もう少しでアジサイが綺麗に咲く時期が訪れます。
神奈川・東京近郊にお住まいの方であれば、これから訪れるアジサイの時期に鎌倉に足を運ばれる方も多いと思います。
そこで今回は、鎌倉と北鎌倉に点在するアジサイスポットをハイキングコースで繋いで歩く「鎌倉アジサイハイキングコース」を考えてみました。
興味のある方は挑戦してみてください。
鎌倉アジサイハイキングコース
鎌倉のアジサイといえば北鎌倉の明月院と、長谷の長谷寺と極楽寺方面へ少し歩いたところにある成就院です。
しかし、成就院は2015~2017年に参道の工事の関係で、名物だったアジサイの殆どを震災被害に遭った宮城県南三陸町に移植しています。当時は200株以上あったアジサイも、現在は100株程度しかないようです。
間もなく、鎌倉は紫陽花のシーズン
— イルカ (@shonan_iruka) 2018年5月16日
紫陽花の名所#鎌倉 ・ #成就院 は #紫陽花 の株が少なくなっています。
成就院海側参道アジサイは30株程になりました。
昨年よりアジサイに代わり、萩を少しずつ植えております。
写真は、先日の成就院海側参道の様子
右の写真は過去の写真です。→ pic.twitter.com/XiXz853qJi
そこで今回は成就院はパスして、スタート地点を長谷寺に設定しました。
スタート地点は長谷寺
長谷寺をスタート地点にしたのは、アジサイが見頃になると非常に混雑するからです。駐車場が併設されていることもあって、大型バスに乗った観光客が大勢やってきます。
混雑を避けるために、長谷寺には朝8時にくらいには到着できるように、自宅を出発した方がいいと思います。
時間に余裕があればJR藤沢駅から江ノ電に乗ると、海沿いを走ったり景色を楽しむことができます。最短距離で移動したい場合は鎌倉駅から乗車したほうが早いと思います。
御霊神社
長谷寺から少し歩いたところにある御霊神社では、極楽寺方面にあるトンネルから出てくる(または入って行く)江ノ電とアジサイを一緒に撮影できます。
ピンボケ写真で恐縮ですが良い撮影ポイントを確保できれば、もっとマシな写真が撮れると思います。
長谷駅への到着が予定よりも早くなる場合は、御霊神社に立ち寄ってから長谷寺に向かったほうがコースタイム的には効率的です。
大仏ハイキングコースへ
御霊神社を後にして、いよいよハイキングコースに入ります。
途中、鎌倉の大仏が鎮座する高徳院の前を通りますので、時間に余裕のある方はこちらに立ち寄ってもいいかと思います。
「・・・。」
高徳院から先へ進むとトンネルの手前に階段が現れます。
ここが大仏ハイキングコースのスタート地点です。
注意点
- 歩きやすい格好・スニーカーor登山靴を推奨します
- ペットボトル500ml以上の飲料を携行してください
- 雨天時・雨上がり時の歩行は避けてください
大仏ハイキングコースは、ご縁結びの御利益がある葛原岡神社を通って、北鎌倉の浄智寺へ抜けるハイキングコースです。
葛原岡神社の手前で佐助稲荷神社や銭洗弁財天に立ち寄ることもできます。
葛原岡神社。
葛原岡神社の周辺にもアジサイが咲いています。
浄智寺から東慶寺へ
ハイキングコースの終点は北鎌倉の浄智寺です。
ここから次に向かう先は、すぐそばにある東慶寺です。
東慶寺の奥のほうには湿った岩壁に着生する「イワタバコ」という花が咲いています。星型の小さな可愛らしい花です。
ゴールは明月院
アジサイハイキングのゴールは北鎌倉の明月院です。
明月院といえば悟りの窓(丸窓)。
そしてアジサイです。
明月院も長谷寺同様にアジサイの時期は非常に混雑します。
個人的には長谷寺よりも明月院が好みです。
・・・というわけで、鎌倉アジサイハイクは明月院でゴールとなります。
北鎌倉駅周辺には飲食店が点在しているので、ここまでの移動で消費したカロリーをしっかり補給しましょう。
歩き足りないハイカーへ
ここから先はハイキングオンリーになりますが、時間がまだたっぷりあって歩き足りないという方向けに、明月院からさらに歩けるコースを紹介します。
