はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

JR足柄駅から足柄峠を経由して金時山・明神ヶ岳を縦走してきました

JR足柄駅から足柄峠を経由して、金時山・明神ヶ岳を縦走してきました。

4月16日に行われたかすみがうらマラソンで肉離れを起こしてしまい、一時は歩くこともままならない状態でしたが1週間ほどで軽く走れる程度まで回復。そろそろ走ってもいいのでは?と4月29日にJR足柄駅から足柄峠に向けて走ってみたところ、途中の坂道で無事に再発…。

そして11日後。

まだ走れる状態ではありませんが、普通に歩くぶんには問題なさそうだったので前回計画していたルートで行けるところまで行ってみることにしました。

電車を乗り継いで足柄駅へ

早朝の上野東京ラインに乗り、国府津駅で御殿場線に乗り換えて足柄駅に向かいます。

御殿場線はSuicaが使えないので、国府津駅で一旦改札を出て外の券売機で足柄駅までの切符を購入する必要があります。

朝7時に駅に到着。

このお洒落な無人駅は2020年に完成したようで、足柄駅交流センターが併設されています。無料で使える綺麗なトイレや更衣室、有料のコインロッカーなどがあるので登山やトレイルランの出発地点に最適です。(小田急線にも同名の駅があるので注意!)

駅前にはGoogleのクチコミに厳しいコメントが並ぶニューヤマザキデイリーストアがありますが、進行方向とは逆で距離が微妙に離れているので、飲料などは国府津駅のホームなどで事前に買っておいた方がスムーズに出発できると思います。

足柄新道を歩いて足柄峠へ

出発の準備を整えて足柄峠に向かいます。

今回は足柄新道から足柄峠に向かい、そこから金時山登山道(足柄コース)を歩いて金時山の山頂を目指します。

駅から少し歩くと鬱蒼とした足柄新道に入ります。

林道沿いには鮎沢川に合流する支流が流れていて、足柄旧道と合流するまで沢の音を聞きながら歩くことができます。

頼光対面の滝

出発してすぐのところに「頼光対面の滝」という小さな滝があり、滝の真下まで足を踏み入れることができます。

小さいながらもなかなか迫力があります。

背後には荒廃していますが滝行の際に利用していたと思われる詰所のような建物が残存しています。(中は薄暗くなかなか不気味…)

頼光対面の滝は行き止まりなので、ふたたび林道に戻って先に進みます。

銚子ヶ淵

滝から少し歩くと銚子ヶ淵が見えてきます。

銚子ヶ淵から先は沢沿いの林道を延々と歩きます。

前回は銚子ヶ淵の少し先の坂道を走っているところで右足のふくらはぎに石で殴られたような痛みが走り、足柄駅に引き返しました。

肉離れはまだ完治していないので、時折患部に痛みを感じながら「こういう動きはダメなのか」と大丈夫な動きと駄目な動きを確かめながら慎重に歩きました。

程よい坂道なのでトレイルランにピッタリのコースですが、歩きの場合は結構単調なので退屈に感じるかもしれません。

ただ、朝の早い時間ということもあり、木々の間から陽の光が差し込んできてなかなか良い雰囲気でした。

赤坂古道

足柄新道から御殿場大井線の道路に出て少し歩くと、赤坂古道という足柄峠道へ続く分岐が現れます。

石畳は分岐の数メートルのみで、そこから先は一般的な登山道になります。

ようやく登山道らしい道になったな…と思ったら、あっという間に終わって舗装された足柄峠道に出ます。

足柄峠道から足柄峠までは10~15分ほど。

ここも走れたら結構時短になるんですが今日は走れず…。

足柄城址と思われる場所を見物して、そのままハイキングコースに入りました。

足柄峠ハイキングコースから金時山へ

足柄峠から金時山登山道(足柄コース)に向かいます。

林道最終地点の駐車場まで結構距離があるので黙々と歩きます。

コースタイムで30分ほど…。

ここも走ることができる区間なので、足に問題がなければ大幅に時間を短縮することができます。

駐車場に到着するまでに2台ほど車が追い越していきました。

駐車場に着きました。

平日の午前中ですが駐車場には結構な台数の車が停まっていました。

ここから金時山の山頂までコースタイムで1時間ほどなので、サクッと山頂をピストンしたい方にはスタート地点として最適なのではないでしょうか。

金時神社からは1時間50分、乙女峠からは1時間5分、金時見晴パーキングからは55分なので、幾つかある金時山への登山道の中では2番目に短いコースのようです。(ヤマタイム・ヤマプラ調べ)

丸鉢山(猪鼻砦跡)の少し先に猪鼻神社の鳥居がありました。

ここから徐々に斜度があがっていきます。

猪鼻砦跡から金時山山頂は、2020年7月の豪雨により登山道が崩落し、長らく通行禁止になっていましたが、復旧工事が完了して今年の3月30日から利用できるようになりました。

www.city.minamiashigara.kanagawa.jp

今回僕がこのコースを選んだのは、先日の肉離れ再発リベンジ、そして金時山登山道開通キャンペーンで配布しているタオルをゲットするためです。(もう終わってしまったようです)

