はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

雲取山の奥多摩小屋が老朽化のため平成31年3月31日をもって閉鎖・取り壊しへ。テント泊・トイレの利用ができなくなります。

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追記:2018.4.23

本記事にアクセスがあるのにも関わらず、最新の情報を掲載していないことが分かりました。申し訳ございません。

昭和34年に建設された奥多摩小屋は、多くの登山者にご利用いただいておりますが、施設の老朽に伴い利用者の安全を確保することが困難なため取り壊すことといたしました。
このため、平成31年3月31日で閉鎖いたします。奥多摩小屋の閉鎖に伴い、テント泊及びトイレのご利用もできなくなりますのでご注意ください。
永らく奥多摩小屋をご利用いただきまして、大変ありがとうございました。

奥多摩小屋閉鎖のお知らせ(PDF:118KB)

【問い合わせ】

奥多摩小屋の閉鎖について

奥多摩町観光産業課

0428-83-2295

 奥多摩町/奥多摩小屋(雲取山)閉鎖のお知らせ

平成31年3月31日で閉鎖となるようです。

---追記ここまで

奥秩父の雲取山は都内からのアクセスも良く、様々なルートから山頂を目指すことができる人気の山です。

初めてテント泊登山に挑戦したのが雲取山で、富士山がよく見える奥多摩小屋のテント場に慣れない手つきでテントを設営したことは今でも覚えています。

そんな雲取山ですが、今年の西暦2017年と標高2017メートルが一致した記念の年ということで、年が明けてから大勢の登山者たちが山頂を目指しています。

僕もできることなら年内に登りたいなと思い、奥多摩小屋のテント場はいまどんな感じかな?とTwitterで検索してみたところ、驚きのツイートが検索結果に出てきました。

奥多摩小屋が閉鎖・取り壊し?

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その後、他のツイートで掲載されていた町議会の議事録を見てみると、どうやら平成28年6月の時点でこのような話題が出ていたようです。

平成28年第2回奥多摩町議会定例会 会議録(PDF)

要約すると、

  • 奥多摩小屋は築57年で老朽化が激しい
  • トイレも汲み取り式で綺麗ではない
  • これまで大小さまざまな修繕を行ってきたがそろそろ限界
  • 小屋の宿泊者は年々減少しており改築は町の予算的に厳しい
  • 雲取避難小屋、雲取山荘もあるため奥多摩小屋は当初の目的を十分に達成した
  • よって閉鎖・取り壊しはやむを得ない

・・・といった感じでしょうか。

ところが小屋への宿泊者が減っているのとは反対に、テント場の利用者は増加傾向にあるそうです。そんな状況から、できればテントサイトの利用だけでも継続できないかという質問も出ていました。

奥多摩小屋については、近年、近い将来、解体する予定だということですが、利用者が増えているテントサイト、それからトイレや管理者がいる場所も全部撤去するということなんでしょうか。そこをちょっとお聞かせください。

現在、環境省の自然保護官とも今お話をさせていただいてるところですが、テントサイト利用者につきましては、5年前の数字と比べますと、5年前が 2,500 人ほどであったものが、現在は 3,200 人ほどということで、増加の傾向にございます。一方、小屋のほうにつきましては、先ほど町長からご答弁させていただきましたとおり、23 年度は 460 人が、現在は 330 人ほどということで、利用者は減少傾向にあるというような状況の中で、テントサイトを仮に運営する場合についてというようなお話をさせていただいたところ、まず1つ、自然公園法の適用を受けるわけですが、自然公園法の中ではテントサイトをつくる場合、張る場については許可を受けなければいけないというふうになっておりまして、これに基づいて、許可のあり方といいますか、許可を受けるにはというようなことになってきますと、まず1つは管理人がいるということと、そしてトイレがあることというのが、テントサイトを許可する、しないという基準になりますよというようなお話でした。

そういった中で、今後、テントサイトまで全て撤去するのかどうかということは、国としても非常に利用者が多いというのは、保護官のほうもつかんでいるというようなことですので、町長からもご答弁させていただいたように、国としてのテントサイトへの考え方ですとか、あるいは、東京都もそうですが、トイレ等の考え方というものもありますので、これは町の費用をもって全てやるというのは、今ご答弁させていただいたとおり、財政面からも非常に厳しい状況でございますので、この辺を総合的に協議していきながら、最終的な判断をしていきたいというふうに思っておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。

その後も今年に入ってから奥多摩小屋の今後についての話し合いがあったようですが、閉鎖・取り壊しの方向性は変わっていないようです。

平成29年第3回奥多摩町議会定例会 会議録(PDF)

解体業務は、老朽化が著しい部分として、小屋の裏側のベランダ 20.7 平方メートルと奥の和室 26.4 平方メートルの一部解体を行っており、解体費用は 108 万円。工期は平成 29 年6月1日から 11 月 30 日までの6カ月間で登山者等の登山状況を考慮しながら進めてまいります。

すでに建物の一部解体作業が始まっているようです。

野営地につきましてですけれども、テントサイト、こちらにつきましては、現在、環境省、また、東京都、警察、消防の入った懇談会を行っております。その中で、やはり十分な協議をした上で、ある程度のあふれる登山者、これをどうするんだというお話が出ております。こちらにつきましてもその懇談会の中を含めて十分な協議を行いながら、今後の対策を考えていきたいと考えております。ご理解をお願いしたいと思います。

そしてテント場については、まだ見通しが立っていないようです。

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富士山がよく見える素晴らしいロケーションのテント場ですし、利用者も増加傾向にあるということなので、良い解決策が見つかることを願っています。

奥多摩小屋のテント場はいつまで使える?

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これらの議事録だけでは現状がよくわからないので、奥多摩小屋を管理している雲取山荘にメールで問い合わせてみたところ、年内は通常通り営業しているそうです。

また、閉鎖は年度末(来年3月?)くらいを予定しているとのことでした。

こんなことならもう少し早めに行っておくべきでした。年内に連休が取れたら雲取山に突撃してきたいとは思いますが果たして・・・。

奥多摩小屋やテント場について他に情報をお持ちの方がおられましたら、コメント欄かTwitterなどで教えてください。