はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

地獄谷野猿公苑で温泉に入るニホンザル(SNOW MONKEY)を撮影してきた。

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新年あけましておめでとうございます。はらですぎ(@hara_desugi)です。

実家に帰ったついでに地獄谷野猿公苑に立ち寄ってきました。

地獄谷野猿公苑は餌付けされた野生のニホンザルが温泉に入る場所として有名で、海外ではSnow Monkeyとして広く知られています。

僕の実家から車で1時間くらいなので数年ぶりに行ってみることにしました。

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元旦の朝、実家を出発して地獄谷野猿公苑の無料駐車場に到着したのが9時30分くらい。すでに駐車場は満車寸前で、元旦にもかかわらず大勢の観光客がすでに訪れていました。

なんとか車を停めた僕は、さっそくサルが温泉に入っているところを撮影するために現地へ向かいます。

地獄谷野猿公苑は駐車場から歩いて約25分

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駐車場から地獄谷野猿公苑までは徒歩で20~30分くらい。

冬ということもあって、駐車場からスタート地点までの坂道も結構すべりやすくなっています。頑張ればスニーカーでも行けなくはありませんが、気を付けて歩かないとすぐに転んでしまうと思います。

最初の階段以外はほぼ平坦路なのでチェーンスパイクを用意しておけば転ぶ心配はないと思います。

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1回だけの雪道歩きに無駄な出費は嫌だという方は、安全に歩くための道具がレンタルできるようになっていますので検討してみましょう。

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スタート地点から踏み固められた滑りやすい雪道を黙々と歩くと、沸騰したヤカンの湯気のような間欠泉が見えてきます。

ここは後楽館という温泉宿(写真左)で、こちらは人間が入るための温泉がある宿になります。ただ露天風呂には野生のサルもやってくるらしく、入るのには勇気がいるのだとか・・・。(もちろん内風呂もあります)

地獄谷野猿公苑

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そして後楽館が見えたらゴールはすぐそこです。

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階段を上ると受付の小屋が見えてきます。ここで入場料を支払って中に入ります。

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地獄谷野猿公苑のニホンザルは餌付けはされていますが、普段は山奥で生活している野生のサルです。掲示されている注意事項はしっかり読んで理解してから中に入りましょう。

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受付の小屋を出て少し歩くとサル用の温泉が見えてきます。

サル専用の温泉

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みなさん、元旦ですよ。

新年早々、サルの入浴シーンを見に来るなんて物好きですね。僕もです。

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到着時点で温泉に入っていたのはこのおサルさんだけでした。

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日本酒とお猪口を置いたら絵になりそう。

すでに一杯やってそうな雰囲気。

オスは温泉に入らない

あとで知ったことなんですが、どうやら温泉に入るのはメスと子供だけで、オスはほとんど入らないそうです。それは、不測の事態に素早く対応するため、そしてお湯に濡れて体が小さく見えるのを嫌っているからなんだとか。

入浴するのはメスと子猿がほとんどだとされ、風呂に入るオスザルはほとんどいない。理由は、雄猿は群れを守るためにすぐに行動できる態勢をとっているからと、毛が濡れて自身の体が小さく見えるのを嫌うから、だと考えられている。

Wikipedeaより引用

サルは湯冷めしない

仮に長く温泉につかって芯まで温まったとしても、風呂から出れば外は真冬です。いくら毛深いサルとはいえ、湯冷めしないものなのだろうか?という疑問がわきますが、どうやらサルは湯冷めしないそうです。

サルは湯冷めをしないといわれている。サルは汗腺が少なく、寒冷地適応もしているためと説明される。京都大学霊長類研究所によると、サルの体毛には長くて硬い毛と短くて柔らかい毛があり、温泉で濡れるのは外側の長く硬い毛のみで、毛は水をはじくため、風呂上がりに水をはじけば水気が飛んでいくと説明した。

