新型コロナウイルスの影響で外出自粛の日々が続き、気が付けば最後の登山から4ヵ月が経とうとしています。
自粛期間中に体を鍛えて山登りに備えるつもりでいましたが、張り切ってジョギングを始めれば、ふくらはぎが肉離れを起こし、先日は風呂場でぎっくり腰になり「寄る年波には勝てぬ」という言葉を身をもって感じている今日この頃です・・・。
そんなわけで、満身創痍の身ではありますが、6月中旬以降は県をまたいだ移動の自粛要請が解除される予定となっており、のんびり静養している暇はありません。
まずはリハビリ登山で体を山登りモードに戻す必要があるので、神奈川県内の山に登ってみることにしました。
- 神奈川県内でリハビリ登山
- 大雄山最乗寺から明神ヶ岳へ
- 明神ヶ岳にの山頂に到着!
- 山頂で昼食
- 箱根湯本まで歩くか判断を保留したまま出発
- 明星ヶ岳の山頂に到着
- 箱根湯本駅へ
- 箱根湯本駅に下山し寄り道せずに帰宅
- 過去の明神ヶ岳登山の記事
神奈川県内でリハビリ登山
神奈川の山であれば丹沢の塔ノ岳が頭に浮かびますが、この時期はヤマビルが活発に活動しているらしく、できれば近づきたくありません。
検討した結果、箱根の明神ヶ岳に登ることに決めました。
明神ヶ岳は神奈川県南足柄市と箱根町の境にある標高1,169mの箱根外輪山のひとつ。公共交通機関を使ってのアクセスもまずまずで、山頂からは富士山がよく見えるお気に入りの山です。
明神ヶ岳は山頂までのルート、登頂後の下山ルートが幾つかありますが、今回はリハビリ登山を兼ねているので、サクッと登り下りするような登山ではなく、長く歩けるルートを選びました。
大雄山最乗寺から明神ヶ岳へ
早朝の電車で小田原駅まで移動し、伊豆箱根鉄道大雄山線の終点の大雄山駅でバスに乗り換えて道了尊まで移動します。
スタート地点の大雄山最乗寺には入口にトイレ(上の写真の左の橋を渡った先)が設置されています。今回の登山はここから明神ヶ岳を経て下山するまでトイレがないので、ここで事前に済ませておく必要があります。
出発
境内を左に進んでいくと登山口に続く階段があるので登っていきます。
最乗寺から明神ヶ岳に向かう登山は今回が2回目。
3年前の2月に登った時は途中に雪がありましたが、今回は新緑の季節なので違った景色が楽しめそうです。
しばらく階段を登っていくと登山道に入ります。
スタート地点から明神ヶ岳までは、ヤマタイムのコースタイムで2時間40分ほど。
ちょっと体に負荷がかかるだけで、じわじわと体から汗が出てきます。
最乗寺から明神ヶ岳までの登山道は時々大きな段差がありますが、全体的に歩きやすくなっています。
木々の緑がとても綺麗です。
明神ヶ岳見晴小屋
しばらく歩くと見晴小屋に到着します。
木々の切れ間から景色が少し見えますが、見晴らしが良い場所ではないので、休憩せずに先を急ぎます。(小屋は崩壊しかけていて使用できません)
緑と茶色のコントラストが面白い場所がありました。
写真には収めることができませんでしたが、この日は開けたところに出ると、綺麗な蝶(アゲハ蝶やクロアゲハ)がヒラヒラと道案内をするように僕の前を飛んでいました。
箱根の山は稜線に近くなってくると木々の背が低くなってきて、綺麗な木々の新緑を近くで楽しむことができます。
新緑のトンネルは晴れているととても綺麗です。
木々の背が低くなってくると、広角レンズを付けっぱなしのカメラでも葉に近づいて撮影することができます。
ラストスパート
2ヶ所の水場を過ぎれば山頂まであと一息。
山頂すぐそばの分岐に出ました。
大涌谷がよく見えます。
登ってきた方角を振り返ると小田原の町並みと海がよく見えます。
空気が澄んでいる冬の季節だと江の島も見えるのですが、この日は残念ながら見えませんでした。
分岐まで出てしまえば山頂まで数分です。
明神ヶ岳にの山頂に到着!
