はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

山手の洋館をめぐり、ザよこはまパレード(国際仮装行列)を見物してきました

2025年5月3日。

ゴールデンウィークの初日は横浜の山手にある洋館を久しぶりに見て回ろうと思い、自宅からスタート地点のJR石川町駅に向かいました。

今回は山手の洋館をめぐり、元町でラーメンを食べて、関内に移動して周辺の歴史的建造物を見物するというプラン。

ラーメンを食べるところまでは順調でしたが、タイトルにもある通り思わぬパレードに出くわして後半の計画が流れました。

JR石川町駅から山手の洋館めぐり

JR石川町駅からブラフ18番館に向かいます。

駅を出てしばらく坂を上っていくと…

ブラフ18番館と外交官の家の入口に到着します。

ブラフ18番館

最初の洋館はブラフ18番館です。

ブラフ18番館は、関東大震災後に山手町45番地に建てられたオーストラリアの貿易商バウデン氏の住宅でした。

戦後は天主公教横浜地区(現カトリック横浜司教区)の所有となり、カトリック山手教会の司祭館として平成3(1991)年まで使用されていました。

同年に横浜市が部材の寄贈を受け、山手イタリア山庭園内に移築復元し、平成5(1993)年から一般公開しています。震災による倒壊と火災を免れた住宅の一部が、部材として利用されていることが解体時の調査で判明しました。

ブラフ18番館のご紹介 より引用

階段を上った左手から入館することができます。

他の洋館もそうですが土足厳禁なので、入口でスリッパに履き替えます。

こどもの日が近いこともあって館内はこどもの日にちなんだ装飾があちこちに施されていました(できれば飾りつけのないシンプルな室内が見たかった…)。

久しぶりに訪れましたが管理状態はよくとても綺麗でした。

外に出て裏手に回る途中で山下公園方面を一望できる場所がありました。

マリンタワーやベイブリッジが見えます。

そして別の場所からは富士山と丹沢?の山々が見えました。

ブラフ18番館の裏手。

元々はこちらが正面なのでしょうか?

この建物はどこから見ても造形が素晴らしいです。

外交官の家

通路を進むと外交官の家の庭に出ます。

建物を右側からぐるりと回った先が入口です。

ニューヨーク総領事やトルコ特命全権大使などを務めた明治政府の外交官内田定槌氏の邸宅として、明治43(1910)年に東京渋谷の南平台に建てられました。 設計者はアメリカ人で立教学校の教師として来日、その後建築家として活躍したJ.M.ガーディナーです。

建物は木造2階建てで塔屋がつき、天然スレート葺きの屋根、下見板張りの外壁で、華やかな装飾が特徴のアメリカン・ヴィクトリアンの影響を色濃く残しています。1階は食堂や大小の客間など重厚な部屋が、2階には寝室や書斎など生活感あふれる部屋が並んでいます。これらの部屋の家具や装飾にはアール・ヌーボー風の意匠とともに、19世紀イギリスで展開された美術工芸の改革運動アーツ・アンド・クラフツのアメリカにおける影響も見られます。

外交官の家のご紹介 より引用

外交官の家もこどもの日仕様の飾りつけ。

部屋の右奥には五月人形もありました。

こちらはブラフ18番館とは違ってシックで落ち着いた雰囲気の内装です。

正面入り口側の庭には綺麗なバラの花が咲いていました。

べーリック・ホール

山手の洋館のなかで僕が一番好きなのがべーリック・ホールです。

イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅として、昭和5(1930)年に設計されました。第二次世界大戦前まで住宅として使用された後、昭和31(1956)年に遺族より宗教法人カトリック・マリア会に寄贈されました。その後、平成12(2000)年まで、セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎として使用されていました。

