昨年12月中頃にドローンで有名なDJIという会社からDJI Osmo Pocketというポケットサイズの小型カメラが発売されました。
DJI Osmo Pocketは手のひらサイズの小型カメラで、手振れを抑制するための電子制御の3軸ジンバルを搭載しています。
どのような機能があるかは動画を見てもらうのが手っ取り早いです。
普段僕はGoPro HERO6を小型のジンバルに取り付け、登山にでかけることが多かったのですが、予備のバッテリーなどの小物を一緒に持っていくと結構な荷物になっていました。
ところが今回発売されたOsmo Pocketは上の動画を見てもらえれば分かる通り、手のひらサイズでありながら電子3軸ジンバルを搭載したコンパクトな設計になっています。
これは買うしかない!ということで昨年購入し、約1ヵ月の期間で色々と使ってきたのでレビューしてみたいと思います。
- Osmo Pocketの開封&セットアップ
- 動画撮影機能について
- 写真撮影機能について
- バッテリー駆動時間について
- スマートフォンと接続してアプリ上で操作するプロモードについて
- Osmo Pocketを三脚などに固定する方法
- 実際に使ってみた感想
- Osmo Pocketの主な仕様
- まとめ
Osmo Pocketの開封&セットアップ
外箱はこんな感じ。
とてもコンパクトです。
内容物は本体とケース、USB-Cケーブル、各種部品、クイックスタートガイド。
まずはスマートフォンにDJIのアプリをインストールしておき、まずはこれを、こうして・・・
Osmo Pocketとスマートフォンを接続してアクティベーションとファームウェアアップデートを行います。
セットアップが完了すると使えるようになります。
電源を入れるとカメラが前後左右にクルクル動いた後に正面を向きます。
本体底部にはUSB-Cケーブルが入るようになっています。
側面にはマイクロSDカードスロットが配置されています。
専用のケースは出し入れしやすく、ケースに収納した状態でもマイクロSDカードが取り出すことができるようになっていてGOOD!
また底部にもケーブルが挿せるように穴が空いており、留め具の部分もスマートフォンと接続するための部品を取り付けたままでも収納できる設計になっています。
動画撮影機能について
Osmo Pocketの動画撮影機能はフルHDから4Kまで対応しています。
秒間のコマ数はフルHD、4Kで60Pまで設定可能です。
また、ジンバルの追従する動きも数パターン選べるようになっており、何を撮影するかによって適切な設定を選ぶことができます。
また、ボタンひとつで自撮りモードに切り替えたり、トラッキング機能を使ってカメラに被写体を自動追尾させたりすることもできます。
スマートフォンに接続することで、スマートフォン上のDJI専用アプリを使うことで、より詳細な動画撮影設定を行うことが可能です。
Osmo Pocketで早朝の鵠沼海岸を撮影しました
12月30日と1月2日にDJIのOsmo Pocketで撮影した鵠沼海岸の動画をまとめました。
— はらですぎ (@hara_desugi) January 2, 2019
波が引いたあとの砂浜に綺麗な青空が映し出されます。
ポケットサイズの小さいカメラですが、朝の美しい時間帯の鵠沼を綺麗に撮ることができました。https://t.co/cpMUM6d76X pic.twitter.com/9speTlK2k3
この動画は4K60Pで撮影してTwitter掲載用に書き出した動画になります。
まだ太陽が昇りきっていない時間帯の海辺の波や、陽が出てからの波が引いたあとにリフレクションする青空も綺麗に撮影出来ています。
写真撮影機能について
写真撮影機能についてはオマケ程度(写真は別途カメラを用意して撮影するので)に考えていましたが、3×3のパノラマ撮影が意外と楽しいです。
通常撮影
マークイズを出た横浜美術館前でランドマークタワーを撮影しました。
色味も解像感もまあ普通といった感じでしょうか。
パノラマ撮影
180度パノラマ
写真単体で撮影するとこんな感じ。
横浜美術館を正面から撮影しました。(水平が取れてない・・・)
・・・で、同じ位置から180度パノラマで撮影をするとこのような写真になります。
最初の単体で撮った写真とカメラを同じ位置にして撮影ボタンを押すと、Osmo Pocketのカメラが水平に首を振りながら写真を撮影していきます。
撮影した写真はスマートフォンに接続して専用のアプリケーションを起動することで自動的に合成してくれます。
3×3パノラマ
こちらの写真も通常の写真撮影で撮影した場合の画角です。
