はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

立山三山を歩いて剱沢キャンプ場にテント泊してきました。

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7月末の夏休みに登った蝶ヶ岳登山が不発に終わり、8月こそはと思っていましたが、休みが取れた日に限って(というか8月全般のような気もしますが)天気が悪く、山に登れない日々が続いていました。

そして気が付けばそんな8月下旬・・・。ようやく休みと快晴の予報が合致したので登山に出掛けることにしました。

行き先は北アルプスの立山です。

各種交通機関を使って室堂まで移動

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立山登山は室堂という場所がスタート地点なのですが、ここまで行くには富山県側からと長野県側からのいずれかを選び、各種交通機関を駆使して移動しなければなりません。

夜行バスを使えば室堂までサクッと行けるのですが、帰りのバスの時間が昼の12時と早めに設定されているため、今回はマイカーでの移動を選びました。

長野県側から室堂にアクセスするには、扇沢駅からトロリーバス→ケーブルカー→ロープウェイ→トロリーバスと様々な乗り物を乗り継いでいく必要があります。しかも扇沢駅からのトロリーバスの始発が7時30分(特定日除く)という登山に適さない時間設定。

とはいえ文句を言っても時間が早まるわけではないので往復のチケット9,050円(高い!)を購入して室堂へ向かいます。

関電トンネルトロリーバスで扇沢駅から黒部ダムまで移動

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扇沢駅のトロリーバスの改札口で列に並んで待っていたら、駅員さんが弁当を売ろうとあの手この手のセールストークで笑いを誘っていました。

関電トンネルは映画「黒部の太陽」の舞台にもなったようで、黒部ダムまで移動する車中のテレビで破砕帯のエピソードなどが紹介されていました。

黒部ケーブルカーで黒部湖から黒部平まで移動

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トロリーバスを降りると、次のケーブルカーの乗車場所である黒部湖駅まで徒歩で移動します。この時期の黒部ダムはずっと放水しているようで、展望台から放水しているところを見たかったのですが、ケーブルカーの駅まで歩く時間を考えると寄り道している余裕はありませんでした。

立山ロープウェイで黒部平から大観峰まで移動

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混んでいてあまり外を見ることができませんでしたが、紅葉の時期に来たら今回以上に素晴らしい景色が見れそうです。

黒部平の屋上にある展望台は北アルプスの山々が一望できるので、乗り換えまでの待ち時間に余裕がある方はぜひ立ち寄ってみてください。

立山トンネルトロリーバスで大観峰から室堂へ

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そして最後にトロリーバスに乗り、立山の真下を通ってようやく室堂に到着です。この段階で午前9時くらいでしたが、出発前のトイレ渋滞でさらに時間が経過してしまいました。

テント泊装備を背負っていざ立山三山へ

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今回の計画は、立山三山を登り、剱岳を一望できる剣沢キャンプ場にテント泊し、あわよくば翌日早朝に出発して剱岳に登ってから帰る・・・というもの。

まずは立山最初の山「雄山」へ

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立山というのは雄山・大汝山・富士ノ折立の3つの山の総称で、正式には立山連峰と呼ぶようです。どうやらこれには諸説あるようで、浄土山・雄山・別山の3つを立山三山と呼ぶこともあるようです。

当初はそういう指摘を避けるために全部登ってやろうと思っていたのですが、時間の都合で浄土山は今回パスすることにしました。

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雄山直下の一の越山荘に到着しました。ここで軽くエネルギーを補給して一気に雄山まで登りたいと考えていたのですが・・・。

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一の越山荘で休憩していた人たちが次から次へ雄山へ向けて出発し、さらに雄山側からも大勢の登山者が降りてきて大渋滞が発生していました。

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この写真は圧縮効果のせいかな?ここまで混んではいなかった気が・・・。

待ちかねたカップルが、コース外のザレたところを歩きだして「石を落とすな」と並んでいる人に怒られていました。そりゃそうだ。

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行列がなかなか進まない、そんな時は周囲を見渡せばいいんです。

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そんなこんなで最初の山「雄山」に到着。

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富士山が見えました。

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そして室堂に来る途中で通った黒部ダムも。

小休止したのちに次の山である大汝山に向かいます。

大汝山へ

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大したアップダウンもなくサクッと2番目の大汝山に到着しました。

