メガネをかけているとスマホの文字が見えません…。
視力自体は維持できているものの、ここ1~2年くらいで手元が見えづらくなってきて、目が疲れていたり薄暗い場所になると、それがより酷くなります。
加齢による体の衰えというのは、自分の努力で何とかなるものもありますが、大半は認め、諦め、受け入れていくしかないようです。「まだ大丈夫!」とここ何年か強がっていましたが、ついに観念しました。
というわけで、どうすればいいのかよく分からなかったので、詳しく検査してくれる場所に行って色々相談しながらメガネを新調することにしました。
僕のメガネ遍歴
いつからメガネを使っているか忘れてしまいましたが、初めてメガネを買ったのはいつかの健康診断の際の視力検査で、自動車免許の更新に引っかかる可能性のある視力(両眼で0.7以上、片眼でそれぞれ0.3以上必要)まで低下した時です。
最初のメガネは丸井のメガネ屋で作り、その後に眼鏡市場で二つ作り、その二つ目を現在も使っています。途中でJINSの安いメガネを二つ作りましたが、メガネ酔い?が酷かったので殆ど使わずに処分しました。
視力はメガネをかけた状態で1.0くらい。最近は裸眼での検査をしていませんが、0.5前後くらいではないかと思います。
ニコンメガネでメガネを作る
今回ニコンメガネに行くことにしたのは、さま~ずチャンネルのYouTube動画を見て「次にメガネを作る時はここで作ってみようかな」と思ったからです。
この動画を見た時は、まさか老眼に対応したメガネを作ることになるとは思っていませんでしたが…。
似たような検査、ニコンのレンズは他店でも取り扱っていますが、せっかくならニコンのお店で…と思い、遠路はるばる表参道駅までやってきました(ニコンメガネは完全予約制なので事前の予約が必要です)。
視力検査
入店して申込用紙に記入し、スタッフの方と少しお話した後に検査が始まりました。
一般的な検査(気球を見るやつとか)をはじめ、様々なものを左右それぞれ見ながらスタッフの方に見え方を伝えて微調整していきます。
これまで何度かメガネ屋で視力検査を行いましたが、こんなにじっくり時間をかけて検査をしたのは初めてです。
ちょっとしたアトラクション感がありました。
どうやら左目に乱視が入っているようで、その辺りも見え方を調整しながら確認していきました。そして検査の結果、近いところを見るためのピントを合わせる目の調節機能が衰えていることが分かりました。
いわゆる「老眼」というやつです。
分かってはいたことですが、検査の結果と共に告げられるのはなんとも悲しいものがありますね。
レンズ選び
…というわけで諸々の検査が終わったところで、実際にレンズを入れたものをかけて見え方を試します。
ニコンメガネでは、老眼用に様々なレンズが用意されていますが、今回は「ロハス・シリーズ」という老眼対策のレンズシリーズの中から選ぶことになりました。
他にもより高価で質の高い「センチュリーAI・シリーズ」や「センチュリーAI2.0・シリーズ」などがあるようです。
上の図の左側から右にいくにつれ、手元をよく見るためのレンズになっていきます。
2月23日(祝)はお休みとなります。 pic.twitter.com/mFnM4cVXtM
— ニコンメガネ (@nikonmegane) 2024年2月22日
検査枠メガネに僕の目の状態に合ったレンズを入れて、パソコンのモニターを見たり、細かい文字がびっしり並ぶ電車の時刻表を見たり、お店の外を眺めたり、店内をウロついたり、様々なシチュエーションでどのように見えるかを試しました(ニコンメガネの店内には実生活の場を再現したスペースがあって、食事・オフィス①(ノートPC)・オフィス②(デスクトップPC)の3つの場面でどのように見えるかを試すことができます)。
幾つか試してみて良さそうだった、図の左から2番目の「ウォーク(遠近・中間重視タイプ)」を選びました。
フレーム選び
レンズが決まったところでフレームを選びます。
フレームはある程度の種類はありますが、種類・在庫が豊富というわけではないので、こだわりのある方は他店でフレームを事前に購入して持ち込んだほうがいいと思います。
ただし、多焦点レンズを検討している方は、上下にある程度余裕のあるフレームを選ばないとレンズの特性を活かせないようなので、フレームを用意する場合は事前に問い合わせをした方がよさそうです。
僕は店内に丁度良いフレームを見つけたのでお店の中ですべてが完結しました。
お会計(メガネの総額)
気になるお会計ですが、初回限りの1万円値引きが適用(要LINEのお友達登録:ずっとあるサービスかは不明)されて総額で57,540円でした。
JINSの遠近両用がフレーム価格+5,500円であることを考えると非常に高価ですが、週に1回使うかどうか分からないカメラのレンズに何万円もかけているおかげ?か、毎日使う物と考えれば安いよな…と割とすんなり受け入れることができました(なんとなく5~6万円くらいはするだろうなと予想はしていましたが)。
ただ、JINSのコスパも魅力的なので機会があれば試してみたいですね。
お店のカウンターに表示されていた最短のお渡し日が1週間後だったので、来店の予約を入れて店をあとにしました。
メガネの受け取り
そして1週間後。
再び南青山にやってきました。
出来上がったメガネをかけて、店内で文字の細かい本を見たり、外を見たり、歩いたりと諸々を試してメガネの状態を確認します。
多焦点レンズゆえの見え方のクセは若干感じますが、普段使いするうえで特に問題はなさそうだったので、メガネをかけた状態のまま退店することにしました。
仮にしばらく使って「ちょっと違うな…」と思った時などは、購入後の一定期間であれば作り直しもできるそうです。
出来上がったメガネを使ってみて
まず手元ですが、しっかり見えます!すごい!
スマホもよく見えますし、仕事の時に苦労していた手元の細かい作業や書類の記入などが楽にできるようになりました(おじいちゃんみたいな感想)。
歩いていてもキョロキョロしても多焦点レンズによくある視界の歪みみたいなものも感じられず、メガネ酔いの心配もなさそう。
非常に快適です。
ただし遠距離を見る部分(レンズの上部)は性質上、見えている像と実際の距離が若干異なるようです。ほんの少しだけ離れて見えます。ほんの少しだけですが。
この違和感は下りの階段などで顕著に現れるようで、下を向いて足元をしっかり見ながら階段を下るぶんには問題ありませんが、目線を少し上にして足元をあまり見ずに階段を下ろうとすると、足を接地する際の距離感がズレているように感じます。
この辺りは慣れが必要ですね。
…というわけで慣れが必要な部分もありますが、そこまで神経質になる問題ではないですし、これまで困っていた問題がすべて解決されたので満足しています。
もっと早く替えるべきでした。
このまま使い続けて何も問題がなければ「今年買って良かったもの 2024」に確実に入ってくると思います。
終わりに
ちょっと目が見えにくい…みたいな視力だけの問題であればワンプライス系のメガネで十分だと思いますが、そういうメガネに満足できない人や、僕のような老眼の方は眼鏡作製技能士がいるメガネ屋さんで作ってもらったほうがいいかもしれません。
眼鏡作製技能士がいるお店は以下のリンクから検索することが可能です(ニコンメガネはスタッフ全員が国家検定1級眼鏡作製技能士を取得されているそうです)。
また、ニコンメガネの視力検査で使われている機器「VISION-R 800」は、メガネスーパーにも導入されているようなので、お近くに対象店舗がある方は試してみてはいかがでしょうか(メガネスーパーでも眼鏡作製技能士がいる店舗を検索可能です)。
以上、オッサンブロガーの老化に関するエントリーでした。