はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

秋の剱岳テント泊登山 3日目 「室堂から富山駅に移動して寿司を食って帰る」

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秋の剱岳テント泊登山も本日が最終日。

本当ならもっと滞在していたかったのですが、体調面・天候面ともに不安があったので無理せず撤収することにしました。

www.haradesugi.com

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朝はゆっくりテント場周辺を散策

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最終日は家に帰るだけなので、朝陽に照らされる剱岳を見物してから出発することにしました。

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まずはテント場から少し歩いて剱澤小屋の前まで移動して、そこから真砂沢ロッジ方面に少しだけ移動して朝を待ちました。

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徐々に赤く染まっていく剱岳。

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この日は徐々に雲が出てくる予報でしたが、朝の時点ではそんな予兆すらありません。

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近くの池に移動して剱岳のリフレクションを撮影。

シャッタースピードを落として水面の動きを止めたかったのですが、NDフィルターを持ってこなかったのでこれが限界…。

テントを撤収して剱沢キャンプ場を出発

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朝の剱岳を適度に楽しんだのでテントに戻って撤収作業に取り掛かります。

1日目は凄まじい強風でテントが吹き飛ばされそうな夜でしたが、気温はそれほど低くなく(5~7度くらい)テント内に結露は殆ど発生しませんでした。

しかし2日目はほぼ無風でしたが1日目よりも冷え込んだ(2~4度くらい)こともあって、テント内が結露で大変なことになりました。

特にテント底面は天井と側面から流れ落ちた水滴が溜まってかなり濡れていました。

そうなることを想定して設営時にエマージェンシーシートを敷いていたので荷物への被害はゼロでしたが、テント内の濡れの拭き取り、エマージェンシーシートの濡れの拭き取り、フットプリントの濡れの処理(その辺に乾かす)などなど通常のダブルウォールよりも後片付けが大変でした。

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諸々の片付けが終わり出発の準備が整ったので剱沢キャンプ場を出発します。

前日の疲れが抜けきっていないうえに、すべての荷物を背負っているので体が重いです。

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剱御前小舎の直下にあるハートの雪渓。

剱御前小舎で休憩

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剱御前小舎まで登ってきたところで一旦休憩します。

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剱沢キャンプ場を出発してからそれほど時間は経っていませんが、前日の疲れが残っていたので、小屋でコーラを買って景色を見ながら休憩しました。

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休憩していたらイワヒバリが飛んできました。近くでしばらくキョロキョロししていたので写真と動画を撮らせてもらいました。

近くのおばちゃんが「あれがライチョウだったらねー」みたいなことを言った直後に飛んで行ってしまいました。

室堂乗越経由で雷鳥沢キャンプ場へ

剱御前小舎から室堂に戻るには雷鳥沢キャンプ場まで下って、そこから登り返す必要があります。

雷鳥沢キャンプ場へは雷鳥坂から下るのが最短ですが、景色を楽しみながら歩きたいと思い、少々遠回りですが室堂乗越を経由することにしました。

夏にここを登りで使った時にとても気に入っていたので、今回は下りで使ってみました。

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しばらく下っていくとチングルマが群生している平坦な場所に出ます。

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この辺りから一望する室堂の景色が結構気に入っています。

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以前は夏に訪れましたが、秋は秋で素晴らしいですね。

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雷鳥沢キャンプ場が近づいてきました。

ザレた斜面を下り、木道を少し歩くと称名川に出ます。

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室堂乗越の分岐から更に下り、称名川に架けられた橋を渡れば雷鳥沢キャンプ場です。この水量の川の先に称名滝があるとはちょっと信じがたいです。

当初の計画通りに旅が続けられていれば、自分の足で称名滝まで行けたのですが、お楽しみは次の機会にとっておきたいと思います。

最後の登り

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雷鳥沢キャンプ場を通過し、雷鳥荘への登りが最後の試練です。

残った力を総動員して階段を登っていきます。

雷鳥荘の周辺は地獄谷からのガスが風に乗って飛んできていて、マスクをしていないとゲホゲホとむせてしまうほどの濃度でした。

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立山方面は雲に覆われていましたが、歩いている途中で一瞬晴れ間が出たので雄山方面をパシャリ。

立山三山も久しく登っていないので来年あたりにまた歩きたいですね。

みくりが池温泉の日帰り温泉は断念

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今回はみくりが池温泉を利用するために着替えを持って来たのですが、他の登山者に待ち時間の説明をしているのが耳に入ってきて、ちょっと待てる時間ではないなと思い諦めました。

せっかくなのでソフトクリームを注文して少し休憩してから室堂に向かいました。

室堂から富山駅へ

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室堂に到着しました。

ここからは扇沢には戻らずに富山駅方面に向かいます。

トイレの近くのベンチでバックパックの中を少し整理していたところ、バスの出発が近いことに気付き、慌ててチケットを購入して列に並びます。

この時にベンチに立てかけていたトレッキングポールを置き忘れてしまいました。帰宅後に室堂に電話で問い合わせをしてみましたが、忘れ物として届いているものは無いとの返答でした…。

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美女平行のバスは利用者が多く2台のバスが出動し、僕が乗車できたのは2台目のバスでした。

ケーブルカーはあと3人のところで定員オーバー

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美女平からはケーブルカーに乗り換えて立山駅に移動します。

バスを降りて急いでケーブルカーの列に並びましたが、僕を含めてあと3人のところで定員オーバーになってしまい、次の便まで待つことになってしまいました。

立山駅から電鉄富山駅へ

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ケーブルカーの改札で定員オーバーになってしまったことで、次の電車までしばらく待つことになってしまいました。

1本前のケーブルカーに乗れていれば富山駅までスムーズに移動できたのですが…。

電車を待っている間に、富山駅で食事をする時間を考慮した新幹線の予約を「えきねっと」から行いました。

廻る富山湾 すし玉で食事

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電鉄富山に到着したので、JR富山駅の廻る富山湾 すし玉に向かいます。

お店の前には4人ほどの先客が並んでおり、入店するまでに少し待ちそうでしたが、帰りの新幹線の時間に余裕を持たせておいたので、スマートフォンをいじりながら順番を待ちました。

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しばらく待っていると席が空いたので入店しました。色々注文して飲食した結果、お会計は5千円弱くらいになりました。

非常に美味しかったです。

北陸新幹線と在来線を乗り継いで横浜へ

新幹線の時刻が近づいてきたので、改札を通り駅のホームでビールとつまみを購入し、帰路につきました。

当初は槍ヶ岳・穂高連峰をじっくり歩く計画を立てていましたが、休みの直前に槍ヶ岳周辺で大きな地震が発生し、先行きが不透明だったので急遽予定を立山・剱に変更しました。

変更後の計画の半分も実行できませんでしたが、長年憧れていた剱岳に登頂できたので良しとしたいと思います。

YouTubeに動画を公開しています

今回の旅の様子をYouTubeにもアップしていますので是非ご覧になってみてください。