はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

薬師峠から黒部五郎岳の山頂を経て三俣山荘へ!シルバーウィークの北アルプス縦走登山 2日目

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前回の続き。 

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夜行バスでは爆睡できるのに自分のテントでは殆ど眠れないマンです。

そんなわけで、寝ては起きてを繰り返しながら迎えた午前3時過ぎ。

眠ることを諦めてダラダラと出発の準備を始めます。

黒部五郎岳へ

朝食を済ませてテントの中を片付け、あとはテントを撤収するのみ。

午前4時くらいになったところで隣のテントのご夫妻が目を覚ましてテントから出てきたので「僕のテントのペグの上にそちらのテントが覆いかぶさっていて撤収ができないのでズレ落ちたテントを元の場所に戻してほしい」といった内容をやんわりと伝え、テントを移動してもらいました。

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そしてテントを撤収して午前4時半くらいに薬師峠を出発。

早朝の薬師峠を出発して北ノ俣岳へ

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薬師峠から太郎平小屋まで戻り、トイレを済ませて黒部五郎岳方面に向かいます。

以前にここに訪れた時は薬師沢から雲ノ平に向かったので、黒部五郎岳方面に向かうのは今回が初めて。

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太郎平小屋からしばらくの間は整備された歩きやすい木道が続きます。

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この日は朝から曇が多め。

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ところが北ノ俣岳の手前の稜線に出てみると、富山県側には見事な雲海が広がっていました!

こういう雲を見るとタイムラプスを撮りたくなりますが、この日は行動時間が結構長いので、時間のかかる撮影は諦めました。

北ノ俣岳に到着

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そして北ノ俣岳に到着すると、長野県側の山々が徐々に見えてきました。

これは!…と期待しながら行動食を食べて一息入れていたらガスが再び…。

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軽めの休憩を済ませて先へ進みます。

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北ノ俣岳まで来れば黒部五郎岳の取りつきまでは余裕かな…と思っていたのですが、そんなことはなく、結構なアップダウンが続いて体力が奪われます。

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立ち止まっては地図で現在地点を確認(まだ着かないのか的な意味合いで)しながらダラダラと歩き、ようやく黒部五郎岳が近くに見えてきました。

空を覆っていた雲はいつの間に消えて快晴に!

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最初は大変だと思っていた登りも歩きだしたらそこまでではなく、歩いているうちに山頂への分岐に到着しました。

分岐にバックパックをデポしてカメラとサコッシュのみで山頂に向かいます。

黒部五郎岳山頂からの絶景

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黒部五郎岳の山頂(標高2,860m)に到着しました!

分岐から山頂は10~15分くらい。

バックパックを背負っていないので山頂まで楽々登ることができました。

山頂は大勢の登山者で賑わっていました。

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5年前の裏銀座縦走で黒部五郎岳に寄り道した時は、まだ周囲に見える山の名前をあまり知らなかったので「良い景色だなー」くらいの感想しか出てきませんでした。

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しかし色々な山に登ってきたいま、ここから見える景色は変わりませんが、僕の目に写る景色は大きく変わったような気がします。

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まだまだ先が長いので感動はほどほどにして、バックパックをデポした分岐に戻ります。

素晴らしき黒部五郎のカール

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折立から黒部五郎岳にピストンで登る方は、山頂から来た道をそのまま戻る方が多いようですが、ここまで来たら立ち寄って欲しいのが五郎のカールです。

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黒部五郎岳から黒部五郎小舎方面に下ると見事なカールが目の前に広がります。

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カールと言えば涸沢カールが有名ですが、五郎のカールもまた違った良さがあると思います。

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周囲には沢が流れていたり、巨大な岩がゴロゴロ転がっていたりと見どころが沢山あるので、折立側から黒部五郎岳に登る時は、少々面倒ではありますが山頂だけで満足せずに、五郎のカールを見て行くことをお勧めします。

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黒部五郎小舎で早めのランチ

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五郎のカールを堪能したあとは黒部五郎小舎に移動して早めのランチ。

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カレーライスを注文して、できあがるまで購入したCCレモンを喉で堪能します。(最近はコーラよりもCCレモン推しです)

注文したカレーが来て食べていたところ、ウェットスーツを着てヘルメットを被った人が慌てながら小屋にやってきました。

山なのにウェットスーツ!?

