1泊2日で仙台を旅してきました。
仙台は20代前半に1度訪れたことがあり、牛タン定食を食べて松島観光をした記憶がおぼろげながら残っていますが、20年以上前のことなので詳細は忘却の彼方へ…というわけで今回は行きたいところ食べたいものを適当にリストアップして楽しんできました。
- 仙台行きを決めた「トクだ値スペシャル21」
- 東京駅から仙台駅へ
- 宮城峡蒸溜所見学とウイスキー
- たんや善治郎で牛タン定食を食べる
- ドーミーイン仙台駅前にチェックイン
- 仙台の街を散策
- 夕食はコンビニで買ったものをホテルで…
仙台行きを決めた「トクだ値スペシャル21」
2025年5月12日~2025年5月30日の期間で、新幹線の普通車指定席が最大50%オフ(30%オフ、10%オフもある)になる「新幹線eチケット(トクだ値スペシャル21)」の存在をたまたま知りました。
新幹線のチケットが最大半額なら牛タンを食べに仙台にふらりと遊びに行くのもアリだなと思い、仙台行きの50%オフの切符を買おうと何度もトライしますが、事前販売の抽選に漏れ、発売開始を狙うも秒殺で買えず「しょうがない、30%オフで手を打つか…」と仙台行きの新幹線の切符を購入しました。
往復で15,220円。
…というわけで切符購入時点では「牛タンを食べに行く」くらいしか目的が決まっていませんでしたが、あれこれ検索しているうちに面白そうな場所を幾つか見つけたので、ホテルを予約して1日2日で仙台観光を楽しむことにしました。
東京駅から仙台駅へ
6時20分の「やまびこ」で仙台に向かいます。
指定された車両に乗り車内を見渡しますが、熾烈なトクだ値の争奪戦は何だったんだと思えてくるくらいにガラガラでした。
そんな新幹線に揺られること2時間24分、8時44分に仙台駅に到着しました。
家を出る前に軽く食事を食べてきましたが、しばらく食事が摂れないので、駅構内のそば屋でかけそばを食べて腹ごしらえをして在来線で作並駅に向かいます。
宮城峡蒸溜所見学とウイスキー
仙台駅から電車で40分ほどで作並駅に到着。
宮城峡蒸溜所のシャトルバスで現地に向かいます。日曜日ということもあってシャトルバスは満車。乗りそびれた2名は2往復目のバスが回収するとのことでした。
到着しました。
宮城峡蒸溜所は北海道の余市蒸溜所の次に建てられた蒸溜所です。
宮城峡蒸溜所はショップ以外の場所は殆ど立入禁止ですが、事前に予約すると無料で蒸溜所内を見学することができます。
9:00/9:30/10:00/10:30/11:00/11:30/12:30/13:00/13:30/14:00/14:30
※平日の月曜10:30一般見学非開催
車で行くとウイスキーが飲めないので公共交通機関一択になるのですが、作並駅と宮城峡蒸溜所の間を行き来するシャトルバスの時間に合わせた見学時間を選ぶ必要があるので、時間調整に少し手こずりました。
ちなみに蒸溜所の見学が約50分で、無料試飲が最長20分なので、見学後にショップで買い物をする時間も含めると最低でも1時間30分くらいは見ておいたほうがいいと思います。
天気は残念ながら高曇り…。


まずは見学受付のあるビジターセンターに入ります。


入口を入ると余市や宮城峡などのウイスキーがお出迎え。
伊達が宮城峡蒸溜所のショップに売っている時があるという情報をネットで見かけましたが、残念ながらお目にかかることはできませんでした(有料のテイスティングバーでは飲めます)。
ウイスキーができるまで
受付を済ませたあとは時間まで館内を見物します。
館内には「宮城峡蒸溜所のウイスキーができるまで」というウイスキーができるまでの工程が分かりやすく展示されています。


