前回書いたバックパックに続いて今回はテントについて書いてみたいと思います。
登山用のテントは、キャンプで使うテントと違い、バックパックに入れて持ち運べるコンパクトさと軽さ、または過酷な状況下でも壊れずに使える耐久性などが必要とされており、価格もそれなりにします。
そんな山岳用のテントですが、こちらもバックパック同様に、登山を始めた頃に目移りしまくった結果、3つのテントと1つのツエルトを所有するという意味のわからない状況になっています。
MSR ハバHP
ハバHPは日本にお住いの羽場さんという方が設計されたテント、というわけではなくアメリカのアウトドアブランドのMSRが販売する山岳用テントです。
ハバというのは英語のhubbaで、意味を調べてみたところ、「いいぞ」「ようよう」「急げ」といった感嘆・賛成・熱狂の叫び声を言うようです。
ハバHPは、富士山に登った後に控えていた熊野古道の小辺路を歩く際に、念のためにとAmazonで購入したテントでした。
結局、熊野古道を歩いた際には使わずに、その後に登った雲取山登山での初めてのテント泊で使うことになりました。
その後、奥秩父の金峰山、北アルプスの燕岳を経て、国内標高第2位の北岳に登った際のテント場で、激しい風雨に見舞われ、激しくたわむテントを内側から手で抑えて朝方まですごすという恐怖を経験しました。
それからは標高の高いテント場での積極利用はなくなりました。
ハバHPを設営したテント場
- 奥多摩小屋(雲取山)×2
- 大弛小屋(金峰山)
- 燕山荘(燕岳)
- 北岳肩の小屋(北岳)
- 小梨平キャンプ場(焼岳)
- 涸沢ヒュッテ(涸沢)
モンベル ステラリッジテント2型
テント場を歩けばモンベルに当たると言ってもいいくらい、モンベルの黄色いテントは登山者に売れまくっています。
最近はテント本体とフライシートが別売になって、フライシートの色が複数色展開になったので、テント場の彩りも少しずつ変化していくかもしれません。
このテントは、北岳肩の小屋という標高3,000mのテント場にMSRのハバHPを持っていた時に、凄まじい暴風雨に見舞われ朝までほとんど眠れなかった経験から「もっと安定感のあるテントが欲しい」と思って、ライペンのエアライズと迷った末に購入したものです。
僕は基本的にソロ登山なので、サイズ的にはステラリッジ1型で十分ではありますが、2型でもそれほど重量が変わらないため、室内は広い方が良いなと思い2型を選びました。
概ね満足のいくテントではありますが、出入り口が長方形の短辺側に設置されている関係で、前室が狭いのが唯一の難点です。
ステラリッジ2型を設営したテント場
- 燕山荘(燕岳)
- 蝶ヶ岳ヒュッテ(蝶ヶ岳)
- 赤岳鉱泉(硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳)
- 烏帽子小屋(烏帽子岳)
- 三俣山荘(鷲羽岳、三俣蓮華岳)
- 黒部五郎小舎(黒部五郎岳)
- 槍ヶ岳山荘(槍ヶ岳)
- 涸沢ヒュッテ(涸沢、北穂高岳)
※フライシートは別売です
ライペン オニドーム1
昨年発売されたライペンの一人用テントで、現在メインで使っています。
このテントは雑誌で見かけて即座に「欲しい!」と思い、ネット販売が始まった瞬間にポチりました。
MSRのハバHPは前室は広いが耐風性能が低い、モンベルのステラリッジは耐風性能は高いが前室が狭い、僕が持っているふたつのテントの問題点を解決してくれたのがオニドーム1でした。
重量も軽く、室内の広さもまずまずで、前室はハバHPほどではありませんが、ステラリッジテントよりも使い勝手は良いです。
発売されてまだそれほど経っていないこともあって、モンベルのステラリッジテントのようにテント場に乱立しすぎて自分のテントを見失うこともありません。
オニドーム1を設営したテント場
- 燕山荘(燕岳)
- 唐松岳頂上山荘(唐松岳)
- 涸沢ヒュッテ(涸沢)
ファイントラック ツエルトⅡロング
これはテントではなくツェルトです。
非常用のツェルトをテント泊でも使えるように改良された商品です。
荷物を軽量化しようと色々考えいていた際に購入しましたが、まだ一度も使っていません・・・。
確か2万円くらいしたので、これだったら別物ものを買った方が良かったですね。
・・・というわけでバックパック同様に趣味にハマりだした当初というのは「あれもこれも」と物欲が無限に湧き出てきて非常に危険です。
テントはもう買う必要はまったくありませんが、未だに気になる商品は未だにあります。現在は小康状態にあるものの、突然の発作に襲われないように注意が必要です。
Khufu CTF3-B:67,000円 ※画像はLOCUS GEAR公式サイトより
価格が高いのが救いです。(手が出ないという意味で)