…山小屋の方と話している内容に聞き耳を立てていると、どうやら近くで沢登りをしていて、連れの方が大腿骨骨折疑いで動けなくなってしまったので救助を要請して欲しいとのことでした。

これからどうなるのか気になりましたが、ここでのんびりしている時間はないので、カレーを食べてトイレを済ませたところで出発します。

三俣山荘へのデスロード

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黒部五郎小舎から本日の目的地である三俣山荘へ行くには、ここまで下ってきたぶん登り返さなければなりません。

それほど長い距離ではありませんが、ここまで蓄積されてきた疲労と、先ほど食べたカレーライスのせい(責任転嫁)で体が重いです。

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稜線に出ても微妙な登りが体力を奪っていきます…。

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三俣山荘へは三俣蓮華岳の山頂を経由して行く遠回りコースと、山頂手前の分岐から巻道を使う近道コースがあります。

ヘトヘトになっていた僕が選んだのは当然後者。

これで楽々歩いて三俣山荘まで行けるぜ!と思いきや、待ち受けていたのは「巻き道」と呼ぶには少々ハードな道のりなのでした。

すれ違いのハイカーから聞いた衝撃情報

三俣山荘への巻道を歩いていると、前方から歩いてきたULハイカー風の男性に声をかけられました。

色々と話をしていたところ「三俣山荘のテント場が混みすぎてヤバい」ということが分かりました。(指定外の場所にも設営されていて小屋の方が注意してい回っているとか…)

一瞬、双六小屋の広いテント場が頭に浮かびましたが、あそこは完全予約制で利用ができないので、この日は三俣山荘に何がなんでもテントを張らなければなりません。

こうなったら少しでも早くテント場に到着して張れそうな場所を確保するしかありません。気合を入れなおして三俣山荘に向かいます。

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三俣山荘までの巻道はなかなか大変でした。

序盤はトラバースのような道を平行移動するだけでしたが、三俣山荘に近づいてきたところで、一気に登って一気に下るなかなかハードな展開に…。

巻道の定義を考えさせられます。

三俣山荘に到着

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ようやく三俣山荘のテント場に到着しました。

14時過ぎに到着した段階でテント場の空きスペースは殆どありませんでした。そしてロープの外の指定外の場所にテントを設営している登山者が結構いました。

先ほどすれ違ったULハイカー風の男性は、小屋のスタッフの方が注意して撤去させていると言っていましたが、ルールを守れない登山者が後を絶たないため収拾がつかなくなっている様子…。

写真では設営できそうなスペースはまだまだありそうに見えますが、近づいてみると撤去できない岩があったりして、ここだという場所がなかなか見つかりません。

それなりの設営面積を必要とするローカスギアのクフを持ってきたのは完全に失敗でした。

テントの設営場所を運よく確保

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かなり斜めなスペースではありますが、運よくテントを設営できるスペースを見つけてピンチを脱出!なんとか本日の寝床を確保することができました。

場所を押さえた後は三俣山荘まで行ってテント泊の申込を済ませ、小屋の前でビールを飲んで一息入れました。

無事に張れて一安心です。

さらに増えていくテント泊登山者

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この日はあわよくば鷲羽岳にも…と思っていましたが、三俣山荘のテント場に到着した段階で、登る時間はありましたが登る体力は残っていませんでした。

その後も登山者が続々とやってきて、テント場は色とりどりのテントで埋め尽くされていきました…。

食事と就寝

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その後は隣のテントの方と雑談したりして時間をつぶし、夕方になって寒くなってきたところでテントに入って晩御飯を食べてシュラフに入りました。

 

明日は最終日。

天気が良ければ三俣蓮華岳に登り、そこから稜線上を歩いて双六岳のピークを踏んでから新穂高温泉に下山しますが、悪天候の場合はピークは一切踏まずに巻道を使って双六小屋を経て新穂高温泉に下山します。

果たして最終日の朝はどうなるのか?

僕のTwitterをご覧になっている方は結末は既にご存じかと思いますが、結果は次の記事でご確認ください。

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