久しぶりにはてなブックマークでホットエントリーに登場したイケハヤ氏のブログ記事ですが、書籍をコピペしただけの無断転載エントリーでびっくりしました。
プロの作家のインタビューが多数収録された本で、もんのすごい名言だらけです。ヤバい。
登場するのは、樹崎聖、鍋島雅治、田中圭一、緒方てい、大崎充、おおひなたごう、江本晴、野間美由紀、深谷陽、川田潮、稀見理都、うめ/小沢高広、すがやみつるの13組。
自分を奮い立たせるためにも、名言をピックアップして保存しておきます。書籍「マンガで食えない人の壁」が凄まじくいい本だったので、ひたすら名言をメモしたよ。より引用(リンクは魚拓)
過去にも多数の書籍を無断転載し、著作権法など知らぬ存ぜぬなスタンスを貫いているイケハヤ氏ですが、ここ最近は漫画ばかり読んで活字離れしていたのか、こういうコピペ記事はご無沙汰でした。
ちなみに最近イケハヤ氏を知った方に説明しておくと、イケハヤ氏はたとえ記事が引用の域を超えた無断転載だとしても、結果的に本が売れれば著者にとってもプラスに働いているわけだから構わないじゃないかという独自の見解を持っています。
出展:モラトリアム女子
たしかにぼくの書く記事の一部は「引用」ではありません。
でも、そのことの、何が悪いんでしょうか?「引用に当てはまらない」ということは、悪いことなんでしょうか?
「無断転載じゃないか!」という批判もあるでしょう。たしかに、読書メモや他者のツイートは、無断で転載しています。けれど、それって悪いことなんですか?
たとえば「マツコ・デラックスがすさまじい。反省として名言をまとめました。」なんて記事は「無断転載」とカテゴライズできますが、悪いことなんでしょうか?ちなみに、この記事から書籍「うさぎとマツコの往復書簡」は100冊以上売れています。さて、これは悪いことなんでしょうか。
「無断転載」の何が悪いの?より引用(リンクは魚拓)
書籍の最後には著作権に関する但し書きが必ず書いてあります。
売れればいいとかそういう問題ではありません。
文字が読めないか最後までちゃんと読んでいない証拠ですね。定められたルールはちゃんと守りましょう。
この辺については、上記記事が公開され話題になった際に様々な方が言及していましたが、今もイケハヤ氏がこうしてコピペ転載記事を書いているということは、何を言っても無駄なのかもしれません。
イケハヤの耳に念仏。困ったオッサンです。
また、イケハヤ氏は「著作権法は親告罪だから外野は黙ってろ」というスタンスで、著作権者からの訴えがないことを理由にやりたい放題です。
kindleを使ってお手軽コピペ記事を作成
パラパラと読み進めていき、気になったところをマーカーで保存します。ぼくは「ビビッ」と来るところ以外は読み飛ばしてしまうので、この本は15分くらいで読み終えたはずです。
で、紹介したい言葉をMarsEditというMac用のブログエディタにコピペして、タグ処理を施して、引用箇所にコメントを付けたら、あら不思議、けっこうちゃんとした本の紹介記事が生産できちゃいます。
今までは紹介したい文章をあえて手で打ち込んでいたんですが(文体の勉強になるので)、最近はスピード重視でKindleからコピペするようになりました。「東大首席→財務省官僚→弁護士という超エリート・山口真由さんの努力論がすばらしい」は多分20〜30分で書き上げていると思います。
イケダハヤトの書評記事の書き方を公開しますより引用(リンクは魚拓)
本にササッと目を通して、自分が気になった部分をkindleのマーカー機能を使って記録していき、最終的にウェブ上でコピペしてブログ記事の出来上がりというわけです。
一般的な書評は、書籍を読み込んで内容を把握し、自分の言葉で感想を述べていくものですが、イケハヤ氏はろくに本も読まずに、気になるところをマーカーして、ブログにコピペするだけです。
かろうじて自身のコメントが一言二言入りますが、この手法からは、文章を生業にしている人間としての意地やプライドというものは一切感じられません。
イケハヤ氏は引用記事多数ブロガ―ではなく著作権侵害ブロガ―
「引用記事多数ブロガー」という批判的意見も頂くのだけれど、読者が価値を感じていれば、それでいいんじゃないですかね。盗作しているわけでもなし。引用する人はプロではない、という基準でもあるのだろうか。
— イケダハヤト (@IHayato) 2013年7月11日
まぁ、先の「引用過多」の記事がたとえ違法だとしても、ぼくは発信しますけどね。必要だと思って、情報流してますから。なにか処罰を食らうのなら、それも受け入れましょう。表現の自由に対して、法は罰を与えることしかできない。表現の自由は一ミリも毀損されない。
— イケダハヤト (@IHayato) 2013年7月12日
「引用が50%を超えると明らかに駄目」というのは思考停止だと思いますね。少なくともぼくは、引用100%だろうが、それは正当な表現になるし、価値ある情報になると考えます。もっとも、「引用100%はもはや引用と呼べない」という指摘ならわかります。この場合、なんて呼べばいいんでしょ?
— イケダハヤト (@IHayato) 2013年7月12日
表現の自由でもなんでもそうだけど、ぼくらは自由をすでに有しているのですよ。表現の自由がない!というのは変な話。だって、やろうと思えばどんな表現だってできますよね。覚悟があれば。
— イケダハヤト (@IHayato) 2013年7月12日
自由がよそから与えられるものだと思い込むことは、さまざまな悪影響をもらたします。ぼくらは元来自由な存在で、それこそ、「法を犯す自由」すらも持っているのです。実際に、犯罪者と呼ばれる人々は、そうした自由を行使した人と考えられるでしょう。
— イケダハヤト (@IHayato) 2013年7月12日
もしイケハヤ氏が目の前でこんなことを話していたら、前頭葉目掛けてスリッパをフルスイングしてしまいそうになる自分を抑えて「それAmazonアソシエイトに垢BANされそうになっても同じこと言えんの?」と聞いてみたいですね。
偉そうなことを言いつつも、長いものに巻かれるイケハヤ氏
イケハヤ氏は以前、アフィリエイトの特別単価を有料noteで公開した際に、アフィリエイトASPから怒られてこっそり記事を削除した前科があります。
必要な情報は処罰を受けても発信するはずでは・・・。
引用じゃない情報は適用外なのでしょうか。
イケハヤ氏は自分の信念にのっとって無断転載していると言いますが、アフィリエイトの非公開情報を販売して怒られた際に記事を人知れず削除したように、アマゾンに注意されたら引用のルールを守った良い子ちゃんに早変わりするんじゃないかと僕は思っています。
売上データ見てるんだけど、アクセス数のわりに売れてない。はてブでバズったからだな…w
すごい興味深くて、はてなブックマークのアクセスって、収益性が通常のアクセスの1/4以下とかだったりする。商品は売れないし、広告もクリックされないし、自社コンテンツも売れないし。財布の紐が固い人が多いんだろうなぁw
— イケダハヤト (@IHayato) 2016年5月29日
イケハヤ氏に養われている書生の皆さんは、もらっているお金の一部がこういう泥棒のような手法で得られたものであるという点について、どういう風に思っているのでしょうか?