登山道具をリスト化して総額を計算したらドン引きした話。
第3話は「スリーピングギア編」です。
第1話「バックパック編」と第2話「テント編」は以下のリンクからどうぞ。
登山用のシュラフ等のスリーピングギアをリスト化したところ、これまでかけた総額は231,661円であることが分かりました。
231,661円…。
シュラフ
登山を始めた年にテント泊の装備を揃えようと思い、Amazonでモンベルのスパイラルダウンハガー#2を購入したのが最初のシュラフです。
その後はシュラフの軽量化を理由に色々と買い足してしまいました…。
今回は暖かい順に並べて紹介していきます。
カモシカスポーツ 750 UDD レギュラー
今年の初めに雪山でテント泊するためにカモシカスポーツの750 UDDレギュラーを購入しました。カモシカスポーツのシュラフはナンガのOEMなので、ほぼナンガのシュラフです。
冬用なので1,200gと重く嵩張ります。
厳冬期の天狗岳登山の際に黒百合ヒュッテで使用しましたが、氷点下になっても特に問題ありませんでした。
ダウンジャケット・ダウンパンツ・ダウンシューズ+足に貼るホッカイロなどを装備したうえで使用したのであまり参考にならないかもしれませんが…。
モンベル スパイラルダウンハガー #2
登山を始めて最初に購入したシュラフです。
残雪期から晩秋くらいまで単体で使える便利なシュラフです。
最初にシュラフを購入する場合は3シーズン用の重量の軽いダウンのものを選ぶのが良いと思います。
僕は夏場に使う軽いシュラフがあるので、このシュラフは北アルプスの残雪期や秋に使っています。ちょっと寒そうな場合はエスケープヴィヴィを一緒に持っていけば寒さで困ることはまずないと思います。
ちなみにモンベルの現行品のダウンハガー#2には、ダウンハガー650、アルパインダウンハガー800、ダウンハガー800、シームレスダウンハガーと4種類あって、ダウンのフィルパワー(ダウンの量)によって対応温度・重量・価格が異なります。(ややこしい!)
モンベル スパイラルダウンハガー #5
スパイラルダウンハガー#2は夏にはオーバースペックなので、もう少し薄手のシュラフが欲しいなと思って選んだのが#5です。
夏の標高の高いテント場に泊まる場合はこれを持っていきます。
ひとつ前に紹介した#2と同様に#5も現行品は何種類かありますので、気になる方はモンベルのサイトをご確認ください。
モンベル ダウンマルチブランケット #5
ダウンのブランケットですが、ボタン留めしてコードを引くと簡易シュラフのような使い方もできるので、テント内の気温に応じて色んな使い方ができるかな?と思い購入しました。
このようにブランケットの端と端を留めて、
筒状にしていき、足元のコードを引っ張ると、
簡易的なシュラフ型にトランスフォームします。
ナンバリング的にスパイラルダウンハガー#5と同じくらい暖かいはず、と思って購入したのですが、8月下旬のテント泊縦走に持って行きましたが、槍ヶ岳山荘のテント場では寒すぎて単体での使用は無理でした。
別のシュラフのブースト用に持って行くには嵩張りすぎるし重すぎる(359g)ので、車に積んでおいて車中泊時のブランケットに使うのがベストかもしれません。
以下のリンクは現行品です。
OMM Mountain Raid 1.6
濡れに強い化繊のシュラフが使ってみたかったので、安価で販売していた海外通販で購入しました。
軽量でコンパクトですが、快適使用温度が9度なので、北アルプスなどに持って行く場合は念のためにエスケープヴィヴィや重ね着する衣類を一緒に持って行ったほうがいいと思います。
ちなみに燕山荘テント場(7月中旬)、雷鳥沢キャンプ場(8月上旬)では単体で問題なく使用できましたが、北穂高岳南稜テント場(8月中旬)ではレインウェアまで総動員する必要がありました。
現行品は僕の持っているモデルよりも暖かく水に強くなっているようです。
イスカ エア130X
2015年の夏休みに計画していた裏銀座縦走用に購入しました。
ジッパーとフードを排除した軽量なモデルです。
夏の北アルプスでこれを単体で使うのはちょっと心もとないので、ブースト用に購入したエスケープヴィヴィを携行したのですが、よくよく考えてみるとモンベルの#5を持って行った方が軽くて暖かかったのかもしれません…。
今シーズンは出番がなかったですし、OMMのマウンテンレイド1.6と用途が被るので、現在処分するかどうか検討中です。
SOL エスケープヴィヴィ
イスカのシュラフのカバー兼ブースト用に購入しました。
その後も他のシュラフカバーとして活躍しましたが、購入して5年が経ち、まあまあ劣化が進んできたので、そろそろお役御免かな…といった感じです。
SOL エスケープライトヴィヴィ
エスケープヴィヴィの後釜として「ライト」ヴィヴィを購入しました。
エスケープライトヴィヴィということで、ジッパーを排除するなど通常のエスケープヴィヴィよりも「ライト」な造りになっています。
スリーピングマット
僕は夜行バスや電車では爆睡できるのですが、テントの中では何故か殆ど眠れません。どれだけ疲れていても30分~1時間くらいの間隔で目が覚めてしまいます。
当初はテント内で仰向けに寝た時に腰が痛くなるのが眠れない原因だと考えて、エアーマットを色々試しながら正解を探しました。色々と試した結果、良い感じのエアーマットを見つけることができましたが、そのマットを使って腰の痛みが軽減されても睡眠の質は向上しませんでした。
