はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

秋の瑞牆山に公共交通機関を使って日帰り登山してきました

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秋の瑞牆山に公共交通機関を使って日帰り登山してきました。

瑞牆山は奥秩父に位置する標高2,230mの山で日本百名山のひとつで、2013年に富士山に登ったことをキッカケに登山を始めた僕が3座目に登った山でもあります。

当時は登山を始めたばかりで、山頂から見えた富士山以外の山々のことはまったく理解していませんでした。

あれから7年。

瑞牆山は何も変わっていませんが、色々な山を歩き・登ってきた僕には、あの日見た山頂からの景色とは違ったものが見えるはず。

パラパラと雨が降るなか傘をさして自宅の最寄り駅に向かいました。

横浜から電車でJR韮崎駅へ

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最寄り駅から横浜駅へ移動し、そこから京浜東北線で東神奈川駅へ。すぐさま横浜線に乗り換えて八王子駅で下車して中央線に乗り換えて韮崎駅へ。

JR韮崎駅に到着したのが午前8時半。

天気は予報通り雨は降り止み、青空が見え始めていました。

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駅を出て左に進み、瑞牆山荘行きのバスが出る2番乗り場に移動します。

8時50分に出発するバスに座れるように急いでここまで来ましたが、乗り場に並んでいる人は誰もいませんでした。

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via: 山梨県の観光バス会社

kyohoku.jp

韮崎駅からバスで瑞牆山荘へ

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韮崎駅から瑞牆山荘まで走るバスの始発は8時50分。

天気の良い祝日なのでバスが混雑すると思いきや、瑞牆山荘行きのバスには出発時点で僕とテント泊装備の登山者2名と、途中下車予定の一般の乗客2名だけでした。(近くに大勢の登山者がいましたが行先は別でした)

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バスの女性ドライバーの自主的?な現地ガイドを聞きながら徐々に標高を上げていき、10時過ぎに瑞牆山荘に到着しました。

山荘の少し手前から続く沢沿いの道の紅葉がとても綺麗でした。

瑞牆山へ

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瑞牆山荘そばのトイレで用を足し、10時20分に出発。

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瑞牆山荘から瑞牆山の山頂までは距離で約4キロ、コースタイムは2時間50分ほど。

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帰りのバスの最終が平日は15時20分、土日祝が16時30分なので、あまり悠長に行動している余裕はありません。(上記時刻は11月23日まで)

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via: 山梨県の観光バス会社

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しかしスタート直後から綺麗な紅葉に目を奪われてなかなか足が進みません。

瑞牆山荘から富士見平小屋までの区間は既に紅葉のピークを迎えていて、見上げれば鮮やかに色づいた木々の葉が目に入り、足元には落葉した葉が登山道を覆っています。

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あまり時間がないので先を急ぎたいのですが、ついつい足を止めてカメラを構えてしまいます。

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富士見林道から先は少し傾斜がきつくなります。

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さらに登っていくと瑞牆山が見えるベンチに到着します。

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結構雲が出ていますが、山頂に到着するまでに晴れてくれるでしょうか…。

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瑞牆山が見えれば富士見平小屋まであと一息。

この辺りまでくると木々の葉はすでに落ちていて、登山道は落ち葉が敷き詰められた絨毯のようになっていました。

富士見平小屋

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10時50分。

富士見平小屋に到着しました。

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テント場は閑散としていましたが、周辺のベンチは登山者で賑わっていました。

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前にここを通過した時は早朝だったのでとても静かでしたが、今回はスタートが遅いので登山者だけでなく可愛らしい鳥たちが小屋に遊びに来ていました。

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出発から着たままだったアクティブインサレーションを脱いで、行動食の羊羹を食べてすぐに出発します。

桃太郎岩

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富士見平小屋からしばらく下って沢を徒渉した先に巨大な岩が現れます。桃太郎岩という名前の巨大な岩は、真ん中からパックリと割れています。

巨大な岩の右側の階段を登り先へ進みます。

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この辺りから歩いて登る登山道から、岩だらけのよじ登るルートに変わってきます。

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中盤以降はずっとこんな調子です。

アスレチック感があって楽しいです。

大ヤスリ岩

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岩をよじ登って標高を上げていくと大ヤスリ岩が見えてきます。