3×3パノラマにすると、Osmo Pocketが首を振りながら左上・中上・右上・左・中央・右・左下・中下・右下と合計9枚の写真を撮影します。
撮影後はスマートフォンに接続して専用アプリケーションを起動することで自動的に撮影した写真を合成してくれます。
合成後の写真はこのようになりました。
最初のランドマークタワーの写真と同じ位置から撮影しています。
ただ、この機能は9枚もの写真を順番に撮影していくため、景色そのものが動いていたり、周辺に歩行者がいると奇妙な仕上がりになってしまうので注意が必要です。
上の写真のように最初の上段3枚を撮影していた時には居なかった人が中段の撮影時にフレームインしてくることで、上半身が撮影されず足だけが写る奇妙な写真が仕上がります。
楽しい撮影機能ですが、人通りの多いところでは写真が破綻してしまうため注意が必要です。
タイムラプス撮影
現在準備中。
作例ができたらこちらに掲載します。
バッテリー駆動時間について
- 稼働時間 140分(1080p/30 fps動画撮影時)
- 充電時間 73分(10W 充電器を使用時)
このサイズで140分はなかなか撮れる方ではないかと思います。(長時間稼働させると本体が熱を持ってきます)
スマートフォンと接続してアプリ上で操作するプロモードについて
プロモードでは、露出/ISO/シャッタースピードなどのカメラパラメーターを手動で調整できます。また、強力な画像処理能力により、RAW形式の写真やD-Cinelikeの動画も撮影できます。ディテールを保持するので、後処理工程でより多くの選択肢が残されます。
Osmo Pocketをスマートフォンに取り付けると専用アプリ上からの撮影が可能となり、より細かい設定が可能になります。
例えば動画撮影の場合、アドバンストモードに切り替えることで、ISO感度やシャッタースピードなどを設定することができるようになります。
写真撮影もデジタルカメラのように細かい設定をしたうえで自分好みの撮影を行うことが可能です。
プロモードはスマートフォン上で映像が確認できるため、Osmo Pocket本体の小さい液晶で見るよりも格段に見やすいです。
ただこの状態での撮影はスマートフォンのバッテリーを結構食うような印象を受けました。
Osmo Pocketを三脚などに固定する方法
DJIから各種アクセサリが販売されていますが、それら以外でも色々と対応可能です。各種マウント方法については別記事を用意しましたのでご参照ください。
実際に使ってみた感想
本体はコンパクトで使いやすいし、動画の質も満足のいくレベルなので、旅行から登山まで幅広く活躍してくれそうです。
写真機能はあまり使わないような気がしますが、3×3パノラマは結構楽しいので山の絶景などをこの機能で撮ったらどんな画になるかな?と今から使うのが楽しみです。
ちょっと残念に感じたのがGoProよりも画角が狭いことくらいでしょうか・・・。
とにかく気軽に持ち出せて便利に使える楽しいカメラだと思います!
良かったところ
- とにかくコンパクト!
- 小さいくせに撮れる画が綺麗
- 3×3のパノラマ撮影が楽しい
イマイチなところ
- GoProよりも画角は狭い
- ズームができない
Osmo Pocketの主な仕様
- 販売価格:44,900円(税込)
- サイズ:121.9×36.9×28.6 mm
- 重量:116 g
- センサー:1/2.3インチ CMOS
- 有効画素数:12M
- レンズ FOV :80° F2.0
- ISO感度 写真:100-3200
- 動画:100~3200
- 電子シャッター速度:8秒~1/8000秒
- 最大静止画サイズ:4000×3000 ピクセル
- 静止画モード:シングルショット、パノラマ、タイムラプス、モーションラプス
- 動画解像度:4K Ultra HD:3840×2160 24/25/30/48/50/60p
- FHD:1920×1080 24/25/30/48/50/60
- 最大ビデオビットレート:100 Mbps
- 写真フォーマット:JPEG/JPEG+DNG
- 動画フォーマット:MP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264)
- 対応SDカード:microSD(最大容量:256 GB)
- オーディオ出力:48 kHz AAC
まとめ
というわけで長々と紹介してきましたがとても気に入りました。
僕はこれまで登山時の動画撮影はGoProにジンバルを取り付けたものを使っていましたが、今年はOsmo Pocket単体で運用しようかなと考えています。
今後も色々試しながら気付いたことなどがあればブログ上やTwitterなどでシェアしていきたいと思います。