ここをあらかじめ見ておくと、この後の見学ツアーの内容が頭に入ってきやすくなると思います。
ニッカウイスキーの歴史
ディスプレイされた宮城峡。
その奥にはニッカウイスキーの歴史が展示されています。
第1号ウイスキーのニッカウヰスキー。
左のアップルワインは見学ツアー最後の試飲で飲むことができます。
蒸溜所見学
というわけで蒸溜所見学スタート。
まずはビジターセンターでビデオ上映。
ニッカウイスキーと宮城峡蒸溜所の歴史をサクッと学びます。
映像を見た後はビジターセンターを出て工場内へ。
乾燥棟(キルン棟)は、発芽した大麦をピートでいぶしながら乾燥させ、麦芽をつくる施設です。現在は使われていませんが、蒸溜所のシンボルになっているそうです。
ビジターセンターで見た「ウイスキーができるまで」の工程をなぞるように、ガイドさんの引率で工場内を回っていきます。
宮城峡蒸溜所ではモルトウイスキーとブレンデッドウイスキーを製造していて、工場見学はモルトウイスキーの製造工程を見て回ります。
工場内は制御室以外は写真撮影OKですが動画撮影はNGです。
仕込棟では粉砕した麦芽に温水を加えて甘い麦汁を製造し、麦汁に酵母を加えて醗酵させ、アルコール分8%程度のもろみをつくります。
そして蒸溜棟ではポットスチル(単式蒸溜器)で発酵したもろみを蒸気を熱源とするスチーム加熱で蒸溜していきます。
巨大なポットスチルはとても迫力がありました。
酒の製造過程を見ていくというのは大人の社会科見学といった感じで楽しいですね。
最後は樽に入れた蒸溜後のウイスキーを保管する貯蔵庫に向かいます。
実際の貯蔵庫は安定した環境下で熟成させる必要があるため入れません。ツアーで訪れるのは見学用に用意された貯蔵庫になります。
ちなみに貯蔵庫は一般公開されていて、見学ツアーに申し込みをしなくても入ることができます。
…というわけで工場内見学が終わり、最後はお楽しみの試飲タイムです。
カウンターに用意されたウイスキーを受け取って適当な場所へ移動します。
左からアップルワイン、スーパーニッカ、宮城峡。
ニッカ創業当時はウイスキーが熟成するまでのあいだ、アップルジュースやアップルワインなどを製造・販売していたそうです。アップルワインは現在も購入することができます。
甘味があってとても飲みやすいお酒でした。ストレートだとちょっと味が濃いので、ロックか水割り、または炭酸割りなどで飲むとより美味しく飲めると思います。
スーパーニッカは創業者の竹鶴が本場スコットランドの味をめざして生み出した高級ラインのブレンデッドウイスキー。1962年誕生のロングセラー商品です。
こちらは何で飲んでも美味い万能型といった印象です。
そして宮城峡。
1989年に宮城峡蒸溜所の操業20周年を記念して誕生したシングルモルトウイスキーで、北海道の余市蒸溜所で製造されている余市と並ぶ、ニッカウヰスキーのツートップ銘柄のひとつです。
…ということで非常に美味しいウイスキーでした(バカ舌なので美味しいかそうでないかくらいでしか評価できません)。
試飲会場は水と氷はもちろん、それ以外の飲料も用意されています。
試飲時間は最大20分。
おみやげコーナーで散財
というわけでウイスキーの製造工程を見学し、さらに試飲もさせてもらってテンションが高まった後に待ち構えているショップで冷静な判断ができるはずもなく…。
「宮城峡蒸溜所限定」の文字につられて色々買ってしまいました。
ウイスキーとつまみなどで計1万円強。
冷凍庫で丸氷を作ってチビチビ飲みたいと思います。
ショップの隣には有料のテイスティングバーがあり、様々なウイスキーを飲むことができるのですが、帰りのシャトルバスの時間が近付いていたのでまたの機会にとっておくことにしました。
というわけで大満足の宮城峡蒸溜所見学でした。
仙台駅からちょっとかかりますが、無料で工場見学と試飲ができるので、時間に余裕のあるお酒好きの方にはお勧めのスポットです。
たんや善治郎で牛タン定食を食べる
12時20分発のシャトルバスで作並駅に移動し、電車に乗り換えて仙台駅に到着したのが13時20分くらい。
駅周辺を少し歩きましたが、目ぼしい店が見つからなかったので、異常な待ち時間ではありましたが、たんや善治郎の順番待ちレシートを受け取り、店の前のベンチでのんびり待つことにしました。
そして15時。
ようやく昼食にありつけました。
注文したのは牛タン定食4枚(8切れ)。
とても腹が減っていたことと、たんや善治郎の牛タン定食の味わい深さが相まって異次元の美味さに感じられました。テールスープも美味しくて、外で待っている間に冷え込んだ体に染みわたりました。
とろろもついていたのでご飯は当然お替り。
腹がパンパンになりました。
ドーミーイン仙台駅前にチェックイン
当初はチェックインの時間まで仙台駅周辺を散策する予定でしたが、食事を終えた段階でチェックイン可能時間の15時を過ぎていたのでホテルに向かいました。
今回の宿はドーミーイン仙台駅前です。
日曜日の宿泊ということもあって手頃な値段で予約することができました。
受付を済ませて案内された9階の部屋へ。
※ドーミーインでの写真・動画撮影は原則禁止になっており、事前に株式会社共立メンテナンスに撮影許可の申し込みが必要です。当ブログでは共立メンテナンスに掲載の承諾を得ております。
ホテルに泊まるのが久しぶりすぎて部屋の電気の付け方が分からず混乱しました。
綺麗でコンパクトなシングルルームです。
ベッドに寝そべったまま見ることができるテレビの配置が素晴らしい。遮光カーテンの向こうには9階ということもあってなかなか良い眺めでした。


