3連休の予定が2連休になり、テント泊登山のつもりが、色々あって日帰り登山しかできなくなってしまった。
そんなわけで今回の目的地は日帰りで登れる山、北八ヶ岳の天狗岳が目的地。
天狗岳は東天狗岳・西天狗岳と一つの山にピークがふたつある双耳峰(そうじほう)で、八ヶ岳のエリアの中では北八ヶ岳に分類されている。
今回は唐沢鉱泉を起点とし、反時計回りで西天狗岳・東天狗岳・黒百合ヒュッテをぐるりと周遊するコースを選んだ。
前日の夜に駐車場で車中泊をして、朝の5時前に出発。
唐沢鉱泉を出発
薄暗い樹林帯を歩き、少しずつ高度を上げていく。
西天狗岳への道は、陽が当たらないため、時間の割に周囲がとても薄暗く、序盤は結構怖かった。
GPSログ用のiPhoneで音楽を鳴らしながら独りトボトボと歩いた。
第1展望台までくると視界が一気に開け、南八ヶ岳エリアの赤岳や阿弥陀岳などの山々が目に入ってくる。
さらに右の奥に目を向けると南アルプスの山々もうっすら見える。
西天狗岳をよじ登る
その後もサクサクと歩いてくと、前方にペンキでマルやバツと書かれた岩肌の山が見えてきた。
西天狗岳の山頂直下は「岩をよじ登る」と聞いていたたが、ここから見るとものすごい斜度に見える。
「まさかあそこじゃないよな・・・」
そう思いながら歩いていたら「そこ」だった。
実際にたどり着いてみると、斜度はそれほどなく、両手両足を使ってグイグイとよじ登っていけるそれほど難しくないルートだった。
ほどなくして山頂に到着。
7時過ぎだからスタートから約2時間ってところかな。
西天狗岳はまん丸で山頂が広く、ゆっくりできるスペースはあるものの、あまり人気がないようで、逆に山頂が狭く岩がゴロゴロしていて居心地が悪い東天狗岳の方が人気らしい。
西天狗岳の山頂から東天狗岳へ向う
西天狗岳の山頂から東天狗岳の山頂は歩いて20分程度。
西天狗岳から東天狗岳を見ると、結構距離がありそうに感じたが、実際に歩いてみたらあっという間だった。
15分ほどで山頂に到着。
東天狗岳の山頂でこの日はじめての休憩を取り、持って来たチョコパンを食べた。
ここから黒百合ヒュッテに降りてカレーを食べるつもりだったため、補給はほどほどにして、あとは景色を楽しんだ。
黒百合ヒュッテでカレーライスを食べる
その後は中山峠を経由して黒百合ヒュッテへ。
黒百合ヒュッテは前から来てみたかった山小屋で、いずれ雪山のテント泊に挑戦する時が来たら、まずここに泊まって天狗岳に登ろうと考えている。
まだ午前9時前だったが、カレーライス(800円)を注文して食べた。
ここで、黒百合ヒュッテから車を停めてある駐車場までのコースタイムと缶ビール350缶を飲んだ場合のアルコールが抜ける時間を計算して注文するかどうかを迷ったが、中途半端に飲むよりも楽しみは帰宅後にと考え、飲料は水のみとした。
唐沢鉱泉へ向けて下山
黒百合ヒュッテを出発し、ひたすら下る。
昨年登った南八ヶ岳もそうだったけど、八ヶ岳周辺の登山道は木の根や大きな石が多く、結構歩きづらい。ただ、今回は日帰り登山で、荷物が軽量なうえに足元がトレランシューズだったこともあり、軽快な足運びで下山することができた。
唐沢鉱泉の手前には鉱泉の源泉が湧いていた。
鉱泉の温度は低いため、この源泉を施設に引き入れて加温したうえで利用しているらしい。
頻繁に来る場所でもないため、風呂に入ろうか迷ったが、僕の中の優先順位は風呂よりもビールであるため、唐沢鉱泉はまたの機会に取っておくことにした。
唐沢鉱泉の少し手前にある無料駐車場は車でびっしり埋め尽くされていた。
やはり駐車場は朝5時前後がタイムリミットかな。
ちなみにこの無料駐車場の左側は駐車すると車が斜めに傾くため、眠るのに少し難儀するかもしれない。快適に眠るには右の路肩に停めるのが良いかもしれない。
というわけで久しぶりの八ヶ岳。
まだまだ登っていない山や歩いていないルートがたくさんあるため、今後もいろいろと研究して面白いルートを考えて挑戦してみたい。