はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

不帰ノ嶮テント泊縦走 2日目「快晴の杓子岳・白馬鑓ヶ岳・不帰ノ嶮をゆく」

2泊3日の不帰ノ嶮テント泊縦走の2日目です。

1日目の記事はこちら。

www.haradesugi.com

30分~1時間くらいの間隔で寝ては起きてを繰り返し、3時を過ぎたあたりでのんびりと出発の準備を始めました。

出発

04:51

テントを撤収して白馬岳頂上宿舎を出発します。

昨日の疲労は若干残っていますが、今日の行程が不安になるような状態ではないので、予定通り不帰ノ嶮に向かいます。

天気は予報通り快晴ですが、風が若干強めに吹いています。肌寒いので半袖シャツの上にレインウェアを羽織りました。

ご来光

丸山を通り過ぎて少し歩いたところで太陽が顔を出しました。

白馬岳周辺で朝を迎えるのは3度目になりますが、ここまで天気が良いのは初めてです(風は結構強く吹いていますが)。

これまで2度諦めた白馬三山の残りの2座、そして不帰ノ嶮を踏破するには今日しかありません。

というわけで風に吹かれながら杓子岳の山頂を目指します。

ひと粒のサイズがデカめの歩きづらい砂利道を少しずつ登っていき…

杓子岳

06:17

杓子岳に到着しました。

眺めは最高!でも風が強い!

滞在もそこそこに次に向かいます。

しばらくは平坦な稜線を歩き、少し下って再び登り返して…

白馬鑓ヶ岳

7:17

白馬鑓ヶ岳に到着。

念願だった白馬の三座をようやく登りました。

風は強いですが眺めは最高!

歩いてきた山々を振り返ります。

広々した山頂は休憩に最適ですが、この日は風が強かったので滞在時間は短め…。

というわけで休憩ポイントの天狗山荘を目指します。

鑓温泉分岐

07:43

猿倉に下山する鑓温泉分岐に到着。

ここまでの道中で追いつき離されを繰り返していたご夫妻とはここでお別れしました。

天狗山荘で休憩

分岐から少し歩いたところにある天狗山荘。

朝の8時ともなるとさすがにテント場は無人です。

小屋に下っていく道の左右には高山植物が風に吹かれていました。

08:04

天狗山荘に到着。

小屋でCCレモンを購入し、持ってきた菓子パンを食べました。

天狗山荘の小屋ではハーゲンダッツが販売されており、思わず手が出そうになりましたが結構なお値段なのとご褒美は不帰ノ嶮を無事に通過してからと言い聞かせて我慢しました。

不帰ノ嶮をゆく

しばらく休憩した後に天狗山荘を出発。

白馬方面には早くも雲が…。

天狗ノ大下り

09:21

少し登ったところにある天狗ノ頭を越えて少し歩くと、いよいよ天狗ノ大下りが始まります(看板で開始地点が分かります)。念のためミラーレス一眼とサコッシュをバックパックの中に入れました。

ザレた急斜面を鎖を使って下ったり、滑らないように足元に注意しながら下ったりと緊張感が一気に高まります。とはいえ危険個所は序盤の鎖場くらいで、それ以降は怖いと思うような場所はあまりなかったような気がします。

天狗ノ大下りを下りきったあとは不帰一峰への登りが始まります。

不帰一峰

10:29

この辺りは特筆すべきポイントのない普通の登りでした。

しかしここから先は不帰ノ嶮の核心部。

気を引き締めて先へ進みます。

不帰二峰への登り。

ここが正念場。

ネットやSNSでよく見る場所。

なかなかの高度感でした。

その後も不帰二峰北峰までの区間は危険個所が多く緊張状態が続きます。

不帰二峰北峰

11:16

不帰二峰北峰に到着。

鎖場が続き、SNSでよく見るハシゴを足場に設置した場所、妙に短いハシゴなど危険個所が目白押しでした。足を踏み外したら「死」みたいな場所は沢山ありますが、難易度が高すぎる…と感じるような場面はありませんでした。

