はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

イケハヤ氏の書いた仮想通貨取引所のおすすめランキングの記事からCoincheckが削除される

仮想通貨取引所のCoincheckがハッキングされて、アルトコインのXEM(ネム)が580億円相当流出してしまうという事件が発生しました。

そして記者会見の翌日に、XEMの損失分を日本円で補填しますという発表がありました。

corporate.coincheck.com

安い単価での強制決済ということで、高値掴みしていた方にとってはマイナス決済、長期ホールドしていた方にとっては思わぬところで利確となってしまい、完全な救済にはなっていませんが、預けていた資金がゼロになるわけではないということが分かり、ユーザーの方々の心配はひとまず和らいだのではないかと思います。

ただこんな記事も・・・。

www3.nhk.or.jp

今回のCoincheckの事件が発覚した当日は、Twitterをチェックしたり、事件当日の夜に行われた記者会見などをニコニコ動画で見たり、情報を追いかけていました。

するとTwitterのRTで以下のようなツイートが流れてきました。

このツイートはイケハヤ氏がCoincheckのアフィリエイトに関するツイートへのメンションで、八つ当たり感の高さから「これはさすがにイケハヤがかわいそう」「そんなの自己責任だろ」といった内容のコメントやリツイートなどが多く寄せられました。

確かに投資は自己責任です。

ただ、こういうメンションをイケハヤ氏に飛ばすということは、イケハヤ氏のアフィリエイト記事に触発されて仮想通貨の世界に足を踏み入れたからかもしれません。

僕の書いた仮想通貨の記事に以下のようなコメントが書かれていたので、イケハヤ氏がどのようなアフィリエイト記事を書いていたのかを調べてみることにしました。

2018年1月4日、保有する仮想通貨が円換算で1億円を超えたと報告。しかし1月16日、仮想通貨市場の暴落により、24時間で資産が4200万減ったことを報告。また2018年1月26日に発覚したコインチェック盗難事件でも400~500万円相当の被害を受けた。なおこの事件の前、2017年10月30日には「盗難補償あり」「coincheckはUI/UXも優れているので、はじめての口座開設にはぴったりです。初心者の方はここから始めるのがおすすめですね」とコインチェックを推薦していた(事件後、この記述を無言で削除した)。

気になったのは赤字の部分です。

初心者にどのように勧めていたのか、また現在記載が削除されているのか、この辺を見ていきたいと思います。

イケハヤ氏の仮想通貨取引所ランキングの記事について

f:id:haradesugi:20180128000905p:plain

「まだ仮想通貨持っていないの?」のトップページの右に「取引所ランキング」という記事があります。メニューの内容からアフィリエイトの報酬が期待できる(力を入れている)記事を並べている印象を受けました。

記事の公開は2017年10月

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記事のURLを見ると2017年10月15日に公開されたことが分かります。そして公開当初から現在まで何度かリライトされているようです。

webarchiveで調べてみたところ、過去のランキングにはCoincheckが2位に入っていましたが、今回の事件後にCoincheckの記載が削除されていることが分かりました。

ちなみに記事公開当初のランキングは3位まで、現在は7位まで掲載されています。

追記:2018/02/03

1度は削除したCoincheckですがランキング5位に復活していました。

1月末に巨額のハッキング(500億円)に遭い、ぶっちゃけ潰れるかと思ったのですが……なんと事件発生してから2日後に「全額補償」を発表しました。前代未聞……!

さすがにセキュリティ対策には力を入れてくると思うので、一周回って?安心して使える取引所になっている気がします。もちろん、取引所に大金は置かないようにすることは前提ですが。

Coincheckの掲載箇所

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▲Coincheckがランキングに掲載されていた際の記述

coincheckはUI/UXも優れているので、はじめての口座開設にはぴったりです。初心者の方はここから始めるのがおすすめですね。

この記載だと、記事を読んだイケハヤファン(初心者)が「盗難補償あり(要二段階認証)みたいだし、イケハヤさんもおすすめしているから登録してみようかな」と深く考えずに登録してしまう可能性は結構高そうです。

ただ、この盗難補償は「なりすまし」によって二段階認証を突破されてしまった際の補償なので、今回のCoincheckのハッキングのような事件には該当しない可能性が考えられます。

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画像:Coincheckより引用

上の図で今回の事件を説明すると、不正ログインの矢印は消費者ではなくCoincheck社に向いているので、別途何らかの契約を結んでいれば保険金が下りるかもしれませんが、先日の記者会見を見る限りではそういった補償はなさそうでした。

僕が登録している国内の取引所3社(Coincheck、Zaif、bitFlyer)の規約をチェックしてみたところ、サーバー攻撃などによって発生した損害の対策をとっているのはbitFlyerのみでした。(他にもあったら教えてください)

bitFlyerが加入する顧客資産に関する保険の内容について教えてください。

当社は、お客様の資産の安全性向上のための2種類の損害保険を国内大手損害保険会社と契約しています。

①二段階認証登録ユーザー様のメールアドレス・パスワード等の盗取により行われた不正な日本円出金に係る補償

②当社へのサイバー攻撃等によって発生したビットコインの盗難、消失等に係るサイバー保険

 【国内初】ビットコイン事業者向けサイバー保険を共同開発 (PDF)