クライマーの方はこの岩を登るみたいですね。

僕は登山を始めて7年目にようやく雪山にテント泊デビューするレベルなので、クライミングとは一生縁が無さそうです。

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山頂直下の最後のクサリ場は岩も鎖も濡れていて少し怖かったです。

瑞牆山の山頂に到着!しかし…

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山頂に到着しました。

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瑞牆山の狭い山頂は登山者で混み合っていました。

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期待していた山頂からの眺望はガスの中でしたが、周辺は結構風が吹いているようで、ガスったり晴れたりを繰り返していました。

富士山や南アルプスは残念ながら雲の中でした。

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風が吹いていたので待っていれば雲が取れて遠くまで見渡せるのではないかと思い、持ってきたカップラーメンを食べながら粘りました。

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しかし待てど暮らせど眼下の景色は見渡せても、遠くの景色はずっと雲の中…。

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しばらく粘りましたが帰りのバスの時間もあるので諦めて下山することにしました。

下山

帰りのバスは最終のひとつ手前の15時20分に乗りたかったので、膝痛防止のサポーターを右足に装着して、来た道をガンガン下っていきます。

山頂直下の濡れた岩のクサリ場が少し怖かったですが、それ以降は「無」になって下り続けました。

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桃太郎岩のすぐ下の沢を徒渉したあとは富士見平小屋に向けて少しだけ登り返します。それほど長くない登りですが、疲れた足には結構堪えます。

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富士見平小屋の喫茶メニューを見て一瞬気持ちが揺らぎましたが、帰りのバスの時間に間に合わなくなる可能性があるので、心を鬼にして先に進みました。

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富士見平小屋を過ぎると再び色鮮やかな紅葉ゾーンに突入します。

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富士見平小屋から瑞牆山荘の区間は登りの時もそうでしたが、陽の光が差し込んでとても綺麗でした。

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バスの時間にも余裕がありそうだったので、この辺りからペースダウンして紅葉を楽しみながらゆっくり歩きました。

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14時50分に瑞牆山荘に到着しました。

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バスの出発時間の15時20分まで30分あったので、瑞牆山荘で何か食べられるかな?と思って山荘の入口に行ってみましたが、ソフトクリームとドリンクしか扱っていないようだったので、ソフトクリームを注文してベンチに座って食べました。

想像していたソフトクリームとはだいぶ違っていました…。

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その後はトイレを済ませてバスに乗って韮崎駅に向かいました。 

瑞牆山荘からJR韮崎駅へ

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瑞牆山荘から韮崎駅まで結構な時間がありますが、車窓からの景色がなかなか素晴らしいので、外を眺めているだけで時間が過ぎていきます。

車窓からの景色は写真よりも動画向きだと思うので、後日公開予定のYouTubeのほうでご覧ください。

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南アルプスの向こうに陽が沈んでいきます。

瑞牆山の山頂からは雲に隠れて見えなかった南アルプスがいつの間にか晴れていました。

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写真中央の小さな突起は地蔵ヶ岳のオベリスクだと思われます。

特急あずさで新宿へ

JR韮崎駅に到着しました。

駅に向かう途中のバスの車内で予約しておいた切符を駅の発券機で発行し、売店に向かいますが駅弁もお菓子もビールも売っていません…。

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駅の近くで何か買えないだろうかと外に出て見まわしてみますが、それらしい店は見当たりませんでした。

その代わりに見事な富士山が見えました。

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そして駅のホームからも富士山が!

韮崎駅はこじんまりとした駅ですが、駅から見える景色はなかなかの迫力です。

今年の夏くらいから登山の帰りに特急あずさを利用していますが、今回は遅めの時間だったからなのか分かりませんが、車内は結構混雑していました。

韮崎駅に駅弁とビールが売っていなかったので、車内販売で調達するつもりでしたが、ウトウトしていたら販売員の方を見過ごしげしまいました。

混雑した車内で呼び戻すのもどうかと思ったので、次にやって来るのを待ちましたが、姿を現すことはありませんでした…。

終わりに

10月は涸沢に登ったきり、休みは取るものの色々あって山から遠ざかっていましたが、瑞牆山は久しぶりの登山に丁度良かったです。

紅葉にもギリギリ間に合い、山頂からの景色もまずまずだったので、とても楽しめました。

今回は新しく購入したDJI Pocket2の試し撮りも兼ねていたので、実際の映像はYouTubeで確認頂ければと思います。