はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

山で眠れない僕のスリーピングギア選びの旅「ニーモのフィッロとテンサーレギュラー ワイドレクタングラーを購入しました」

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家では普通に眠ることができるのに、山で寝ようと思うと熟睡には程遠い浅い眠りになってしまい、毎回何ともいえない気持ちになります。

山での初めての夜は、登山を始めた2013年の秋に熊野古道の小辺路を縦走した時でした。小辺路のルート上にある伯母子峠の避難小屋の中でクローズドセルを使って眠ろうとしたのですが、腰が痛くなって殆ど眠れませんでした。

薄っぺらいマットでは腰が痛くて眠れない…と2014年以降はエアーマットを色々試しますが、なかなか腰の痛みは改善されず、2018年にようやく自分の体に合うエアーマットに出会うことができました。

その後、反り腰対策のストレッチを寝る前にやることで腰の痛みを軽減できることが分かり、これまでスリーピングマットにつぎ込んできたお金が無に帰したわけですが、腰痛が改善しても山での不眠は改善されることはありませんでした。

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そんなこんなで僕の「山で眠れない問題」は8年目を迎え、楽天お買い物マラソンの参加を契機にスリーピングギアへの散財を再開してしまうのでした…。

…というわけで前置きが長くなりましたが、今回は新たに購入したスリーピングギアを紹介したいと思います。

ニーモ フィッロ NEMO FILL NM-FLO

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YouTubeの「こうたろチャンネル」に登場したSioさん(@yasosuke8139)が動画内で「睡眠の質を向上させるには枕が大事」「以前は山であまり眠れなかったのが枕を変えたら眠れるようになった」…と仰っていたので、購入してみることにしました。

他の装備も参考になるので、登山道具の軽量化を検討している人は是非ご覧になってみてください。

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…というわけでニーモ フィッロです。

僕はこれまでSEA TO SUMMITのエアロウルトラライトピローのレギュラーを使っていましたが、それと比較すると収納した状態で2倍以上の大きさになります。

本体重量は260g。

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収納袋と枕は連結していて、枕部分を出すとこのような状態になります。

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収納袋は枕の中に入れてベルクロで留めます。

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枕の横に空気を入れる弁があるので、キャップをひねって手前に引いて息を吹き込んで膨らませます。

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空気が入りました。

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エアー型の枕の上にスポンジ、肌触りの良い枕カバーが被さっていて、従来の空気を入れるだけの枕と比べると「普通の枕っぽさ度」がかなり高めです。

普段使いとしても問題ないレベルです。

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枕カバー部分は上の写真のように分離できるので、山で使い込んでも帰宅後に洗濯することができます。

これまで使ってきた山用の枕と比べるとかなり巨大で嵩張りますが、もしこれで睡眠の質が上がるのであればバックパック内のスペースが圧迫されようが関係ありません。

今年のテント泊登山で使うのが楽しみです。

ニーモ テンサーレギュラー ワイドレクタングラー

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ホーボージュンさんが登山雑誌PEAKSで推していたマット

数あるエアマットのなかで僕がもっとも気に入ってるのがニーモ数のテンサーだ。独自のバッフル形状のおかげで底付きしにくくフワフワ揺れない。

不快なカシャカシャ音もしないし、専用ポンプサックですばやく簡単に膨らませられるので、夏山の縦走登山ではもっぱらこれを愛用している。今年から新採用された二重バルブは一気に空気が抜けるので撤収も早い。

エアーマットを買うのは恐らくこれが最後…だと思いたい。

夏のテント泊用の自分の体にあったエアーマットがあるのになぜこれを買ったのか?それはこのマットが長方形で幅広の設計(幅64cm・長さ183cm)になっていたからです。

エアーマットで寝ていて嫌だなと思うのが、身幅が狭くて身動きがとりづらい事、そして足元にいくにつれシェイプした形状になっているところです。

今回購入したテンサーレギュラー ワイドレクタングラーは、マットの名称に「ワイド」という言葉が入っているだけあって登山用とは思えない贅沢なサイズ感が特徴です。

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本体重量は460g。

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収納袋の中にはエアーマット本体とマットを膨らませるためのポンプサックが付属しています。

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バルブは空気を抜くための全開放。

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膨らませる時はこの状態に、空気が逆流しない弁になっています。

空気を満タンに入れた状態で中心部分を押すと空気を抜いてマットの固さを微調整することができます。

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空気を入れ終わったところでバルブを閉めます。

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本体のバルブを写真のような状態にしてポンプサックを取り付け、ポンプサックを膨らませて押し込むようにして空気を入れていきます。

サイズの大きいエアーマットなので完全に膨らませるまでに数回ポンプサックから空気を送り込む必要があります。

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空気を満タンに入れるとご覧の通り黄色い油揚げの完成です。

幅64cmは山で使うにはかなり贅沢なサイズ感です。

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マットの厚さは8cm。

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膨らませて寝てみた感じはなかなかのものでした。

最初に紹介したニーモ フィッロと一緒に使えばぐっすり眠れるかも!?

以上、今年の夏山登山用に新たに購入したスリーピングギアの紹介でした。実際に使ってみた感想などは折を見てブログに書きたいと思います。