ちなみにイケハヤ氏のランキングではbitFlyerは7位で、Zaifが1位、海外取引所のBinanceが2位にランクインしています。

仮想通貨のアフィリエイト収入

bitFlyerとCoincheckは登録で3,000円、50,001円以上の入金で10,000円の報酬で、Zaifは登録で3,000円、10,000円以上の入金で4,000円、50,000円相当の取引で5,000円と報酬が小刻みに設定されています。

アフィリエイトで送客する人を初心者と想定するならどこを推すべきか分かりますよね。

僕個人の感想ですが、ZaifはUIが分かりづらいし、アプリの登録も初心者向けに設定されていないような印象を受けています。

手数料の安さは魅力かもしれませんが、安心して使えるのはbitFlyerじゃないかなあと思います。諸々の使いやすさはCoincheckが気に入っていたんですが・・・。

この辺りは実際に数社使っている人たちに評価を聞いてみたいところです。

イケハヤ氏のリスクの説明

銀行口座と違い、仮想通貨の取引所は複数使う意味があります。

機能的な違いがあるのは解説したとおりですが、複数の取引所に資産を分散させることで、リスクヘッジできるんですよ。

上記の3社は十分に安定的な企業だと思いますが、それでも将来はわかりません。いきなり破産して資産がチャラになる……とかもありえなくはないですね。ハッキングとかも怖いです。

あえて一社に絞る意味はそこまでないので、面倒ですが3社の口座を作っておくのをおすすめします。

一応、イケハヤ氏は取引所に資産を預けておくことのリスクについては記事の最後にこのように書いているので、この辺りの記載内容についての評価は意見の分かれるところかもしれません。(3社登録させてアフィ報酬増やしたいだけのような気がしますが・・・)

そして今回のリライトでCoincheckの項を削除し、記事の一番下に以下のような一文と、ウォレットについて書いたアフィリエイト記事へのリンクが追記されていました。

追記)とか言ってたら、coincheckが巨額のハッキング被害にあいましたね。。ちーん。

あえて一社に絞る意味はそこまでないので、面倒ですが3社の口座を作っておくのをおすすめします。

資産が大きい場合は、ウォレットを使いましょう。coincheckの一件で、ウォレットを使う人が増えそうですね。

今回のような事件もアフィリエイト報酬に繋げようとするところがイケハヤ氏らしいです。どうせリライトするなら各取引所をちゃんと調べたうえで、ハッキング被害による補償の有無なども追記し、安心して利用できる取引所を上位に持っていった方が良いのではないでしょうか。

 

・・・というわけで実際に記事を調べてみましたが、他の仮想通貨アフィリエイターの発信している情報と比較しても特別酷い内容ではないかなというのが率直な感想です。

取引所のGOXのリスクまで記載していたらとんでもない分量になってしまいますし、そもそも書いたからといって読まれるとは限りません。

 

ただ、今回は記事を大きくリライトしたのだから、期間限定でも記事の見やすいところに記載を変更したことを書いておくべきですし、それをちゃんとアナウンスすべきだと思います。長い記事の最後にこっそり追記するのではなく。

でもこういう思考は彼にはないと思います。

以前にソーシャルレンディングのリスクについての記載が甘いと突っ込まれた際の対応を見て、彼にはアフィ記事にアクセスしてきた人を養分としか思っていないんだなと感じたからです。

アフィリエイトリンクを踏ませて、送客すればあとは知りませんというスタイルなので、お金の絡んだ決断をする際には自分の頭でしっかり考えて行動するように気を付けた方がいいと思います。

お金にまつわるアフィリエイトは色々と恨みを買いやすいと思うのですが、イケハヤ氏は実名顔出し住所出しでやっていてすごいなと思います。こういう人が書く記事だからリスクに関する記述が甘くなるのかもしれませんが・・・。

おまけ:人を笑い者にすることを嫌がっていたイケハヤ氏が人を笑い者にしている件

仮想通貨についての情報を発信するようになって、はてなブックマークで炎上していたころよりも、Twitter上での良心的なフォロワーが増えてきたことで、敵対していると感じた相手に対する態度が攻撃的になってきたような気がします。

記事の冒頭でも触れたイケハヤ氏に向けられた苦情を、クソリプとして自分のフォロワーにふざけながら晒しています。

多くの味方を従えて、ちょっとおかしなリプライを我が物顔で晒してしまう今のイケハヤ氏には、数年前に公開した記事を音読していただきたい。

参考:隊長が人を笑い者にする、その理由が知りたいのです(リンクは魚拓)

 

イケハヤ氏は最近、イキりすぎて方々に敵を増やしすぎたのか、住所を知られているのにバブリーな話ばかりしていて身の危険を感じ始めたのか分かりませんが、Twitterの写真アイコンをイラストに変更しました。

本人は「イケハヤは概念化する」なんて言っていますが違いますよね?

イラスト、僕も描いているのでよかったら使ってください。

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追記:2018/1/29

メキシコ在住のヤバめな方から目を付けられているみたいなので、変な煽りは本当にやめておいたほうがいいと思います。