんざん)縦走の2日目です。

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久しぶりの本格登山にすでに体はボロボロの状態ですが、今回は縦走ですから先に進まなければなりません。

朝の天気はまずまずですが、昼くらいから崩れる予報だったので、早めに起きて4時には出発できるように準備をしました。

 

間ノ岳へ向けて出発

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富士山を横目に次の山である間ノ岳に向かいます。

前日の疲れが取れるわけもなく、出だしから体(特に足)が悲鳴をあげています。

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この日は僕と同じように間ノ岳と農鳥岳を目指す方、間ノ岳だけを目的にした軽装の方など、多くの登山者が早朝から活動を開始していました。

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どこを歩いていてもだいたい富士山が見える縦走路というのは素晴らしいものですね。

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振り返ると右から北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳と見事な山々が並んで見えます。

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途中何度も立ち止まって休憩しつつ、なんとか間ノ岳に到着しました。

間ノ岳は標高3,190mで国内3位の標高の山です。

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山頂では記念撮影大会になっていましたが、僕がおすすめしたいのは下の撮影スポットです。

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デジタルカメラの望遠レンズ(または望遠ズーム機能)を持っている方であれば、大きな富士山をバックにした写真を撮影することができます。

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間ノ岳山頂のすぐ下にある雪の手前くらいから望遠で、その先のケルン(積み石)あたりの被写体を狙います。

そうすると圧縮効果によって背景の富士山を大きく撮影することができます。

 

農鳥小屋で名物おじさんに会う

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間ノ岳では休憩せずに白峰三山の最後の山である農鳥岳へ向かいます。

頑張ってここまで登ってきたのにまた下るとは・・・なんて思ってもこういうコースだから仕方がありません。 

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そして農鳥岳へ向かう途中にある農鳥小屋で少し休憩することにしました。

この山小屋は色んな意味で有名で「農鳥小屋 評判」で検索するとエピソード(おもにおじさんに怒られる話)がたくさん出てくるので興味のある方は調べてみてください。

僕はおじさんとは直接話しませんでしたが、女性の従業員の方からバッジ3つとコーラを買ったら「たくさん買ってくれたからこれオマケね」とバッジをもう一個貰いました。

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白峰三山バッジです。

並べる順番を間違えて撮影してしまいましたが、上の3つはパズルのピースのようになっていて横に組み合わせることができるようになっています。

そして下のむき出しのバッジがおまけの南アルプスバッジ。

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コーラを飲んでいる途中で小屋のおじさんが出てきて他の登山者と少しお話していましたが、昔ながらの小屋番って感じで裏表のなさそうな方でした。

 

農鳥岳へ

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しばし休憩したのちに出発します。

農鳥岳に向けて登り返します。

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途中でライチョウを発見しました。

が、すぐに隠れてしまって撮影できたのはこの1枚のみ。

その場で少し待ってみましたが、その後現れることはありませんでした。

残念! 

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頑張って西農鳥岳へ到着。

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山頂らしき場所が見えて、もう少しだなと思ったら、

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まだまだ先が長かったり・・・。

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そんなこんなで農鳥岳にも登頂し、白峰三山を制覇しました。

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山頂では軽く食事を摂ったり水分補給したり、タイムラプスを撮影したりと、ゆっくり休憩しました。

なぜならここから先が僕にとっての正念場だからです。

 

大門沢下降点

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大門沢下降点からゴール地点の奈良田まではヤマタイムのコースタイムで6時間20分かかります。

下山で。

ひざ痛の爆弾を抱えた僕にとって、この下山こそが白峰三山縦走でもっとも辛い時間帯なのです。

ひざ痛が発生しないように、トレッキングポールを駆使して慎重に下山していきますが、途中で大腿四頭筋の活動限界を迎えました。

足の踏ん張りがまったく効かなくなり、生まれたての小鹿のような足取りで、後続に次々に抜かれながら大門沢小屋を目指します。

 

大門沢小屋に到着

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12時30分くらいに大門沢小屋に到着しました。

足がカクカクで歩くのもままならない状態でしたが、ひざ痛が発症しなかったのが救いです。

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進む・泊まるを決める前にまずはメシだ!とラーメンとコーラを注文。

ラーメンができるまでにコーラを飲んで待ちます。

そしてラーメン。

おそらくインスタント麺を使ったラーメンですが、この時食べたラーメンは「これまでの人生の中で最も体が喜んだラーメン」ではないかと思われます。

それくら疲れていました。

味は普通でしたが麺・具材・スープすべてが体に染みわたっていくのを感じました。

ラーメン完食後に再びコーラを購入し、他のお客さんが食べていて気になったフルーツゼリーを購入するなど、食べまくりながら休憩していましたが、足の回復はちょっと難しいなと思い決断しました。

「ここをキャンプ地とする」

 

大門沢小屋のテント場

 

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僕は割と早めに到着していたので、平らで小屋にもいきやすい場所を確保することができましたが、時間の経過とともに人は増え、テント場は満員御礼状態になりました。

小屋の裏手にもテン場があり、最大50張りくらいまでいけるそうです。

昨日はビール1缶で気持ち悪くなってしまいましたが、今回はいけるかな?とチューハイを買ってみましたが、やはり本格的に疲れた体にお酒は合わないようです。

気持ち悪くはなりませんでしたが、キンキンに冷えていても美味しいとは感じられませんでした。

 

20時を過ぎると小屋とその周辺に静けさが訪れますが、例によって僕はなかなか寝付くことができず、寝ては起きてを繰り返し夜が更けていきました。

 

続きはこちら:南アルプスの白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走 最終日