僕たちがインターネット上に掲載している写真や画像などは、知らない間に誰かに利用されたり、キュレーションメディアなどで無断転載されている場合があります。
今回は僕がネットで検索して見つけた幾つかの方法を書いてみたいと思います。この方法で僕の撮影した写真が知らない間に色々なところで使われていることを知って軽い衝撃を受けました。
すでにご存知の方も多いかもしれませんが、そうでない方もいるかもしれませんので、記事にしてみたいと思います。
画像で画像を検索する方法
自分で撮影した写真や作成した画像、描いたイラストなどがネット上で無断で使われていないかをGoogleを使って調べることができます。
インターネット上に写真や画像などをたくさん掲載している方は、時間のあるときに試してみてください。
Google Chromeの画像検索でパクリ・転載・引用された画像を探す
Google Chromeでは画像を右クリックすると「Google で画像を検索」という項目が選べるようになっていて、類似した画像や一致した画像などの検索結果を確認することができます。
この画像はあまり使い道がなさそうなので、僕のブログ以外で使われている形跡はなさそうです。
「最良の推測結果:ブログ」となっているあたり、僕の画力がイマイチであることがわかります。
もし自分で撮影した写真で「この写真は汎用性が高そうだなあ」といった写真や作品があれば試しに検索してみてください。
これは以前にカンボジアに旅行した際に撮影したベンメリア遺跡の写真で、登山や旅行などについて書いている別のブログに掲載したものです。
知らない間にギャザリーというリクルート系のキュレーションメディアに掲載されていたのをGoogleの画像検索で見つけました。(魚拓)
上のベンメリアの画像を右クリックして「Google で画像を検索」を選ぶと、僕の運営している別のブログや勝手に転載しているサイトなどが以下のように検索結果として表示されます。
これら以外にも、だいぶ前に撮影した国会議事堂の写真がニュースサイトなどで利用されていることが判明しました。
PC上の画像でも、右クリック→このアプリケーションで開く→Google Chromeでブライザ上に画像を表示させれば同様に検索することができます。
旅行先や観光地などの写真は、キュレーションメディアと相性が良い(?)ようなので、そういう写真を掲載しているブロガーの方は自分のブログの写真を検索してみてはいかがでしょうか?
中には著作者にバレないように工夫を凝らしている最低なキュレーションメディアもあるようです。
Googleで「出典」「Photo by」「by」などの言葉を入れて検索
サイト上に出典などを明記しているサイトは比較的簡単に検索することができます。
自身のブログのURLの前に「Photo by:」や「by:」や「出典:」などを入れて検索すると、画像を引用(または転載)を明記しているサイトが検索結果に表示されます。
このブログであれば「出典:http://www.haradesugi.com/」みたいな感じになります。
Flickrなどを使っている場合は「by:https://www.flickr.com/photos/○○○」のような感じで自身のアカウントのURLやユーザー名などを入れて検索してみましょう。
試しに写真の掲載が多い人気のブログなどで調べてみましたが、検索結果にキュレーションメディアが山ほど出てきて驚きました。
無断転載への対応に苦労しているブロガーは意外と多そう・・・。
特定のキュレーションメディアで公開されている記事を検索
パクリメディアとして悪評の高いキュレーションメディアなどは、以下の方法で検索をしてみることおをお勧めします。
「site:(探したいサイトのURL)(スペース)(自分のブログURLなど)」
Google検索の際は「site:」の後に探したいサイトのURLを入れて、スペースのあとに検索したいキーワードを入力すると、特定のサイト内での検索が行われます。
調べたいキュレーションメディアのURLのあとに自分のブログやサイトのURLを入力することで、出典などの記載がないかを調べるわけです。
悪質なサイトは請求書を送るなどして使用料を請求できる
もし自分の著作物が知らないところで勝手に使われていた場合どのような対応をすればいいか?
これは既にプロの写真家である有賀正博さんが見本を示してくれていました。
僕たちが同じように使用料金を請求できるとは限りませんが、悪質なキュレーションメディアや、写真や画像を無断で使用しているサイトへの対応方法として分かりやすい見本になっていると思います。
最近ではアサヒカメラが無断転載するパクリメディアへの対応方法などを記事にして話題になりました。
一時期流行した消費者金融への過払い金請求のように、悪質なキュレーションメディアへの無断転載の使用料請求が流行すれば、盤石と思われた大手キュレーションメディアの足元もぐらつき始めるかもしれません。
ただ、こういう方法を逆手にとって脅迫してくる輩が出てくる可能性もあるので、インターネット上に著作物をアップする際は「これは間違いなく自分の著作物である」と証明できる何かを手元に残しておく必要が出てきそうです。
ラスボスはNAVER!?
ネット上に公開されている記事などを見る限り、多くのキュレーションメディアは写真の削除要請には応じているようですし、場合によっては写真の使用料なども支払っているようなので、パクられた側としての対応策はある程度出来上がってきているようです。
しかし、キュレーションメディアのラスボスことNAVERは一筋縄ではいかないようで、上記で紹介したプロカメラマンの有賀正博さんが受けた対応が、はてなブックマークで話題になりました。
有賀正博さんは、NAVERまとめに関しては削除依頼などを含めた一連の経緯をどんどんブログで発信するべきだと仰っています。
無断転載などへの対策はこれから少しずつ広まっていくはずなので、インターネット上にはびこるキュレーションメディアは徐々に淘汰されていくのではないかというのが僕の現段階での考えです。
ちょっと考えが甘いかな?
自分自身はどうなのか?
ここまで書いてきて「お前はどうなんだ?」というツッコミが入ることも想定しなければなりません。
僕がブログで掲載する写真は、自分で撮影してきたものがほとんどですが、中にはサイトのスクリーンショットだったり、漫画のひとコマなどを使っているケースが少なからずあります。
今後ネット上の画像の取り扱いが厳しくなっていった場合、記事における引用の是非を問われることになるでしょうから、アップしている画像を見直していく必要がありそうです。
先日、汎用性が高い安西先生の画像をうっかり使ってしまい、ブコメ2階でそっと指摘を頂いた例の記事は画像を差し替えました。
今後は自分で撮影した写真、自分で描いた絵、またはフリー素材などを用いつつ、できるだけ自分の言葉で伝わる文章を書いていければと思っています。
現在、ネット上のキュレーションメディアなどに向けて、削除依頼などをかけている最中なので、話がまとまったらまた記事にしてみたいと思います。