思い返してみれば、これまでの登山の中で色々な失敗をしてきたなと思い、登山歴6年目を迎えた僕のこれまでの失敗談を書いてみたいと思います。
登山を始めた1年目の出来事
2013年の富士山世界遺産登録が僕が山登りを始めるキッカケでした。
当時は登山が趣味として長続きするとは思っていませんでした。
ザックカバー紛失
僕の初めての登山は富士山でした。
富士山は2回目の挑戦で登頂したのですが、1回目は天気が悪く出発の時点で雨が降っていました。事前に天気予報をチェックしていたので、バックパック用のカバーを購入して持ってきていたはずなのですが、出発の段階で紛失してしまったことに気が付き、同僚からもらったゴミ袋を被せての登山となりました。
結局、6合目あたりまで行ったところで悪天候のために撤退しました。
こちらがその時の写真です。
瑞牆山下山時に道迷い寸前に
同じく1年目に初めてソロ登山に挑戦した日のことです。
無事に瑞牆山に登頂したのですが、下山途中で知らぬ間に道を間違えてしまいました。少し離れたところで歩く登山者が目に入り、自分が登山道ではないところを歩いていることに気が付きました。
「ソロ登山楽勝w」と浮ついた気分で歩いていましたが、一瞬にして我に返りました。
2年目の出来事
登山を始めた年にテント泊装備を揃えたので、2年目からは北アルプスや南アルプスに標準を向け始めます。
初めての北アルプスで大失敗
登山1年目に富士山に登り、その年の秋には雲取山にテント泊をして、次はいよいよ北アルプスでテント泊をしようと思い、燕岳登山に挑戦することにしました。
登山口のある中房温泉の駐車場で前泊し、翌早朝に出発の準備を始めたところで登山靴を車に積み忘れていることに気が付きました。
これまでの登山経験を振り返ってみてもこれが過去最大の忘れ物です。
移動中に履いていたスニーカーは通常のものよりもソールがかなり薄く、このまま登ることは難しいと考えて諦めて帰ることにしました。
翌週再挑戦して無事に登頂しました。
燕山荘のテント場にライチョウ親子がやってきて大満足の北アルプスデビューとなりました。
北岳肩の小屋で暴風雨に襲われる
富士山に次ぐ国内2位の標高の南アルプスの北岳に登った時のことです。
天気が若干崩れる予報なのは分かっていましたが、標高3千メートルの稜線上のテント場の悪天候の恐ろしさを軽く見ていました。
猛烈な暴風雨に襲われ、テントを固定していたペグが数本抜けてしまい、真夜中にレインウェアを着て外に出てペグを打ち直しました。その後も風は収まらず、強風で大きく揺れるテントを内側から押さえながら朝が来るのを待ちました。
これは失敗というわけではありませんが、多少の悪天候くらい大丈夫だろうと思っていた自分の甘さを痛感した登山でした。
その後、もう少し風に強そうなテントが欲しいなと思って、モンベルのステラリッジ2型を購入しました。
3年目の出来事
ウルトラライト系のブログをよく読んでいたこともあって、3年目くらいから装備の軽量化に着手します。
八ヶ岳で冬道に迷い込む
6月にツクモグサを見に行こうと八ヶ岳の赤岳に登ったときのことです。
もう雪はないだろうとトレイルランニング用のシューズで行者小屋から阿弥陀岳方面へ向かったのですが、途中で冬道に迷い込んでしまいました。
完全な雪の斜面だったので、すぐに引き返せばよかったのですが、何とかなりそうだという謎の判断でそのまま先へ進んでしまいます。
しばらく歩いたところで後ろを振り返ると、結構な斜度の斜面を登ってきたことに気が付きます。
スマホの地図アプリではすぐ近くに従来の登山道があるような表記があったので、途中で脇にそれて籔漕ぎしてみますが、道らしい道は見つからずに断念。その際にサポートタイツを木の枝で破ってしまいます。(サポートタイツの上にハーフパンツを履いていました)
そんなこんなで何とか中岳のコルに到着しました。
この冬道歩きですっかり気疲れしてしまい、天気もイマイチだったので、阿弥陀岳には登らずに赤岳を経由して赤岳鉱泉まで移動してテント泊となりました。