ここから先は登山装備推奨です。
補給ポイントが少ないため、飲料は必須、用意できれば食料(チョコやカロリーメイト程度でいいです)を携行してください。
天園ハイキングコース
明月院の前を左折して、さらに歩いたところを右折した先に天園ハイキングコースへの入り口があります。
天園ハイキングコースは建長寺の境内からもスタートできますが、わざわざ明月院から建長寺まで移動するのも面倒なので、こちらから入るのがおすすめです。
周囲の生活音が聞こえる裏山的なハイキングコースを進むと、大平山の山頂に到着します。雑誌では上のような画角で紹介されることが多い大平山ですが、カメラをちょっと左に向けるだけで印象がガラリと変わります。
こんな感じ・・・。
隣はゴルフ場です。
山頂のすぐ下は広場になっていますし、少し先に行けばトイレもあるので、休憩や食事をするならここが良いと思います。
木々の隙間から見える眺めもなかなかですよ。
鎌倉周辺は火器類は使えないというネット上の書き込みが散見されるので、念のため火を使わなくても食べられる食材や飲料などを持っていった方が良さそうです。
先へ進むとご覧のような分岐にさしかかります。
もういいや、という方は瑞泉寺方面へ下っていきましょう。まだまだ行けるという方は明王院方面へどうぞ。
本記事では明王院方面へ向かいます。
明王院から報国寺へ
明王院からは舗装された一般道を歩いて、竹で有名な報国寺へ向かいます。
報国寺の「竹の庭」の拝観料は200円です。
そろそろ歩き疲れてきた頃だと思うので、報国寺の竹を見ながらお茶なんてどうでしょうか?
500円を払うと庭の中にあるお茶屋で抹茶とお菓子を頂くことができます。
衣張山ハイキングコースへ
報国寺を出てすぐの所に平成巡礼道という衣張山へ通じるハイキングコースがあります。
衣張山は映画「海街ダイアリー」の撮影の舞台にもなった場所で、登山口から山頂まで大人の足で10~20分とサクッと登れます。
動画で綾瀬はるかが叫んでいるシーンが衣張山の山頂です。
サクッと登れて山頂からの眺めも最高なので、報国寺まで頑張って歩けた人は衣張山まで登ってみてください。
ここまで来て「さすがに疲れたので帰りたい」という方は来た道を戻って、バスで鎌倉まで移動してください。
まだ行けるという方は続きをどうぞ。
お猿畠の大切岸
衣張山から先へ進むとお猿畠の大切岸に到着します。ここは建物の基礎などに使う石を切っていた石切場だったそうです。
まんだら堂やぐら群
まんだら堂やぐら群の「やぐら」というのは鎌倉時代中期から室町時代末期くらいに造られたいわゆるお墓です。やぐら”群”という名称にある通り、ここには確認されただけでも150もの穴が確認されている大規模なやぐら群とのことでした。
ここは春先と秋から冬しか公開されていないため、アジサイの時期は柵の外から遠目に眺めることしかできません。
名越切通しを見てから鎌倉方面へ戻る
鎌倉に点在する「切通し」というのは、山や丘などを採掘して人馬の交通を行えるようにした道で、海に面して三方を山に囲まれた鎌倉は、この切通しが人の往来のために重要な役割を担っていたそうです。
記事前半では紹介しませんでしたが、大仏ハイキングコースの序盤に「大仏切通し」という場所があります。鎌倉にはこのような切通しが数か所あるので、興味のある方は検索してみてください。
名越切通しを見た後は来た道を少し戻って名越切通し・大町口へ出ます。
これにて鎌倉ハイキングは終了です。
少し歩くと大通り(国道311号線)に出るので、バスに乗るか歩くかして鎌倉駅まで戻りましょう。
以上、ここまで歩けたら大したものだと思います。
鎌倉駅周辺で一杯ひっかけて電車で帰りましょう^^
※鎌倉大町の八雲神社から入る祇園山ハイキングコースが鎌倉駅に戻る途中にありますが、雰囲気や展望はこれまで歩いてきたハイキングコースと大差ないと思うので、本記事では省略しました。興味のある方はこちらの記事をご覧ください。