とはいえ北アルプスの難所と言われているだけあってなかなかの緊張感でした。今回は不帰の核心部を登りで歩きましたが、ここを下りで歩くのはちょっと気が引けますね。

まだまだ続くのかな?と思いましたが、危険個所は不帰二峰北峰までのようです。南峰までの道はこれまでのルートと比較すれば大したことはありません。

不帰二峰南峰

11:46

不帰二峰南峰に到着しました。

天狗の大下りの鎖場やザレた足場、下りきってからの岩場の登り返しなど、しばらく気を張る場面が続いたからか、ここに来て一気に疲労が表面化しました。

何か食べて補給したいと思いつつも体が欲していない感じがあり、若干のシャリバテ状態に陥ってしまいました。

とはいえここまで来れば不帰ノ嶮は終わったようなもの。唐松岳の山頂も見えてあと一息なので、少し休憩した後に出発しました。

しかし長時間に渡る緊張感と補給不足がたたって体が思うように動きません。歩いては立ち止まってを繰り返しながら少しずつ歩みを進めました。

唐松岳に到着!

12:51

最後の登りをなんとか登り切って無事に唐松岳まで来ることができました。

すっかり疲れてしまって「ここでバックパックを下ろして休憩したらしばらく動けなくなりそうな気がする」と思い、すぐさま小屋に向かいました。

唐松岳頂上山荘にテント泊

13:08

唐松岳頂上山荘に到着するやいなや、バックパックを小屋前に下ろして自動販売機でアクエリアスを購入してほぼ一気飲み。

冷えたスポーツドリンクが体に染みわたります。

しばらく小屋の外のベンチに座ってぼーっとしていましたが、テント場まで重い荷物を持って移動してテントを設営する気分になれませんでした。仮にテントを設営することができても疲れ切った体で小屋を行ったり来たりするのは嫌だな…となかなか体が動きません。

なんだかすべてが面倒になってきたので、受付で素泊まりに変更できないか聞いてみることにしました。

横入りおばさん

小屋に入ると先客が受付をしていたので、その後ろに並ぶと女性2名(おばさんと若者)が僕の後ろに続きました。

僕の前の方の受付が間もなく終わろうとしていたその時、僕の後ろに並んでいた女性2人のうちの片方のおばさんが「私、受付用紙印刷できなくて手書きしてきたの、これじゃだめかしら?」と横入りしてきました。

小屋の方が「順番に伺うので並んでお待ちください」と言ってくれればいいものの「これだと駄目なのでこちらの用紙に書いてください」と対応し始めました。

オイオイ…と思った僕は「すいません先に並んでいるんですが」とおばさんに声をかけました。

「あ、すいません」みたいな返事が返ってくると思いきや、2ちゃんねるのAA(アスキーアート)を彷彿とさせる無言の「(゚Д゚)ハァ?」の表情が返ってきました。

「こいつは何を言っているんだ?」みたいな顔をした女性2人に構わずに受付に素泊まりに変更したい旨を告げ、受付用紙に記入を始めますが、横入りして先に用紙を記入し始めた女性ペアのほうが先に記入が終わったので、仕方なく順番を譲りました。

謝罪もお礼もなく先に受付を始めたババアおばさんに対してイライラしながら用紙を記入しているうちに「疲れて何もかもが面倒」から「テント泊行けるかも?」という気分になってきました。

…というわけで受付の方には「やっぱり予定通りテント泊にします」と告げて受付を済ませ、テント場に移動してめぼしい場所にテントを設営しました。

テント場でのひととき

元気になったとはいえ疲れはそれなりに残っていましたので、テントを設営したら昼寝するつもりでいたのですが、ようやく一息つけると思ったところで長らく雲に隠れていた太陽がしゃしゃり出てきてしまいテント内がサウナ状態に…。

暑くてテントの中にいられないので、外に出てご近所のソロテント泊の方々と今日歩いてきたルートなど登山談義に花を咲かせました。

夕方になってようやく何か食べようかという気分になってきたので、持ってきたどん兵衛のうどんを食べました。

不帰ノ嶮を踏破した身体的・精神的疲労から今夜はぐっすり眠れるかも?と期待しながら眠りにつきましたが、30分~1時間おきに目が覚める通常営業でした…。

つづく。

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