Wikipedeaより引用

ニホンザルたちの本当の目的

実はここに来ているサルたちは温泉が目的ではありません。温泉が好きで入るサルもいるにはいますが、本当の目的は餌です。

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温泉の周囲には雪を掘ってパクパク口に入れているサルたちが散見されます。これはそこらじゅうに撒かれた餌を探しているのではないかと思われます。

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以前に訪れた際にちょうど餌付けの時間になって、そこらじゅうに餌がばらまかれているところを見たのですが、たぶんこのおサルさんたちは、そういう餌がないかを探しているのだと思います。

餌付けの由来

戦後の林業により、サルが食料にしていた奥山の木々が切り倒され、サルは生息地を無くし、山から地獄谷付近まで下りて来るようになった。ところが、山を下りたサルの頭数が多すぎて食料が足らず、更に下流の湯田中温泉付近のリンゴ畑(田畑が被害を受けた。地元民は林野庁にサルを駆除する許可を願い、サルが有害獣と認められ、50頭の射殺許可が出たところ、初代の苑長となる原荘悟は、猿と人間との共生を目指して[2]、リンゴ畑から離れた上流(現在の後楽館の付近)にてサルを餌付けし、餌が足りれば畑の被害はないとの発想から、サルの駆除に反対し行動を起こした。サルを駆除せずにリンゴ農家の被害を減らすため、3年がかりで警戒心の強いサルの群れを手なずけ、1964年、地獄谷野猿公苑の開苑をみた。

Wikipedeaより引用

ここにやってくるサルたちは地獄谷野猿公苑のスタッフによって餌付けされており、ここに来れば餌が貰えるという共通認識があるため、掲示されている注意書きをしっかり守っていれば、むやみに人間を襲いません。

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実際、ここに訪れるサルたちは観光客にはまるで興味がない素振りで、周囲をウロウロしたり、仲間同士で喧嘩したりと自由気ままにすごしています。

餌付けの時間は退屈

地獄谷野猿公苑では餌付けの時間を公開していません。数年前に訪れた際に餌付けをしているところを見ましたが、あたり一面に餌をバラまくだけで、動物園などのショー的な要素はありません。

餌をばらまかれた後は、サルたちが一心不乱に餌を食べ続けるため、見ていてあまり楽しいものではありませんでした。

これは好みの問題かもしれませんが、餌の時間をのんびりと待っているサルたちを観察した方が面白いと思います。ただ時間が不定期なので、こればかりは運しだいなのかもしれません。

徐々に活気づいてきた温泉

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時間が経つにつれ温泉に入るサルの数が増えてきました。

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なんだか共同浴場さながらの雰囲気です。

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前に来た時もそうだったんですが、ただサルが風呂に入っているだけなんですけど見ていて全然飽きないんです。

カピパラの入浴シーンも微笑ましいものがありますが、こちらのほうがより人間味を感じられて面白いと思います。

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日本の観光地なんですが、お客さんは外国人の比率が高めです。

トリップアドバイザーの口コミ評価も非常に高く、旅行者から一貫して高評価の口コミを獲得している観光スポットに授与されるエクセレンス認証も受けているようです。

www.tripadvisor.jp

元気いっぱいの子猿

今回は2匹の子猿が周囲を元気いっぱいに走り回っていました。

すごく可愛かったので後半はずっと2匹の子猿を追って撮影していました。

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動物園の猿山は少し見て「じゃあ次へ」となってしまいますが、ここはサルとの距離感が近いからか、色々な表情や動きが間近で見ることができてついつい長居してしまいます。

数年前に訪れた際は入園料が500円で、今回は800円に値上げされていましたが、表情豊かなニホンザルたちを間近で見ることができたので、今回も満足することができました。

興味のある方はぜひ!

地獄谷野猿公苑の交通情報

地獄谷野猿公苑の所在地

  • 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町平穏6845
  • 車:上信自動車道「信州中野」から約30分 駐車場から徒歩25分
  • 公共交通機関:長野駅から志賀高原行き急行バス41分 スノーモンキーパーク下車徒歩35分

地獄谷野猿公苑の地図