初めて歩くコースなので、復旧前がどのような状態だったのかは分かりませんが、よく整備されていて歩きやすかったです。

山頂の少し下あたりにシロヤシオが綺麗に咲いていました。

金時山の山頂に到着

9時48分。

駐車場から1時間で山頂なので、ようやく本格的な登山道に入ったなと思っていたのもつかの間。あっという間に山頂に到着しました。

ここまでの道中でも富士山がよく見えていましたが、金時山の山頂から見る富士山は何度見ても見事ですね。

ここまで補給なしで来てしまったので、金太郎茶屋に入って山菜うどんを注文。

ついでに記念タオルがまだあるか聞いてみたところ、何個か残っていたようで無事にゲットすることができました。

外のベンチでうどんを待っていると、おばちゃんが持ってきてくれました。

「今日は2番目もよく見えますよ」と言われて一瞬「何が?」と思いましたが、おばちゃんの指差す方向を見て合点がいきました。

南アルプスの北岳ですね。

標高1位と2位が揃い踏み。

登山を始めてもう何年も経ちますが、相変わらず山座同定が苦手で、誰がどう見ても…という山くらいしか分からないので、今年はこの辺りもどうにかしたいところです。

芦ノ湖方面もよく見えます。

足の怪我が治って、もう少し体が軽くなったら外輪山1周にも挑戦してみたいですね。トレランの猛者たちはサクッと1周してしまうようですが、僕にもできるものなんでしょうか。

金時山から明神ヶ岳へ

うどんを食べたあとは次の目的地である明神ヶ岳に向かいます。

金時山から少し下ったところにもシロヤシオが咲いていました。

更に下っていくと小学生の遠足と思われる子供たちの大集団に遭遇しました。登山は登り優先ではありますが、先生方が察してくれたのか道を譲ってくれました。

すれ違いざまに「頑張ってください!」「高そうなカメラ」など沢山の声かけをもらいました。そしてマイペースで登っていくおじいさんにも「その調子です!」「頑張ってください」と応援していました。

元気があってよろしいなと思いました。

気持ちの良いトレイル

金時山から明神ヶ岳まではアップダウンはそれなりにありますが、眺めの良いトレイルが続く大好きな区間です。

金時山からの下りで右足の調子が悪かったらそのまま金時神社か金時登山口に下山するつもりでしたが、まだまだ行けそうな感じだったので計画通りに進むことにしました。

新緑のトンネルあり、ヌケの良い開けた眺望あり、走り出したくなるトレイルあり…といった感じで何度歩いても飽きません。

楽しくて足の怪我を忘れてしまいそうになりますが、無理な動きを少しでもすると右足ふくらはぎに痛みが走るので、特に登りは慎重に歩きました。

様々な形状の地面をそれなりの時間歩いていると、こういう動きをすると足に良くないな、痛みがでるな…みたいなことが理解できてきて、体の使い方の勉強になるなと思いました。

怪我の程度にもよりますが。

しばらく歩いていると明神ヶ岳の山頂が見えてきました。

振り返れば奴がいる。

ちょっと雲がかかってしまいましたね。

明神ヶ岳の山頂に到着

12時15分。

明神ヶ岳の山頂に到着しました。

山頂には数名の登山者がベンチで休憩していました。

単独で座れる場所がなかったので、ソロで来られている男性の隣に座らせてもらい、いつものアミノショットと魚むすびの「わかめごはん」とクリーム玄米ブランという謎の食べ合わせで補給…。

アミノショットは安定の美味さ、魚むすびも多少の水分があって味もまずまずといった感じでしたが、クリーム玄米ブランは口の中の水分を持っていかれて食べるのがちょっと大変でした。

味は一番でしたが。

明神ヶ岳から宮城野に下山

当初は明神ヶ岳から箱根湯本駅に向かい、駅近くのHAKONATUREでビールを飲んで帰るつもりでいました。

hakonature.jp

しかしここまでの道中で足の疲労感が高まってきたので、無理をせずに下山することにしました。

明神ヶ岳から箱根湯本駅までは走れればいいんですが、歩きだと結構退屈なんですよね。紅葉の時期とかだとそれなりに楽しめるのですが。

…というわけで宮城野に下る分岐から下山することにしました。

明神ヶ岳で食べた補給食の食べ合わせが悪かったのか、胃の痛みに悩まされながらの下山となりました。

13時50分に宮城野営業所前バス停に到着。

バスで箱根湯本まで移動し、電車に乗り換えて帰りました。

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3月中旬の丹沢主脈縦走から約2ヶ月ぶりの登山。

天気も眺めもよく楽しい山歩きができました。

4月16日のかすみがうらマラソンで右足ふくらはぎを肉離れで負傷し、4月29日に足柄駅から走って肉離れを再発させてしまい散々な日々を過ごしていましたが、山を歩ける程度には回復してきたようです。

ここで調子に乗るとまた怪我をしてしまうので、足のケアをしっかり行って再発させずに完治させたいと思います。

YouTube動画

今回撮影した動画を編集してYouTubeに公開しました。

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