今年に入ってからはエアーマットに空気を入れたり抜いて片付けるのが面倒になり、腰が痛くなるから嫌だと使ってこなかったクローズドセルのマットをふたたび使うようになりました。(仰向けになった際の腰痛をストレッチで和らげることができるようになったので)
…というわけで上記の理由から紹介するマットの種類が結構あります。
THERMAREST Z Lite Sol
Zライトソルは2013年にテント泊装備を揃える際にAmazonで購入しました。
これまで小辺路の道中の避難小屋で、残雪期の燕山荘テント場、残雪期の蝶ヶ岳テント場などで使用しましたが、バックパックに外付けした見た目が気に入らないという超個人的な理由で使わなくなりました…。
捨てるのはさすがに勿体ないので、ハサミでカットして切れ端のほうを日帰り登山の座布団として時々使っています。
EXPED DOWN MAT LITE 5 M
Z Lite Solの寝心地が悪かったので、エアーマットを購入することにしました。
当時はスリーピングマットにR値(マットの断熱力)なるものがあることを知らず、何も考えずに目についたものを購入しました。
幸い最初に購入したエアーマットがエクスペドのダウン入りの製品だったので、残雪期の登山でも活躍してくれました。
モンベル U.L.コンフォートシステム エアパッド120
エクスペドのマットは全身用で重量が結構あるので、夏用に軽くて少し短めのマットが欲しいと思い購入したのがモンベルのエアパッド120です。
僕の身長は169cmなので120cmのマットでは長さが足りませんが、足りない部分は荷物を出したバックパックなどを敷いて補います。
このマットは軽くて厚みも十分なのですが、体重を乗せると空気の偏りが結構出て寝心地がイマイチだったので、しだいに使わなくなってしまいました。
下記リンクは現行品です。
KLYMIT Inertia Ozone
シュラフの中に入れて使うちょっと変わったマットです。
胴体部分を肉抜きして穴をあけることで、シュラフのロフトを潰さずに保温力を上げる効果があります。X型に縫われた枕はどのような体勢になっても頭の位置がズレません。
枕付きの全身をカバーするマットでありながら346gと、僕が所有しているエアーマットのなかで最も軽量な商品です。
SEA TO SUMMIT Comfort Light Mat Small
コンフォートライトマットは夏ようのエアーマットです。
このマットは、従来の縦や横に並べた気室構造ではなく、無数のドット状に接着された網目状の小さな気質室が身体の形に合わせて変形することで、ポケットスプリング構造のマットレスと同じような働きをしてくれます。
以前からクローズドセルのマットでもエアーマットでも仰向けに寝た際の腰痛に悩まされていましたが、このマットは長く続いた悩みを改善してくれました。
ただ、その後にYouTubeで見つけた仰向け時に寝た際の腰痛を軽減するストレッチ動画に出会い、どんなマットを使っても気にならなくなりました。
もっと早く動画に出会っていれば、こんなに沢山のマットを買わずに済んでいたかもしれないですね…。
EXPED DownMat HL Winter M
厳冬期にテント泊するためにR値の高いマットを購入しました。
同社のDOWN MAT LITE 5 Mを所有しているので、あえてこれを買う必要はなかったのですが、こちらの方が軽量でR値も高いのと膨らませるためのスタッフサックが付属しており取り扱いやすさもあったので新たに購入しました。
山と道 UL Pad 15 S+
2015年に裏銀座を縦走する際に、GRANITE GEARのVIRGA 2というバックパックを購入したのですが、パッキングする際にクローズドセルのマットをフレーム代わりにする必要があり、以前から注目していた山と道の製品を購入しました。
VIRGA 2を使わなくなってしばらく出番がなかったのですが、今年に入ってあまりエアーマットを使わなくなってきたことで、使用頻度が増えてきました。
山と道 UL Pad 15 S
このマットは特に使うあてもなく思い付きで購入したものですが、上記の山と道 UL Pad 15 S+と同様に、今年に入ってから使用頻度が増えてきました。
枕
着替えやその辺の使っていないものを重ねれば枕代わりになりますが、枕を削っても大した軽量化にはならないので、テント泊登山の時は膨らませて使う枕を持って行くようにしています。
SEA TO SUMMIT エアロウルトラライトピロー ラージ
枕に特別なこだわりはありませんが、SEA TO SUMMITのエアロウルトラライトピローが使いやすいので愛用しています。
前にも同じ型の小型のものを使っていましたが、テントの中で誤って座ってしまった時に圧着部分が取れてしまい、ただの丸い風船のようになってしまったので買いなおしました。
スリーピングギア編まとめ
以上、山で眠れない男が快眠を求めてスリーピングギアを色々と購入してきましたが、未だに答えに辿り着けていません…。
夜行バスの狭い座席では普通に眠れるのに、自分のスペースが確保されたテントの中では殆ど眠れないんですよね。
最近は「そういうものだ」と半分諦めていますが、これからもテント泊登山を続けていくつもりなので、できれば解決しておきたい悩みです。
何か良い情報などがあればコメント欄などで教えて頂けると幸いです。