はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

【夏休み思い付きテント泊縦走登山 #02】「北アルプスを行く」2日目 槍ヶ岳から西鎌尾根を歩いて三俣山荘へ

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1日目:【夏休み思い付きテント泊縦走登山 #01】「北アルプスを行く」1日目 上高地から槍ヶ岳へ - はらですぎ

長い長い嵐の夜が終わり、ようやく朝を迎えました。

槍ヶ岳山荘の朝

激しい悪天候を乗り越えたご褒美に爽やかな朝が・・・といった展開にはならず、風が強く吹きガスや雲が次から次へやってくる微妙な夜明けとなりました。

そんなわけでご来光はお預け。さらに微妙な空模様と強風と寒さのため、今回は槍ヶ岳のピークハントは諦めました。

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写真だけを見ると若干雲が多めの穏やかな朝に見えるんですけどね・・・。

空の状況がめまぐるしく変化するなかテントを撤収し、次の目的地に向けて準備を進めます。

西鎌尾根を歩いて双六小屋へ

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2日目の目的地は双六小屋です。

槍ヶ岳山荘からであればさほど遠い距離ではありませんが、前日の悪天候で殆ど眠れなかったので、2日目は移動距離を短めにしてテント場でゆっくり休もうという計画です。

テントの撤収を済ませて6時過ぎに出発します。

写真では伝わりませんが、風が強くとても寒い朝でした。手はかじかみ鼻からは鼻水がとめどなく・・・。

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時折、槍ヶ岳を振り返りますが、常に雲がかかっており、時々雲の切れ間から見える程度でした。

見えた!と思ってもすぐに雲に隠れてしまいます。

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西鎌尾根は過去に裏銀座を縦走した際に槍ヶ岳方面に向けて歩きましたが、いくつかの鎖場はあるものの、これといって危険に感じる箇所はありませんでした。

今回は槍ヶ岳山荘から双六小屋に向かうので、前回とは反対方向へ歩いていくわけですが、それでも特別怖いなと思うような場面はなかったです。

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双六小屋に近づくにつれ鷲羽岳が見えてきます。

山頂から左に下って行った鞍部に赤い屋根の三俣山荘を確認することができます。僕は三俣山荘のテント場が大好きなので、今日もできればあそこまで行きたいのですが、そこまでの気力はなく、はやく双六でコーラを飲んで休憩したい気持ちで一杯でした。

双六小屋に到着するが・・・

淡々と歩き続けて9時40分に双六小屋に到着しました。

昨夜は殆ど寝ていないし、さっさとテントを設営して寝たいところではありましたが、まずは楽しみにしていたコーラを飲んで休憩しようと思い、双六小屋に入りますが・・・。

双六小屋に入って飲料の冷蔵庫を見てみるとビールとお茶しか見当たらず、食事メニューもカレーライス以外品切れになっていました。

どうやら荷揚げ前の品薄状態の小屋に来てしまったようです・・・。

コーラを飲んで寝ようとここまで頑張ってきた僕にとっては結構ショックな出来事でした。そういえば昨日の槍ヶ岳山荘は天気が回復するやいなやヘリの荷揚げが何度も行われていたっけ・・・。

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どれだけ目を凝らしても無いものは無いので、とりあえずカレーライスを注文して、購入した缶ビールと一緒に外のテーブルで頂きました。(最高に美味しかったです)

カレーを平らげたあとは、テント場の様子を見に行きました。

双六小屋のテント場は時刻も早いこともあって好きなところに気にせず張れるくらいにガラガラでしたが、谷側から冷たい風が結構な強さで吹いていて、このまま夜になったら昨夜と同じシチュエーションになるのでは・・・と双六小屋にこのままテントを設営していいのだろうか・・・?と迷い始めます。

色々と考えた結果、ここから三俣山荘まで頑張って移動して、あっちのテント場に張ったほうが良さそうだなと思い、少し休憩した後に三俣山荘に向けて出発しました。

双六小屋から巻道ルートを歩いて三俣山荘へ

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カレーを食べて元気になったので、双六岳と三俣蓮華岳を経由して三俣山荘に向かってもいいかなと思ったのですが、微妙な空模様だったので巻道ルートを使いました。

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巻道というと山頂などを経由しないため楽な道を想像する方もおられるかもしれませんが、三俣山荘までの巻道ルートは結構距離があってアップダウンがあるので、それほど楽な道ではありません。

そして雲が多く展望もあまり良くないため疲労の蓄積度合いは高め・・・。

三俣山荘に到着

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巻道ルートから三俣蓮華岳山頂分岐を経てようやく三俣山荘が見えてきました。

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三俣山荘に到着しました。

テント場は多少の先客がいましたが、まだまだ良い場所がたくさん残っていました。とりあえずバックパックを置いて小屋でテント泊の受付を済ませます。

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到着した昼過ぎには鷲羽岳山頂付近の雲が取れ、青空が見えてきました。

コンディションが良ければこのまま山頂に登っても良かったのですが、予定していた双六小屋から足を伸ばしての三俣山荘到着なので、とりあえずはテントを設営してじっくり休める環境を整えます。

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三俣山荘のテント場は槍ヶ岳山荘よりも標高が低いので、悪天候でも昨夜のような事態にはならないと思いますが、もしものことを考えて風の影響を受けにくそうなハイマツのそばに場所を取りました。

そして近くの大きな岩の上にフライシートを乗せて昨日の濡れを乾かしました。

そうそう、テント泊の申込みの時に新穂高から双六小屋の登山道について聞いてみたところ、やはり途中で通行止めになっていたようでした。急遽上高地スタートにしたのは正解だったようです。

三俣山荘の展望食堂で休憩

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テント設営後にテント内で軽く眠ろうとしたのですが、なかなか寝付けなかったので三俣山荘の展望食堂で軽く飲むことにしました。

天気が良ければここから槍ヶ岳が見えるのですが、到着してからずっとこんな感じで槍の穂先は見えないままでした。

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ポテトチップとビールで一息。

その後テントに戻って横になっていたら知らぬ間に寝ていました。

夏場なら昼間のテントの中は暑すぎて眠れないのですが、そうならなかったのは夏がもう終わろうとしているからなのかもしれません。

テントで夕食を食べ、展望食堂の夜の部でケーキセットを注文

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昼寝のあとはテントの中で少しぼーっとして、早めの夕食を食べ、三俣山荘が小屋の夕食提供後に営業している展望食堂の夜の部に行ってケーキセットを注文しました。

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三俣山荘のサイフォンコーヒーは1年ぶりでしたが、昨年以上に体に染み渡りました。
ケーキセットのレアチーズケーキも美味しかった。

展望食堂は僕以外はすべて団体客で、一部のテーブルで大宴会が始まってしまったので、食後はそそくさと自分のテントに戻りました。

就寝

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上高地からスタートして2日が経ちましたが、ピークを踏んだのは双六岳の手前の樅沢岳(もみさわだけ)のみという寂しい結果に・・・。

このまま微妙な天気のまま夏休み登山が終わってしまうのか・・・そんなことを思いながらスマートフォンの地図をチェックして明日の行程を検討し、ざっくりとタイムスケジュールを決めたところで灯りを消しました。

 

三俣山荘のテント場は周囲を流れるせせらぎの音が心地良く、テント泊している人たちもソロかペアくらいの方々が多かったからか静かでした。

ここでテント泊をするのは3回目ですが、何度来ても居心地が良いですね。

続き:「北アルプスを行く」3日目 水晶岳から見た絶景

YouTube動画

今回の2日目の行程を撮影した動画をYouTubeにアップしています。

興味のある方はご覧ください。