ベッドを起点にあらゆることが無駄なくできるコンパクト設計。
一人旅のホテルはこのくらいが丁度良いですね。


デスクの足元の冷蔵庫には水とゼリーが入っていました。


トイレとシャワールーム。
部屋を出てすぐのところに大浴場があるのでシャワールームは使用しませんでした。
…というわけで部屋の中をチェックしたあとは、夕方までベッドでゴロゴロしながらテレビを見ていました。
仙台の街を散策
宮城峡蒸溜所で買ったお土産とバックパックを部屋に置き、カメラを持って仙台駅周辺を散策します。
そのままどこかで晩御飯をと当初は考えていたのですが、15時過ぎに牛タン定食&ライスおかわりで満腹状態のまま現在に至るといった感じで、まったく食欲がなかったので、とにかく歩いてウロウロすることを意識しました。
仙台駅西口には物凄く長いアーケードの商店街がありますが、物珍しいのは長さくらいで入っているテナントはどこかで見たことのあるお店ばかり。
ということで今回はレトロな風景を求めてメイン通りから脇に入った横丁めぐりを楽しみました。
文化横丁
文化横丁はサンモール一番町の脇道を入ったところにあります。
文化横丁の看板や提灯はなかなか良い感じですが、お店が密集したギチギチ感はそれほどでもなく若干の期待外れ感…。
壱弐参(いろは)横丁
文化横丁のすぐ近くの壱弐参(いろは)横丁。
これこれ。
こういうやつが見たかった。
レトロな感じがたまりません。
目当ての横丁めぐりもできたので、そろそろ晩御飯を…といきたいところですが、一向に腹が減る気配がありません。とりあえず日が暮れる前に仙台駅前のAER(アエル)の展望テラスに行くことにしました。
AER(アエル)の展望テラス


仙台駅の隣の隣?にあるビル「AER(アエル)」は31階に展望テラスがあり、無料で入ることができます。
あまり期待していませんでしたが非常に良い眺めでした。
広角レンズを持ってこなかったことを後悔しました。
一直線に伸びる家の縦樋(たてどい)のように見えるのは中央通りのアーケードです。
こんなに長いアーケードは他に無いのでは?と思って調べてみましたが、香川県高松市の高松中央商店街(総延長で2.7km)、大阪市の天神橋商店街(約2.6km)と上には上がいるようです。
夕食はコンビニで買ったものをホテルで…
その後も腹が減る気配がなかったので、コンビニでビールと適当なものを買ってホテルで軽く食べることにしました。
ホテルの近くのローソンでビールとスナック菓子を買い、テレビを見ながらボリボリ食べて、一息ついたところで風呂に入りました。
そして21時30分から提供が開始される夜鳴きそばを食べに1階へ。
素朴でシンプルな醤油味の夜鳴きそば。
美味しく頂きました。
2日目も活動開始時間が早いので22時過ぎにベッドに入って部屋の灯りを消しました。
つづく。