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大汝休憩所は混んでいたのでスルーしました。

ここは映画「春を背負って」の舞台になった小屋のようですね。僕は原作の小説は何度か読んだのですが映画版は見ていません。

立山三山最後の山「富士ノ折立」へ

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大汝休憩所のすぐそばから次の目的地である富士ノ折立(写真右のピーク)を確認します。

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そして10分ほどで富士ノ折立に到着しました。最初の雄山に登るときは結構疲れましたが、一度稜線に出てしまえば楽勝です。

時刻は正午をまわったくらい。立山三山コンプリートです。

大汝山の山頂も富士ノ折立の山頂も、記念撮影する方が多く、写真を撮るためにしばらく順番待ちの列に並びました。僕の順番が来たところで、前に撮影していた方に「あ、それ元の場所に置いてもらっていいですか」とお願いして撮影しました。

写真はたくさん撮りますが、自分自身はそれほど写りたくない派です。

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ここまで来ると剱岳もよく見えます。

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そしてその右奥には後立山連峰、白馬三山などもばっちり見えます。後立山から白馬、そしてその先の栂海新道はいつか歩いてみたい憧れのコース。

剱岳の展望台「別山」へ

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剱岳をもっと近くで見るために富士ノ折立から次の山「別山」に向かいます。

ここまで登ってきた高度をむやみに下げるのはもったいない気がしますが、地形だから仕方がありません。

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しばらく下ったあとは別山山頂に向けて登り返します。

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別山南峰に到着です。

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今日歩いてきた山を振り返ってみます。

素晴らしい。

やっぱり天気って重要ですね。

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そしてふたたび進行方向に視線を戻すと剱岳が視界に入ってきます。

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これまでは遠くから眺める程度、または雑誌で見ることしかなかった剱岳ですが、実際に来て見てみると迫力が違います。カッコよすぎ。

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写真右奥が別山北峰で南峰から10分くらいで移動できて、かつ剱岳がより美しく見えるとのことでしたが、あそこまで行く気力と体力はすでに残されていませんでした。

テント泊予定地の剱沢キャンプ場へ

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別山でしばらく剱岳の姿を楽しんだあとは、今回の宿泊予定地の剱沢キャンプ場まで急坂を下っていきます。

剱沢野営管理署でテント泊の受付

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剱沢キャンプ場に到着したらテント泊の受付(500円)を行い、平地で良さそうな場所を探します。

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テントを張るスペースはたくさんありますが、平地ではないところが結構多いように感じました。少し狭いスペースではありますが、水場もトイレもそれほど遠くない場所を見つけたのでテントを設営しました。

テント受付時にもらった紙に針金のついた札を見えやすいところに付けます。

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テントの中から剱岳が見える絶好の場所を確保。

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「これ見ながらだったらビール何本でもいける!とりあえず剱澤小屋まで行って飲み物とつまみを買ってこよう。」と思いましたが・・・。

テント場から剱澤小屋が遠い

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テント泊のための野営管理所はテント場のすぐそばにありますが売店がありません。したがって飲み物や食べ物などの販売は、テント場から少し離れた剱澤小屋まで行かなければなりません。

剱澤小屋は野営管理所から少し下った場所にあって、往復で10分以上はかかるので、疲れ切った体には結構辛いものがあります。

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ということで、剱澤小屋でカップラーメンとコカ・コーラを買って、小屋の前で頂きました。最近は「とりあえずビール」から「とりあえずコーラ」になってきました。

食後はペットボトルの水2リットル(900円)を購入しました。

テント場の水は沢水と塩素消毒した水で、どちらも煮沸する必要があるとのことだったので、調理用と翌日以降の飲み水用にテント場の水を何度も沸騰させるのが面倒だと思って買いました。

その場でプラティパスの水筒に入れ替えてテント場に持ち帰りました。ビールを買おうと思ってここまで来ましたが結局テントに持ち帰ったのは水のみでした。

今回の火器はアルコールランプ

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毎回アルファ米にカレーが定番の僕の食事に、ジェットボイルは不要なんじゃないか?ということで買ったまま箱から出していなかったミニトランギアを使ってみました。

湯沸かし専門ならこれでも十分ですね。

次に使う時はフライパンになるフタで何か焼き物か炒め物にでも挑戦してみたいと思います。

剱沢キャンプ場の夜

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夜は星が綺麗でした。

写真左には北斗七星が見えます。写真現像時に等倍表示していたら、死兆星(アルコル)と思わしき星が見えました。

僕、死ぬのかな?

