10月5日の火曜日に谷川岳に登ってきました。
谷川岳は2年前の夏に西黒尾根から登って爆死した辛い思い出の山。
今回は巖剛新道(がんごうしんどう)から登ってみるか…と計画を立てたのですが、家を出発する直前まで「なんか面倒だな…」と行くのが面倒くさい病が発症。
登って後悔するよりも登らないで後悔するほうが辛いのは何度も経験しているはずなのに、時々こういう症状が出るんですよね…。
なんとか自分自身を奮い立たせて前夜に用意していたバックパックを背負って自宅を出発。東京駅から新幹線に乗り換えて上毛高原駅に向かいました。
- 上毛高原駅から谷川岳ロープウェイまでのバスは満席
- 気分が乗らないのでロープウェイに乗って標高を上げる
- 天神平駅を張り切って出発
- 肩の小屋に到着!
- 谷川岳山頂のトマの耳に到着!
- 谷川岳山頂のオキの耳に到着!
- 肩の小屋に戻ってカレーを食べる
- 来た道を戻る
- 江戸切り 助六そば ぬる燗佐藤で締め
- 谷川岳のYouTube動画
上毛高原駅から谷川岳ロープウェイまでのバスは満席
紅葉の時期で手軽に登れる山ということで、混雑を避けるために平日を選んだわけですが、上毛高原駅を降りてみると結構な数の登山者が目につきます。
とりあえず急いでバス停に向かい、何とかバスの座席に座ることができました。
そして谷川岳ロープウェイ駅に向かう途中の水上駅でも登山者が乗ってきて車内はなかなかの混雑具合に…。
谷川岳ロープウェイ駅に向かうバスの中で巖剛新道を登るかどうか決心がつきませんでした。なんとかここまでやってきましたが、未だに気乗りしません。
そんな僕が下した決断は…。
気分が乗らないのでロープウェイに乗って標高を上げる
谷川岳ロープウェイ駅でバスを降りた僕はロープウェイのチケット売り場に吸い込まれるように足を進め、往復のチケットを購入しました。
順番待ちの列に並びロープウェイに乗り込みます。
天神平駅を張り切って出発
ぐんぐん標高を上げていくロープウェイの窓から見える景色を眺めているうちに徐々に元気が出てきました。
ここまで来たらもう登るしかない!天気も良いし。
撮影機材をバックパックから出して準備運動をして出発します。
紅葉を楽しみながら標高を上げていく
天神平駅からしばらくは緩やかな斜面が続きます。
周囲の木々は綺麗に色づいていました。
快晴+絶景ですっかり元気になる現金なやつ
そして景色が開けてくる頃には朝の低いテンションはどこへやら。
すっかり元気になりました。
段差の大きい岩場もなんのその。
この天気、この紅葉で元気が出ない登山者はいないでしょう。
もし家でゴロゴロしていてTwitterで谷川岳の画像を検索していたら恐らく発狂していたことでしょう…。
他に登山者が誰もいなければ岩の上に乗った自分を写真のような感じで自撮りしたいところですが、この日はそういうわけにはいきませんでした。
次から次へ人がやってくるので、三脚を置いて自撮りするにはそれなりの度胸が必要です。(僕にはありません)
そんなわけで写真や動画を撮りつつ淡々と登り続けます。
肩の小屋に到着!
肩の小屋に到着しました。
2年前の夏に西黒尾根から登った時は疲労困憊で肩の小屋で1時間弱ダウンしてしまいましたが、今回はロープウェイで体力を温存しているので余裕です。
谷川岳は油断しているとすぐにガスってしまう(僕の思い込み?)ので、天気が良いうちにピークを踏んでおくことにしました。
谷川岳山頂のトマの耳に到着!
まずはトマの耳に登頂!