現存する戦前の山手外国人住宅の中では最大規模の建物で、設計したのはアメリカ人建築家J.H.モーガンです。モーガンは、山手111番館や山手聖公会、根岸競馬場など数多くの建築物を残しています。約600坪の敷地に建つべーリック・ホールは、スパニッシュスタイルを基調とし、外観は玄関の3連アーチや、クワットレフォイルと呼ばれる小窓、瓦屋根をもつ煙突など、多彩な装飾が施されています。内部も、広いリビングルームやパームルーム、アルコーブや化粧梁組天井が特徴のダイニングルーム、白と黒のタイル張りの床、玄関や階段のアイアンワーク、また子息の部屋の壁はフレスコ技法を用いて復原されていることなど、建築学的にも価値のある建物です。

ベーリック・ホールのご紹介 より引用

入口を入って右手にある大きなホール。

ホール左手にはパーム・ルームに続く3つの開口部が印象的です。

2階に移動します。

こちらは応接室でしょうか。

可愛らしい小窓が印象的です。

バスルームにも同じような小窓が取り付けられています。

この窓開くんですね。

そしてこちらは執務室。

当時のデスクが再現されているのかは分かりませんが、部屋の雰囲気にマッチした小物がデスクの上に並べられています。

執務室の隣は寝室です。

こちらも良い雰囲気です。

…というわけでここまでは洋館の中も見物していましたが、昼の時間が近づいてきたので、ここから先は駆け足で外観のみ撮影して石川町に急ぎます。

エリスマン邸

えの木てい本店

山手234番館

アメリカ山公園

アメリカ山公園からエレベーターで1階に降りて「塩らー麺 本丸亭 横浜元町店」に向かいます。

塩らー麺 本丸亭 横浜元町店

久しぶりに来ました。

11時を少しまわったところで入店。

2席ほど空いていましたがすぐに埋まり、その後続々とお客さんがやってきました。丁度良いタイミングで入店できたようです。

分厚いチャーシュー2枚入って1,000円。

美味しかったです。

山下公園を経由して関内周辺の歴史的建造物を見るつもりが…

食後は山下公園方面へ。

ここから関内周辺の歴史的建造物を巡りながら写真を撮ろうと計画していたのですが、公園前の通りが通行止めになっていて、大勢の仮装した人たちで賑わっていました。

これから何が始まるんだろう?なんて思いながら山下公園をウロウロ…

公園内で目ぼしいものを撮り終えたあたりで、通行止めになっていた道路から大音量の音楽が聞こえてきました。

第72回ザよこはまパレード(国際仮装行列)

通りに出てみると何かのパレードが始まっていました。

スマホで検索してみると、どうやら本日は第72回ザよこはまパレード(国際仮装行列)の開催日だったようです。

様々な団体が仮装をしたり楽器を演奏したりして通りを歩いていきます。

道路両脇には大勢の見物客で賑わっていて、歩道の通行もなかなか難しい感じになっていました。

予期せぬ突然のパレードに驚きましたが、なかなか面白いですね。

本格的な方々もいれば、

装飾学校の生徒と思われる方々もいたり様々です。

資金力の高そうなイセザキ・モール。

特に目を引いたのはブラスバンドの演奏とカラーガードの方々。

複数の団体が参加されていましたが、どのグループも見応えがありました。

メローイエロー。

銀河鉄道999。

パレードに参加していた知り合い(ではありません)。

横浜開港祭公式キャラクターのハマー君。

よさこい。

キリンビール(500ml缶を持っていますが飲酒はしていませんでした)。

崎陽軒のシウマイ。

バチバチバチバチバチバチバチバチ(爆竹が炸裂する音)。

獅子舞。

疲れたので退散

…というわけで思いがけないパレードの見物に時間を割いてしまい、当初の目的であった関内の歴史的建造物の見物は時間的にも周辺の混雑具合的にも難しそうなので、またの機会にして帰ることにしました。

とはいえ予定していたものの一部と、予期せぬパレードを見物できてなかなか良い1日になりました。

山手の洋館巡りは夏に行くと滝汗で大変なので、いまくらいの時期がおすすめです。

www.haradesugi.com

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