剱岳登頂は諦めて下山

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体力的に余裕があれば1泊2日の2日目の早朝に剱岳に登って、夕方くらいに車を停めてある扇沢まで戻る・・・なんてことを当初考えていましたが、1日目の別山に到着した時点で「もう無理・・・次の機会にしておこう」と決めました。

そんなわけで、最終日は急いで行動する必要がなくなったので、テント場でゆっくりするつもりでしたが、朝から薄曇りの微妙な天気だったのでサクッと撤収して室堂に戻ることにしました。

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6時前に剱沢キャンプ場を出発し、室堂へ向かいます。

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剱沢キャンプ場からいったん剱御前小舎まで登り、そこから雷鳥沢キャンプ場まで1時間ほど下ります。

雷鳥坂という名称から雷鳥の登場を期待していましたが、残念ながら雷鳥に出会うことはありませんでした。立山は雷鳥を目撃している人の記事が多いため、どこかで見ることになるだろうと思っていましたが残念ながら不発に終わりました。

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雷鳥坂を下って沢を渡ると雷鳥沢キャンプ場に到着します。月曜日の朝ということもあってテントの数はまばらでした。

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雷鳥沢キャンプ場までずっと下ってきましたが、室堂に向けてふたたび登り返します。ここからしばらく続く階段は結構しんどかったです。

青空が見えていたらもう少し気持ちも違っていたのかもしれませんが。

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このあたりは地獄谷が近いこともあって、硫黄臭がただよっていました。

所々に火山性ガスの濃度を知らせるパトランプが設置してあって、危険度に応じて黄色く光ったり赤く光ったりするようになっているようでした。

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みくりが池温泉は日本最高所(標高は2,430m)にある温泉で、日帰りで入浴もできるため、当初は立ち寄ろうかと思っていましたが、早く帰りたい一心でスルーしてしまいました。

今思えばなかなか来れるところではないのだから入っておけば良かったなと後悔しています。

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みくりが池はアニメ映画の「おおかみこどもの雨と雪」のとある場面で出てきた場所ですが、パッとしない天気だと写真もパッとしません。

 

その後、室堂に到着し来た道を戻ります。

当初の予定よりも大幅に時間を短縮してしまったので、初日の朝に立ち寄れなかった黒部ダムに寄り道することにしました。

 

黒部ダムに寄り道

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黒部ダムに着いたら立山方面が晴れてきました・・・。

帰るのが早すぎたのかも。

黒部ダムの放水を撮る

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ダムの放水を真上から撮ろうと思ってのぞき込んだら虹が出ていました。このように見下ろすかたちで虹を見るのは初めてです。

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もう登りも下りも足に負荷をかけたくなかったので、適当なところまで移動して撮影しました。

黒部ダムレストハウスで黒部ダムカレーを食べる

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何となく腹が減ったなと思い、目についたレストハウスにあった黒部ダムカレーを注文してみることにしました。

食券を買ったあとに昨晩もカレーだったことを思い出しました。

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黒部ダムカレーはご飯の部分がダムのえん堤で、グリーンカレーの部分がダムの湖面を表現しているそうです。

やみくもに食べるとダムを決壊させてしまっているような罪悪感を覚えてしまうのではないかと考え、カレーをご飯の向こう側に流出させないように気を付けながら食べました。

味は昨晩アルファ米を食べていたこともあって「下界のメシ」といった感じで美味しく食べることができました。

 

その後、ふたたび来た道を戻り扇沢駅に到着です。

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扇沢駅のお土産売り場で何を買おうか物色していたら、トロリーバスの改札口のほうから聞いたことのあるトークと笑い声が聞こえてきました。

どうやらこの方、名物駅員さんのようです(笑)

楽しい旅の出発地点にぴったりの素敵な駅員さんだと思いました。

 

・・・というわけで雨の蝶ヶ岳登山以来の北アルプスは天候に恵まれてとても楽しい旅になりました。

剱岳は次の機会までに体を鍛えて挑戦したいと思います。