はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

紅葉真っ盛りの涸沢にテント泊してきたよ

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北アルプスの穂高連峰に囲まれた涸沢周辺は、紅葉が見頃になると大勢の登山者がこぞって訪れる。

例年よりも少し早くピークが訪れているということで、天気も含めてどうなることかと思ったが、何とか初日と翌日午前中は天気が持ちこたえてくれた。

おかげで絶好の紅葉日和となった。

沢渡大橋駐車場で車中泊

仕事を終えた夜に車を走らせ、沢渡大橋駐車場の駐車場に車を停車。

車中での宿泊は到着時はそれほど感じないが、徐々に気温が下り肌寒くなってきたため、車に積んであったフリースのブランケットを足下にかけて眠った。

翌朝5時発のバスに乗車し上高地バスターミナルへ。

上高地バスターミナルから紅葉の涸沢カールへ

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上高地バスターミナルで諸々の準備を済ませて出発。

バスターミナルからは、明神・徳沢・横尾とコースタイムにして約3時間ほど平坦路をひたすら歩く。

体力的には何ら問題ないが非常に退屈な時間帯。

横尾を出てしばらく歩いたところで、草むらから「ガサガサッ」という大きな音が聞こえた。

もしかして熊!?

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猿だった。

本谷橋から涸沢までは本格的な登山道

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本谷橋を超えたところからようやく登山らしいコースになる。

上高地バスターミナルから本谷橋までは登山前の準備運動にすぎない。

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傾斜がきつくなりこれまでとは体への負担が違う。

しかしそんな厳しい状況でも目の前に広がる鮮やかな紅葉を見ていると思っていたよりも辛さは感じなかった。

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歩けば歩くほど鮮やかな木々が目の前に広がっていく。

目を閉じたまま適当にシャッターを押しても良い写真が撮れそうな、色とりどりの紅葉にここまでの疲れが吹き飛ぶ。

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全方向絶景のためシャッターを押す手が止まらず足が止まる。

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涸沢に到着

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涸沢に到着した。

駆け付け一杯といきたいところだが、まずはテントの設営が先。

この時期は平日だろうが休日だろうが多くの登山客が訪れるため、めぼしい場所をすぐに押さえておかないと、トイレから遠かったり平らじゃなかったり、睡眠に影響を及ぼす場所しか確保できなくなってしまう。

上の写真を見てもらえれば分かる通り涸沢のテント場は岩だらけ。

事前に岩だらけという情報は得ていたものの、思っていた以上に岩だらけで「こんな岩だらけのどこにテントを張るんだよ?」と到着直後は戸惑った。

しかし所々にテントが張れる平らな感じになった場所がいくつもあり、問題無く設営できることが分かった。

テントを設営

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涸沢はご覧の通り、地面が岩や石だらけでペグが刺さらないため、ペグを通したテントの紐を大きな岩を重りがわりにして固定する。

事前にやり方を見ておいたおかげでスムーズに設営することができた。

涸沢ヒュッテのおでんセット

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テントを設営して受付を済ませたあとはエネルギーチャージ。

涸沢ヒュッテのおでんセット1,400円。あっという間に消えた。

その後、缶ビールを買ってテントで食事をして午後の時間をまったりとすごした。テント周辺には大きな岩がゴロゴロ転がっているため、椅子っぽいものやテーブルっぽいものを見繕って、そこで座って景色をながめたり調理したりビールを飲んだりと自分の時間をゆっくり楽しむことができた。

少しずつ寒くなってきたため、寝袋に入ってウトウトしていたらそのまま眠ってしまった。22時頃目が覚めて星空の撮影に挑んだが失敗に終わった。

秋の涸沢でのテント泊装備

今回は岩場のテント泊ということで、通常使っているエクスペドのエアマットの下に蛇腹式に折りたたむサーマレストのマットを敷いた。

寝袋はモンベルのスパイラルダウンハガー#2をシュラフカバーを付けずに使用した。

衣類は上を少し重ね着して、下はサポートタイツとズボンを履いたまま。夜中に数回目覚めた時に「あ、ちょっと寒いかも」と思った程度で、あとはまったく気にならなかった。

この日の夜はほぼ無風でとても静かだった。

涸沢カールの朝とモルゲンロート

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早朝の涸沢ヒュッテのテラスにはモルゲンロート(山肌の朝焼け)を撮影しようと沢山の人たちが集まっていた。反対側の涸沢小屋にも大勢の人が見えた。

いよいよモルゲンロートというところで、下の方から猛烈なガスが吹き上がってきてダメかも思ったが、ギリギリのところで持ちこたえてくれた。

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涸沢に宿泊した大勢の人たちが朝の美しいひと時に酔いしれた。

本当はここにもう1泊して、奥穂高岳に登るつもりだったけど、足の調子があまり良くなかったし、午後から悪天候の予報だったので下山することに。

ピークを踏まない登山は久しぶりだったけど、これだけの景色を堪能できたのだから十分満足である。山は来年にでもまた挑戦すればいい。

秋の涸沢をタイムラプスで撮影した

GX7のインターバル撮影とiPhoneのタイムラプス機能を使って、スキマをiPhoneの動画で埋めた今回の旅のまとめ。