翌日は硫黄岳経由で横岳・赤岳・中武岳・阿弥陀岳と八ヶ岳を周遊して見ごろだったツクモグサを無事に撮影することができました。
裏銀座縦走初日にバーナーの故障
これまでの山旅の中で過去最高の座をキープし続けている裏銀座縦走ですが、初日の夜から問題が発生しました。
普段はジェットボイルを使うのですが、少しでも荷物を軽量化しようと思い、普通のバーナーを持っていきました。ところが、知らない間に着火スイッチが壊れていたようで、晩御飯を用意する段階で火が使えないことが判明しました。
その晩は隣のテントの方からライターを借り、その後も山小屋に到着するたびにスタッフさんにライターを借りるという非常に申し訳ない毎日になってしまいました。
その後はSOTOのライターを常に携行していくようにしています。
槍ヶ岳山荘テント場で楽天ショッピング
4泊5日の裏銀座縦走には、それなりの現金を持って行ったつもりでしたが、山小屋価格のジュースや食事を注文しまくった結果、山中で金欠に陥ってしまいました。
縦走4日目の槍ヶ岳山荘でテント場の料金を払い、食堂で牛丼を食べた段階で財布の中身は瀕死の状態でした。
しかし、テントの中で僕は閃きました。
「楽天なら新穂高温泉あたりで売られているお土産が売っているかもしれない」と。
槍ヶ岳山荘のテント場はネットが繋がります。スマホで楽天アプリを立ち上げて検索してみたところ「雷鳥の里」が販売されていました。
僕は楽天で雷鳥の里を注文しました。
このネットショッピングのおかげで下山後に買うお土産代が浮き、下山後の温泉&ラーメン&ビールの代金を確保することができました。
そして翌日、新穂高温泉に下山して豪遊した結果、帰りの高速バスに乗る段階での財布の残金は150円になりました・・・。
新穂高温泉にはATMがなく、高速バスで帰る途中に立ち寄ったサービスエリアにもATMはなく、お金を下すことができたのは、新宿駅に到着してからでした。
4年目の出来事
さすがに4年目ともなると、色々と経験してきたことで、これといった失敗はなかったと記憶しています。
5年目の出来事
山と道ONEを購入し、登山道具に関してはもう他に必要はないかなというラインナップになりました。色々と買いすぎたせいで、夏場であればテント泊登山のギア類は2組くらい貸し出すことができます^^;
運動不足による体力低下
2年ほど前に筋トレとダイエットに挑戦しますが失敗します。その後も体重は微増し、山登りに不利な体形に・・・。
昨年は登山を始めてから行きたかった場所にたくさん行くことができましたが、運動不足による体力低下、暴飲暴食による体重増加で、道中は決して快適なものではありませんでした。
登山道具の軽量化はこれ以上難しそうなので、あとは自分の脂肪を落とすしかありません。
名は体を表すと言いますが、いつの日かブログタイトルとハンドルネームを返上したいものです・・・。
悪天候による撤退
登山を始めてから夏休みはどれも思い出に残る山旅になりましたが、昨年の登山は夏休み中の天候がイマイチで、2日目で撤退するという残念な結果に終わりました。
あわよくば、と思いながらの登山でしたが天気は応えてくれませんでした。
色々ありましたがこれからも登ります
色々と失敗をしてきましたが、振り返ってみれば良い思い出です。
以前に何かの本で「登山は死なない程度の失敗を繰り返して成長していく」みたいな内容のことを読んだ記憶がありますが、僕も死なない程度の失敗を繰り返して現在に至っています。
これが良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、今後も雑誌やインターネットを通してインプットした様々な情報を、自分の体験を通して身に付けていけたらいいなと思っています。
もちろん死なないように最善の注意を払いながら。
・・・というわけで、来月あたりから本格的に再始動します。