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はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

雨の燕岳登山で劇的な天気の変化を体験した。

登山

久しぶりの連休。僕は山に登るか迷っていた。

17日は北アルプス全域が雨で、翌日の18日は晴れるという予報。1泊2日のテント泊で北アルプスのどこかに登ろうとすると、1日目は雨に降られながらの登山となる。

雨が降っていると遭難や道迷いなどのリスクが高まるし、頑張って歩いても視界が悪く景色が楽しめない。そんなわけで、7月17日と18日の連休は直前まで迷ったが、今年に入ってからまだ1度も山に登れていないこと、新しく購入したテントを早く使ってみたかったことなどがあり、1日目の雨を覚悟で山に登ることに決めた。

目的地は燕岳。

燕岳は北アルプス入門の山と言われていて、登山道は整備されていて道迷いの可能性も極めて低い。これまで2回登った山であるため安心感もある。

当初はこれまでの経験と揃えてきた道具を駆使して、32リットルのザックで軽量かつ軽快な登山を考えた。

しかし、1日目が雨であることや、先日購入したD750の一眼レフを持って行きたかったことなどを考慮し、一般的なスタイルで登ることにした。

天気予報通りの悪天候

土曜日の夜に自宅を出発し、燕岳の登山口のある中房温泉の第1駐車場へ到着したのは23時過ぎ。連休ということもあり、第1駐車場の空きは数台のみだった。翌朝起きると駐車場は満車になっていた。

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1日目は雨の予報だったが、空は雲の切れ間から時折青空が見えていた。もしかしたら!という期待をもって登り始めたが、途中から少しずつ雨が降り始め、合戦小屋に到着したあたりで本降りとなった。

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ここで外に出していたD750はザックの中に入れた。この展望では写真撮影をする必要がないし、ザックに入れたほうが歩く際の安定感が増すと考えたからだ。

燕岳へ続く登山道は、これまで2回経験していたが、展望ゼロでひたすら歩くのは今回が初めてだった。周囲が何も見えない展望ゼロの登山がこうも疲れるとは思いもよらなかった。

 

ライペンのオニドームを設営し小屋でヤケ酒

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ヘトヘトになりながらなんとか燕山荘(えんざんそう)に到着し、テントの受付を済ませて今回初投入のライペンのオニドーム1を設営。

このテントは独特な形状と広い前室が売りだったが、肝心の前室部分は思ったほどではなかった。ただ室内は思っていたよりも広かった。

オニドーム1のレビューは機会があれば別の記事で書いてみたいと思う。

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テント設営後は特にすることがなかったため、燕山荘の喫茶室でモツ煮と生ビールを注文。食後はテントに戻ってkindleを読みながらゴロゴロしていた。

テントのフライシートを叩く雨音はいつまでたっても消える気配はなく、かといって風が吹いて荒れている感じでもなく、パラパラと雨は降り続いていた。

 

ライチョウを見かけたというテントの外からの声

14時過ぎにテントの外から「燕岳に行く途中でライチョウの親子がいた」という女性の声が聞こえてきた。

それを聞きつけた僕は体をむくりと起こし「非常に残念な登山初日、せめてライチョウだけは見ておきたい!」と思い、燕岳山頂に向かうことにした。

テント場から燕岳山頂までは往復1時間程度。雨はほぼ止んでいたが、相変わらず周囲は展望はゼロに等しい状態だった。

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ガスに覆われた幻想的な登山度を歩き、燕岳山頂へ向かったが、ライチョウの姿はどこにも見当たらない。ハイマツなどの生息地も所々注視していたが、それらしい生物には出会えなかった。

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そのまま山頂に到着。

展望ゼロで風も強かったため、テント場に戻ることにした。テント場に戻る途中でハイマツのほうに向かって写真を撮影している集団がいた。みんなの視線の先に目を向けてみると、ハイマツのそばにライチョウがいた。

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目の上の赤いラインが入っているからオスかな?

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とりあえずライチョウも見れたし御の字だろう・・・。とふたたびテントに戻ってゴロゴロしていると、今度は燕山荘のほうから「わー綺麗」という声が聞こえてきた。

テントから顔を出して周囲を見ても相変わらずのガスガスな状態で、何を見て言っているのだろうか?と思ってしばらくはスルーしていたが、何度も同じような声が聞こえてくるため「どれどれ」と燕山荘のほうまで行ってみると、テント場からは見えない西側の空が強風によって大きく変化している最中だった。

 

雨のち晴れの燕岳

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展望ゼロだった空は西からの強めの風によって雲やガスがどんどん吹き飛ばされているようだった。

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テント場のある東側は相変わらずの空だったが、西側は強風によってどんどん雲が吹き飛ばされていき、まったく見えなかった燕岳が姿を表した。

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天気の好転はテント場や山小屋内のハイカーたちにあれよあれよと伝わり、燕山荘の外には大勢の人たちで賑わいだした。

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西側は太陽が現れたものの、反対側の東側は相変わらずの曇り空。小屋の反対側に行ってみるとブロッケン現象が発生していた。

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もう少し燕岳に近づいて撮影しようかなと思い、山頂方面に向かって歩いていると、こんどはライチョウのメスとヒナに出会った。

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楽しい時間はあっという間。

沈んでいく夕日が燕岳を照らす。

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太陽が沈みきったところでテントに戻り、晩御飯を食べたのちに就寝。

 

燕山荘の朝

前日の疲れのせいか、日の出時間よりも早く起きることはできたものの、起床時間は結構遅めだった。テントから顔を出すと、まだ綺麗な星空が見えていたが、仕度を整えてテントの外に出た段階で時間切れだった。

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昨日の朝とはうって変わって天気は快晴。

眼下には見事な雲海が広がっていた。

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太陽には若干雲がかかっていたものの、燕山荘で迎える朝は格別だった。

 

身支度を整えて下山

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ひとしきり朝の撮影を終えたところで、朝食をとりテントを撤収し、下山することに。

序盤は順調だったが、ラスト1時間くらいで右膝に違和感を感じるようになりペースダウン・・・。

9時30分くらいに中房温泉登山口に到着した。

その後、有明温泉に入り、旅の汚れを落として帰路についた。帰りは中央道のハードな渋滞にはまってしまい、自宅に着いたのは17時過ぎだった。

 

約7ヶ月ぶりの登山。

序盤は雨に打たれてどうなることかと思ったが、結果的に素晴らしい山行になってとても満足している。

次はどこに行こうかな。