僕はテント泊の睡眠時に腰が痛くなってしまうという問題を抱えています。
これまで腰や背面への負担を軽減させるために様々なスリーピングマットを試してきましたが、仰向けに寝た際の腰の痛みは改善しませんでした。
今回はそんな長年の悩みだったテントの中で眠る際の腰痛を軽減してくれるスリーピングマットに出会うことができたので紹介してみたいと思います。
SEA TO SUMMITのコンフォートライトマット
SEA TO SUMMITのコンフォートライトマットは「何か良いスリーピングマットはないかな?」とGoogleで検索していた時に見つけた製品で、購入の決め手となったのは商品紹介に書かれていたある一文でした。
最大の特長エアスプラングセルが極上の寝心地の理由です。これまでのような縦や横に並べた気室構造ではなく、無数のドット状で接着することで相互に繋がった小さな気室を網の目のように造り出しています。これが「エアスプラングセル」で、それぞれの気室が身体の形に合わせて変形し、ポケットスプリング構造のマットレスと同じような働きをします。圧力が分散され、やわらかく身体にぴったり沿うような寝心地が快適な眠りをもたらします。
この商品紹介を読んで「これだ!」と思った僕は楽天ですぐに注文しました。
購入価格は12,000円くらいでした。
購入したのはスモールサイズ
いくつか種類があるなかから僕が選んだのは「コンフォートライトマット」のスモールサイズです。
スモールサイズではありますが、長さは168cmあります。僕は身長が169cmなので、ほぼピッタリのサイズです。(168×55×6.3cm)
箱から出すとこんな感じです。
最新のコンフォートライトマットの商品紹介を見ると、マットを収納しているスタックサックの形状が違うので、どうやら僕の購入した製品はひとつ前のものかもしれません。(安かったのはそのせいかも)
iPhone SEと並べてみました。
重量は488グラム。
168cmのマットでこの重量はまずまずの軽さと言っていいと思います。
中身はマット本体と、
補修用のリペアキットが入っています。
空気の注入口は膨らます時と、中の空気を抜くときで異なります。
左が空気を膨らませる時。
空気の逆流を防ぐ仕組みになっていて、口を離しても空気が漏れません。
そして右は空気を抜く時。一気に空気を抜くことができます。
空気を入れるとこのように膨らみます。
ただ、マット自体の厚みはそれほどありません。
肘や膝を立てると地面に当たってしまうことがあります。
膨らませるのが楽になるポンプ エアストリーム ドライサックを追加購入
マットには逆流防止の弁が付いていて、膨らませやすくはなっていますが、このサイズのマットを自力で膨らませるのは結構面倒だなと思って、マットを膨らませるためのドライサックを追加で購入しました。
一見普通のドライサックに見えますが・・・
このように口で空気を入れるよりも簡単に早く膨らませることができます。
コツさえ掴めばあっという間です。
コンフォートライトマットの寝心地は?実際に使ってみた感想
このマットを持って先日登山してきましたが、腰の痛みがこれまでにないくらい軽減されて、よく眠ることができました。
ついに長年悩まされてきたテント泊で使うエアマットの正解に巡り会えたかもしれない。
— はらですぎ (@hara_desugi) August 22, 2018
上のツイートは薬師峠でテントを設営してマットの上で寝そべった時に、寝心地の良さに思わず出た発言です。
一般的なエアーマットの場合、圧を加えたところ以外に空気が逃げてしまいますが、このマットはそういう現象が起こりづらく(まったくないわけではありません)、体の背面部の形状に合わせてマットが沈み込んでくれます。
この感じはこれまでの縦や横に並んだ気室にはない寝心地でした。
ただ、マットの柔軟さが逆に欠点になっている点もあります。
マット自体の厚さがそれほどないため、体重をかけた箇所が割と簡単に地面に当たってしまいます。寝そべる時、起き上がる時に肘や膝が地面に当たってしまうことがよくありました。
小石の多いテント場では、こういうことが繰り返されるとパンクの原因にもなると思うので、超薄型のクローズドセルのマットを一緒に持っていき、下に敷くようにしています。
写真のマットは山と道MINI2の背面部に入っているミニマリストパッドです。
ミニマリストパッドは全身をカバーできる長さがないので、体重のかかりやすい部分に敷くようにしています。
あと些細な点ですが、マットの上で動くと「ギュッギュッ」と独特な音がします。これはマットの表面の材質のせいなのかもしれませんが、気になる人には気になるかもしれません。
SEA TO SUMITのラインナップ
このシリーズはウルトラライト、コンフォートライト、コンフォートプラスの3種類に分類されていて、細かい造りがそれぞれ異なり、それに合わせて重量も少しずつ増えていきます。
そして気室内部に熱の対流を防ぐインサレーションと熱を反射するフィルムを封入しているかしていないかで2種類(ノーマル、インサレーティッド)の分類あって、3×2の計6種類となります。
さらにウルトラライトはXスモール・スモール・レギュラーの3種類、他はスモール・レギュラーの2種類と、2~3種類のサイズ展開があるため、何を選んでいいのかよく分からなくなってきます。(単体でコンフォートデラックスという巨大で分厚いマットもあります・・・)
僕はインサレーションの入っていない真ん中のコンフォートライトを選びました。
おまけ:これまで使ってきたエアーマット
最後に僕が所有しているエアーマットを紹介します。
左から
- EXPED DOWNMAT Lite5M
- モンベル U.L.コンフォートシステム エアパッド120
- KLYMIT イナーシャ・オゾン
そして今回紹介したSEA TO SUMMIT コンフォートライトマット スモールになります。左のふたつは廃盤で右のふたつは現行品となります。
モンベルのU.L.コンフォートシステム エアパッドシリーズはリニューアルして青色のマットになっています。手頃な価格なのでエアーマットを試してみたいという方にはおすすめです。
モンベル、クライミット、シートゥーサミットを重ねて厚さの比較をしてみました。
今回紹介したコンフォートライトマットはモンベルのマットよりも薄手ですが、寝心地は上です。マットの厚さが必ずしも寝心地には直結しないんだなということが今回分かりました。
まとめ
スリーピングまっとなんて何でもいいという登山者のほうが多数のような気がしますが、寝ている時に腰が痛くなってしまう僕のような少数派も中にはいます。
今回はそんな僕の悩みを軽減してくれるマットに出会えたので記事にしてみました。
これまでスリーピングマットを幾つか購入して使ってきましたが、たぶんこのジャンルの製品に対しての支出は当面なさそうです。