9月後半は紅葉登山のためにと押さえておいた予定が悪天候によってことごとく流れてしまいました。
10月に入ってからも台風24号と25号が連続して発生し、北アルプスの紅葉はもうダメかな・・・と諦めかけていたところ、平日に取ってあった2連休がちょうど台風24号と25号の合間にハマってくれました。
・・・というわけで今回はサクッと登れる北アルプスの涸沢に1泊2日のテント泊で登ってきました。
10月2日の夜に自宅を出発し、いつもの「さわんどバスターミナル」そばのかすみ沢駐車場に車を停めました。前日から山に入っている人が多かったのか駐車場は24時を回った段階でかなり埋まっていました。
車内で仮眠をとり、朝5時前くらいに駐車場からバスターミナルへ向かいます。さわんどバスターミナルの始発バスは平日は朝5時40分と少し遅めなので、乗り合いタクシーを使って上高地バスターミナルへ向かいました。
運転手さんの軽快な走りのおかげで5時過ぎには上高地バスターミナルに到着しました。
いざ涸沢へ!
登山届を提出しヘッドライトを点けて出発!
それにしても暗い。
暗すぎて写真も動画もろくに撮れないため黙々と歩きます。
明神、徳沢、横尾とノンストップで歩き続け、本谷橋で上着を脱ぎました。
本谷橋の少し先で渋滞発生
この辺りから徳沢や横尾から出発してきたと思われる団体客の方々と、昨日涸沢に宿泊して下山してきた方々との混雑によって渋滞が発生していました。
追い抜けそうなタイミングでちょいちょい先へ進んでいくうちに渋滞を抜けきって、ふたたび自分のペースで歩けるようになりました。
涸沢に近づくにつれ紅葉の鮮やかさが増していく
渋滞を抜けたあたりから周囲の紅葉が目立つようになってきて、涸沢周辺のカラフルな色模様が少しずつ見えてきました。
この辺りまでくると穂高の山々がよく見えます。
雲一つない快晴!
最高ですね。
真っ赤に色づいたナナカマドが太陽に照らされて輝いていました。
涸沢小屋への分岐まであと少し!
歩いて進んでしまうのが勿体ないくらいの色鮮やかさです。
涸沢に到着!まずはテント場にテントを設営
午前10時過ぎ。
涸沢に到着しました。
この時間なら北穂高岳に登って帰ってこれるなあと思いましたが、1ヵ月ぶりの登山ですし、涸沢周辺でまったりするのが今回のテーマなので次の機会にすることに。
まずはめぼしい場所にバックパックを置いて場所をキープして岩場に置くコンパネを取りに行きます。
テント場は1泊1000円で、コンパネは500円です。
コンパネというのはべニア板のような木の板で、テント場に置いてその上にテントを張ります。
涸沢のテント場は上の写真のような岩だらけの場所が殆どで、そのままテントを張ると場所によっては持ってきたマットを敷いてもデコボコが解消できません。
そこでこのようにコンパネを置くことで地面を強制的に平らにすることができるのです。1日500円といい値段がしますが、枚数に限りのあるコンパネはあっという間になくなってしまいます。
今回は早めに到着できたので余裕をもってゲットすることができました。(このあと下に岩を敷き詰めすぎて高床式になりました・・・)
ちなみにテント泊の受付は12時開始なので、それよりも前に到着した人は好きな場所にテントを張っておいて、あとから受付をします。
テント泊登山者は涸沢ヒュッテのトイレと水が無料で利用できます。
涸沢パノラマ売店で腹ごしらえ
テント設営後は涸沢パノラマ売店で腹ごしらえ。
平日ということもあって一見混みあっているように見えますが、売店の待ち時間は殆どありませんでした。
ここに来るまではラーメンを注文するつもりでしたが、カレーを食べている人を見てうっかりカレーを注文してしまいました。
晩御飯にカレーを持ってきていたことを忘れて・・・。
※写真はカメラのダイヤルが回っていたことに気付かずに撮影したISO12800のカレーライスです
