はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

南アルプスの白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走 最終日

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前回までの記事

最終日は大門沢小屋から約3時間くらいかけて奈良田温泉まで下ります。

午前3時頃に起床しましたが、明け方にかけてテントのフライシートにパラパラと雨が落ちてきました。しばらく降ったり止んだりを繰り返していました。

とりあえず5時出発を目指してゆっくりと活動を開始します。

朝食を食べながら「雨の中の撤収は嫌だなあ」と思っていたら雨があがりました。

雨があがったとはいえ、濡れたテントを乾かす時間は残されていないため、濡れたフライシートの水をはらって急いで片づけました。

天気が良ければ大門沢小屋のテント場からも富士山が見えます。

午前5時に大門沢小屋を出発し下山開始

1日じっくり休めば体も少しは回復するかなと思っていましたが、体の疲れは全身の筋肉痛へと変わり、前の日よりも余計に動けなくなってしまったような気すらします。

相変わらず大腿四頭筋が機能しておらず、足の踏ん張りがほとんど効きません。

こんなことなら無理してでも前の日に下山しておくべきだったなあと、心の中でぶつくさ言いながら先へ進みます。

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割と早めに出発したはずでしたが、例によって後続にどんどん抜かれていきます。

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「痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」

村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」に書いてあったこの一文を頭の中で唱えながら黙々と先へ進みました。

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この吊り橋はなかなかの恐ろしさでした。

バランスを崩したらたぶん落ちます。

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そんなこんなでようやく登山口に到着。

ここから舗装された道路をしばらく歩きます。

足への負担がだいぶ減って歩きやすくなりました。

 

奈良田に到着

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トンネルはまだ開通時間になっていないため、バスも運行されていませんでした。

ここから僕が車を停めている第二駐車場まではそれほど遠くないため、このまま歩いて向かうことにしました。

そして奈良田第二駐車場に到着し、白峰三山縦走が無事に終了しました。

 

せっかく奈良田まで来たので温泉に入って帰りたいところでしたが、営業開始まで結構時間があったので、車内で着替えてそのまま帰ることにしました。

途中のインターで少し仮眠をとって、自宅の横浜まで車をかっ飛ばして無事に帰宅しました。

 

これまでの登山でもっとも辛く疲れた登山でした。

歩いている時は極度の疲労に「もう白峰三山縦走はないな」と思っていましたが、いまこうして歩いてきた縦走路を思い返しながらブログを書いていると、また行きたいなあという気持ちがわいてくるから不思議です。

今回は老若男女あらゆる人たちに追い抜かれた課題の残る登山でしたので、もっと体を絞って・鍛えて、いずれまたリベンジしたいと思います。

 

白峰三山縦走の動画を作りました

最終日は下山のみだったので動画はありませんが、1日目と2日目の動画をまとめてみました。

今回初投入したZhiyunのRIder-Mは非常にコンパクトで高性能なので、今後も山に持って行って動画撮影するつもりです。

www.haradesugi.com

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奈良田温泉駐車場の場所

第一駐車場は限られた台数しか停められませんが、そこから少し先に車を走らせた左手に大きな第二駐車場があります。

今回の3連休でも早朝であれば第二駐車場もギリギリ駐車可能でした。

カーナビは奈良田温泉で探せば出てくると思います。

 

バスについて

奈良田の駐車場からのバスの時刻表は山梨交通のサイトを確認してください。

夏期であれば平日でも早朝から運行しているようです。

yamanashikotsu.co.jp

確実にバスに乗車するために第一駐車場のバス待合所まで移動しておいたほうがいいと思います。

混雑状況によっては第二駐車場からではバスに乗車できない可能性があります。