標高は1,963mです。
谷川岳は双耳峰の山で、山頂はトマの耳とオキの耳があります。
頂上がほぼ同じ標高で二つの耳のように並んでいる山の事。鹿島槍ヶ岳の南峰と北峰、谷川岳のオキの耳とトマの耳、筑波山の西の男体山と東の女体山、ニセコアンヌプリの主峰と南峰など全国にある。
山の辞典 双耳峰(そうじほう)より引用
肩の小屋から片道10分なのであっという間です。
そしてお隣のオキの耳(写真右上)まではトマの耳から片道10分です。
オキの耳から下ったところからトマの耳を撮影。
谷川岳山頂のオキの耳に到着!
オキの耳にも登頂!
こちらは標高1,977mです。
2年前はガスと雲にやられて眺望が殆どない苦しみしか残らない登山でしたが、今回は青空が見えているうちに2つのピークを踏むことができました。
オキの耳周辺では歩行の邪魔にならない場所で登山者たちが休憩していました。
僕もここで食事を食べるか迷いましたが、炭酸飲料を飲みながらカレーを食べたかったので、肩の小屋に戻るまで我慢することにしました。
平標山方面に続く谷川岳の主脈はいつか縦走で歩きたいですね。
そして「ぐんま県境稜線トレイル」も足腰が元気なうちに踏破しておきたいところ…。
稜線の先を見れば見るほど自分の足で歩きたいルートが増えていくのは困ったものです。
肩の小屋に戻ってカレーを食べる
腹が減ったので肩の小屋に戻ります。
コーラが僕を待っている。
…がしかし、肩の小屋のコーラは売り切れており、お茶や水・ビールしか販売していませんでした。
仕方がないので水分は水で済ませることにして、アルファ米をお湯で戻しているあいだにレトルトカレーを温めます。
山に登ると固形物を受け付けなくなりがちな今日この頃ですが、この日はカレーライスを美味しく食べることができました。
景色を眺めながら食べるカレーライスは最高ですね。
ここまでの疲れが吹き飛びました!とはなりませんが、それなりに復活しました。
来た道を戻る
晴れているうちに山頂に登って、美味しいカレーライスも食べたことですし来た道を戻って下山します。
さらば谷川岳。
次こそは巖剛新道からチャレンジしたいと思います。
両膝にサポーターを装着して一心不乱に下山します。
ある程度標高を下げたところでペースを落として周囲の木々の紅葉に目を向けながら歩きました。
夏山も楽しいですが木々が色づく秋の登山も楽しいですね。
今回は現地に到着するギリギリまで気分が乗らずに楽な選択をしてしまいましたが、次回はもう少し登り応えのあるルートから山頂を目指そうと思います。
14時過ぎに天神平駅に到着し、ロープウェイに乗り込みました。
朝に購入したロープウェイの往復チケットはポケットに入れていたせいでボロボロになってしまいました…。
辛うじて下りのスタンプ押印部分が残っていたので、改札時に苦笑いされながら押印してもらい無事に乗車することができました。
ロープウェイ下車後はバスの出発まで時間があったので、外のベンチに座って休憩しつつ、上毛高原駅からの新幹線の切符を手配しました。
江戸切り 助六そば ぬる燗佐藤で締め
東京駅まで戻って来て新幹線の改札を出たところで、駅構内に蕎麦屋があることを思い出して立ち寄りました。
駅の立ち食い蕎麦と比べると少々お高いお店ですが、なかなか美味しかったです。
…というわけで出発直前まで気乗りしなかったものの、ロープウェイにお力添えいただいたおかげで楽しい谷川岳登山になりました。
谷川岳は早い時間にガスが出て眺望があまりよくないイメージがありましたが、今回は下山するまでずっと天気が良く、紅葉も綺麗で最高でした。
次は来年の夏くらいに西黒尾根リベンジか、巌剛新道チャレンジのどちらかで段取りたいと思います。
谷川岳のYouTube動画
YouTubeに今回の動画を公開しているので、記事と合わせてご覧いただくと当日の様子がより伝わると思いますので是非ご覧になってみてください。