その後はお菓子を買って生ビールに移行します。
平日の昼間から綺麗な紅葉を見ながら生ビールを飲めるなんて最高の贅沢です。
涸沢周辺を散策
テントを張ってもビールを飲んでも時間はたっぷりあります。
毎年涸沢に来ているくせに周辺をあまり歩いていなかったので、たまには違った画角の写真が撮りたいなと思ってテント場から少し登ってみることにしました。
この辺りはナナカマドがとても綺麗に色づいていました。
ナナカマドを撮りまくってテント場に戻りました。
太陽が穂高の向こうへ・・・そして夜
涸沢は穂高の山々に囲まれているため、太陽が結構早い段階で山の向こうへ沈んでいってしまいます。
14時半には奥穂高岳の向こうに・・・。
その後は特にやることもなくビールを飲んだり携帯の電波を求めてウロウロしたりと、生産性ゼロの時間帯をすごしました。
17時くらいに夕食をとり、19時前にはシュラフに入って眠りました。
そうそう、先日紹介したTi570Cupを持っていったのですが、アルファ米や味噌汁の湯戻し用に最適でした。今後出動回数が増えそうです。
翌日の午前3時頃にトイレに行こうと思って外に出たら曇っていたはずの空が晴れ、星空が広がっていました。
トイレから戻ってきてテントからカメラと三脚を出して撮影しましたが、レンズフードが斜めに取り付けられていたようで、どの写真も盛大にケラレてしまい使い物になりませんでした・・・。
とりあえずトリミングした1枚を掲載しておきます。
翌朝のモルゲンロートは不発
翌朝。
モルゲンロートを期待して待ちましたが不発。
テントを撤収して少し待ちましたが諦めて下山することに。
次の涸沢でのテント泊は来年の秋頃かな。
上高地バスターミナルに向けて来た道を戻る
午前6時に涸沢を出発。
黙々と足を進め来た道を戻ります。
徳沢でソフトクリーム
いつものやつ。
再び黙々と歩く
徳沢でソフトクリームを食べたあとはノンストップで上高地バスターミナルまで歩きました。
写真を撮る時はストップしています。
徳沢から上高地バスターミナルの区間は濡れた路面が結構ありましたが、履いてきたズボンをあまり汚さずに歩けました。
靴はモントレイルのバハダです。
さっきググったらコロンビア社に買収されたのか、現行品にはコロンビアのロゴも入っているんですね。
びっくり。
河童橋まで戻ってきた
河童橋まで戻ってきました。
時刻はまだ9時半すぎ。
すぐにバスに乗って駐車場に戻ってもいいのですが、結構お腹が空いていたので毎回行こう行こうと思いながらスルーしてしまっていたあのお店に立ち寄りました。
上高地食堂で遅めの朝食
この食堂は以前に月山ももさんがブログで紹介されていた場所で、記事を読んでからいつかは行こうと思いつつなかなか立ち寄ることができませんでした。
しかし今回は上高地バスターミナルに結構早い時間に到着できたので立ち寄ってみることにしました。
朝定食は午前10時までだったのでギリギリセーフで注文することができました。
疲れた体にガッツリ塩分を入れたかったので僕は和食を選びました。
定食の味は期待通りで疲れた体に染み渡りました。
僕は下山後に食べましたが、登山の出発前に朝ご飯をしっかり食べたい方にとっては早朝営業している上高地食堂はなかなか良いお店なのではないかと思いました。
朝定食以外のメニューも気になるものが結構あったので、次回は別のメニューに挑戦してみたいと思います。
涸沢紅葉登山2018まとめ
運よく台風と台風の合間に山に登ることができました。
あまりに快晴すぎて、雲の動きを捉えるタイムラプス撮影がまるでできなかったのが心残りでしたが、1年ぶりに美しい紅葉を楽しむことができて良かったです。
北アルプスの紅葉はそろそろ終盤戦ですが、まだまだ紅葉を楽しめる山はたくさんあるので、時間の許す限り山に登りたいと思います。
昨年までの涸沢紅葉登山の様子は以下の記事をご覧ください。