明神ヶ岳の山頂に到着しました。
写真中央のピークは金時山です。
雲が無ければ金時山の向こうに富士山が見えるのですが、今回は残念ながら雲の中・・・。
秋に明神ヶ岳から金時山まで歩いた時は雲が少なく富士山が見えました。
朝方に電車で移動している時は窓から富士山が見えていたのですが、明神ヶ岳に向かっている途中で雲に隠れてしまったようです。
山頂で昼食
無事に登頂できたので持ってきたノンアルコールビールを飲みます。
SOLA TITANIUMGEAR B.P.Cにサーモスの保冷缶ホルダーを入れて、そこに小田原駅のニューデイズで買ったドライゼロを入れて山頂まで持ってきました。
購入してから3時間くらい経過していましたが、冷えたまま山頂まで持ってくることができました。ちゃんとしたビールを飲みたいところですが、まだ先が長いのでノンアルコールビールで我慢です。
この日の昼食は、PEAKSの付録のフライパンで缶詰のアヒージョを熱して、焼いたパンで頂きました。
フライパンを熱しすぎて油がバチバチ飛んで撮影どころではなくなってしまい、この後の写真や映像はありませんが、味は最高でした・・・。
箱根湯本まで歩くか判断を保留したまま出発
食事中に雲が晴れて富士山が見えたらいいな・・・と思っていましたが残念ながら雲は増える一方・・・というわけで片付けて出発です。
当初の予定では明神ヶ岳から明星ヶ岳を経て箱根湯本に下山する予定ですが、ここから結構な距離があるので、途中で状況を見ながら最後まで行くかを判断することにしました。
まずは宮城野に下山できる分岐点へ。
新緑のトンネル
この辺りも新緑が綺麗でした。
明神ヶ岳・明星ヶ岳・宮城野分岐
分岐に到着しました。
ここから1時間ほど下れば登山終了ですが、時刻はまだ11時20分。
箱根湯本までかなり距離はありますが、時間も十分あります。
無いのは僕の体力くらい!?
分岐の前で地図を見ながら熟考した結果、明星ヶ岳で最終判断を下すことにしました。
明星ヶ岳へ
というわけで下山はせずに明星ヶ岳方面に進みます。
この辺りまで来ると展望がそれほどなく変わらない景色に若干の飽きが出てきます。出発した当初は「新緑が綺麗!」とひとり盛り上がっていたのに・・・。
・・・なんて思いながらしばらく歩いていたら明星ヶ岳の山頂そばの分岐に到着しました。この奥に明星ヶ岳の山頂があって、この分岐から1時間ほど下ると先ほどの分岐と同様に宮城野に下山することができます。
とりあえず明星ヶ岳の山頂まで行ってそこで考えることに。
明星ヶ岳の山頂に到着
明星ヶ岳の山頂は展望がありません。
ここで再び地図を凝視。
時刻は12時。
箱根湯本まで約3時間なので、ゆっくり歩いても4時前には下山できるはず。
結構疲れていましたが、ここまで来たら最後まで歩こうと思い、当初の計画通り箱根湯本まで頑張ることにしました。
箱根湯本駅へ
・・・というわけで箱根湯本駅まで徒歩で向かいます。
明星ヶ岳の山頂から先は下りの連続。
ドスドスと激しい足運びで下ると膝痛が出てしまうので、足への衝撃を吸収するように慎重に下っていきます。
明星ヶ岳の山頂から1時間ほどで明星ヶ岳登山口に出ます。
ここから林道を歩きます。
少し歩いた先に塔ノ峰に向かう登山道に再び入り・・・
塔ノ峰に向かいます。
途中で登山道から木々の中にうねうねと移動していく長さ60センチ、太さ3~4センチほどの蛇に出会いました。
結構デカかったのでびっくり。
塔ノ峰
少し歩いたところで塔ノ峰の山頂に到着。
こちらも明星ヶ岳と同様で展望はありません。
山頂にある僅かな休憩スペースには先客がいたので、立ち止まらずに先へ進みます。
この辺りまで来ると足の疲労がピークに達していて、下りで足を踏み出した時に踏ん張りが効かなくなってきました。
両足の膝に若干の違和感を感じながら慎重に下っていきます。
アジサイの咲く阿弥陀寺に到着
塔ノ峰から40分ほどで阿弥陀寺に到着します。
14時。
阿弥陀寺に到着しました。
境内のアジサイは見頃を迎えていました。
ゴール地点の箱根湯本駅まではまだ少しありますが、せっかくなのでバックパックを下ろして境内のベンチで少し休憩することにしました。
箱根湯本駅に下山し寄り道せずに帰宅
休憩後は阿弥陀寺から女坂を下って箱根湯本駅まで移動して、小田原駅で上野東京ラインに乗り換えて自宅の横浜に帰りました。
最後の登山が2月下旬だったので、約4ヵ月ぶりの登山でした。
その間も自宅での筋トレは続けていたので、足の筋力もそこまで衰えていないだろうと思っていましたが考えが甘かったです。
夏はテント泊装備で数日間山を歩くので、それまでにあと数回はリハビリ山行が必要な気がしています。
梅雨の時期で晴れの日があまりないですが、少ないチャンスを逃さずに積極的に登っていきたいと思います。