先日書いた八ヶ岳周遊登山の記事ではテント泊装備で歩いたものの、結局赤岳鉱泉でテント泊せずにそのまま下山しました。
上記記事では特に触れませんでしたが、今回は八ヶ岳に持っていったテント泊の装備を紹介してみたいと思います。
僕が無積雪期の日本アルプス周辺を1泊2日程度でテント泊する場合も今回紹介するような装備になることが多いです。
バックパック「OMM Classic 32」とその中身
このブログでも何度か紹介していますが、僕がテント泊登山でよく使っているバックパックがこれ。
32リットルとテント泊登山にしては容量が少ないように思う方もいるかもしれませんが、夏山登山であればこのサイズでも必要な道具は収納可能です。
公共交通機関を使って現地まで移動する方などは、あらゆる荷物をバックパックに収納する必要があるため、今回紹介するバックパックでのテント泊登山は容量的に難しいかもしれません。
バックパックの中身はこんな感じです。
テント・シュラフなど
三脚はいつも登山に持っていくスリックのスプリント MINI IIで、テントはアライテントのオニドーム1です。(圧縮するためにスタッフバックに入れています)
シュラフはモンベルのSpiral Down Hugger #5です。シュラフ単体で寒い場合はSOLのEscape Bivvyをシュラフの上に被せて、それでも寒い場合はダウンジャケットやレインウェアなどを重ね着します。
夏場だとより軽くコンパクトなシュラフを使うケースもあります。(夏の裏銀座縦走や唐松岳登山の時はエア130Xを持っていきました)
スリーピングマットはモンベルのAIR PAD120です。上半身のみエアマットにして下半身はバックパックなどをマット代わりにします。
その他もろもろ
左上からユニクロのウルトラライトダウン、ジェットボイルミニモ(+追加のガス)、食料・カトラリー、レインウェア、ティッシュ(トイレットペーパーは使いづらいので最近はもっぱら箱なしタイプ)、バッテリー類を入れたソフトケース、ヘッドライト、耳栓、ファーストエイドキット(へぼ過ぎるので充実させる予定)。
ジェットボイルミニモをアルコールストーブと小さめのチタンクッカーにすればもう少し省スペース&軽量化できたと思います。(今回はパスタを持って行ったのでジェットボイルミニモをチョイスしました)
食料・カトラリー
食料は1泊2日を想定して晩御飯と朝ご飯のみ用意しました。八ヶ岳は山小屋が多く補給しやすいこと、赤岳周辺は道迷いの可能性が少ないこと、赤岳鉱泉でステーキを食べようと思っていたこと、などなどを考慮して量は少なめです。
写真手前に移っているのは、箸・フォーク・スプーン・ライターです。
食器は3つ。パスタを持ってきたのでゆで汁を黄色い容器に入れて味噌汁を飲むつもりでした。いつもカレー用に使う緑色の容器はとん汁用に、グレーの容器はコーヒー用です。
どれも折りたたんでコンパクトになるので重宝しています。
各種バッテリー類、他
iPhone充電用のモバイルバッテリー、ミラーレス一眼のX-T2用のバッテリー、レリーズ、GoProに使うジンバル用のバッテリー、ポリウレタン輪ゴムなど。
輪ゴムはGoProをジンバルに固定する際に使っています。
山と道のサコッシュ
バックパックに加えてサコッシュを使っています。
斜め掛けして中身に素早くアクセスできるようにしています。サコッシュという道具を知った当初は「こんなもの何に使うんだ?」「いる?これ」みたいな感じで否定的でしたが、今はもうなくてはならないアイテムになっています。
使い過ぎてへたってきたので、そろそろ買い換えたい・・・。
動画撮影用のGoPro HERO6と手振れ補正のためのジンバル、予備の電池、フルグラサンダー、レンズペン、NDフィルター、日焼け止め、熊鈴など。
片付けてしまって掲載していませんが、紙の地図もサコッシュに収納してすぐ取り出せるようにしています。(見るのはいつもアプリの地図ですが)
サコッシュは左に斜め掛けして、右にはミラーレス一眼のX-T2を斜め掛けしています。
以上、先日歩いた八ヶ岳に持っていったテント泊用のバックパックの中身の紹介でした。
結果的に日帰り登山になってしまったため、バックパックの中身にアクセスしたのは赤岳頂上山荘でモバイルバッテリーを出した時だけでした・・・。
おまけ:OMM Classic 32の紹介
せっかくなので僕が愛用しているOMM Classic 32を紹介します。
OMMはオリジナルマウンテンマラソンの略で、アクティブに活動される方向けに製品を開発しているメーカーです。たぶん。
したがって、ご覧のように山に登るためのバックパックとしては若干の頼りなさがあります。(特に素材面で・・・)
左にはピークデザインのカメラクリップ、右にはペットボトル用のゴムが取り付けています。(ハイドレーションは手入れが面倒なので使っていません)
位置的にヒップベルトというよりもウエストベルトと呼んだ方がよさそうですが、ちょっとした小物であればそれなりの量が入ります。
バックパックの表側にはメッシュの大きなポケットがあります。
僕はここにいつもレインウェアを入れています。
両サイドのポケットは間口が大きく、500mlのペットボトルが2本入ります。
僕は片方にテントポールと三脚を入れて、反対側に「いろはす」を2本入れるようにしています。
ペラペラな素材ではありますが雨蓋も一応あります。
ここの収納には行動食やハンドタオル、ヘッドライトやファーストエイドキットなど、ちょっとした小物類を入れています。
ハイドレーション用の穴は背面上部の両サイドに1つずつあります。
荷物をすべて出すとペッタンコになります。
これは一般的なバックパックと違い、OMM Classic 32にはバックパックを形作る「フレームや背面パッド」が付いていないからです。
その代わりにOMM Classic 32には背面部に折り畳み式のマットが入っています。
通常時はこれが背面パッドとして機能しています。
ベルクロを外すと引っ張り出すことができます。
このマットを何に使うかというと、テントの中で敷いて使います。
僕はテント泊登山の時は空気を入れて使うスリーピングマット(エアマット)を持っていくので、地面の小石などでエアマットがパンクしないように、このマットをスリーピングマットの下に敷いています。
この薄いマット単体では何の役にも立ちませんが、地面の細かな凹凸は吸収してくれるので、エアマットの下に敷くことでパンクの心配がなくなります。
日帰り登山であれば休憩時に座布団代わりに使えるかも。
OMM Classic 32でテント泊した山
・・・というわけで、僕が愛用しているバックパック「OMM Classic 32」の紹介でした。
「OMM Classic 32」が気になった方は実物を見てから決めた方がいいと思うので、お近くの取扱店でチェックしてみてください。
SHOP LIST | OMM / Original Mountain Marathon オリジナルマウンテンマラソン Japanオフィシャルサイト
登山の計画の立て方について書いた記事やテント場について書いた記事もあるので、良かったらそちらも見ていってください。