鎌倉は海に面し3方を山に囲まれた街ということもあり、周囲には幾つかのハイキングコースが存在しています。
先日はその中から、映画「海街diary」のロケ地になった衣張山ハイキングコースを歩きました。
今回は鎌倉駅を起点にして、点在するハイキングコースをまとめて歩いてみることにしました。
書いていたら非常に長くなってしまいましたが、記事を分割するのも面倒なのでこのまま公開したいと思います。
由比ヶ浜海水浴場を経由して大仏ハイキングコースへ向かう
鎌倉駅を出発
7:40 今回は鎌倉駅がスタート地点かつゴール地点です。
最短ルートで行くのであれば西口から出発してそのまま長谷方面に移動するのですが、せっかくの快晴なのでまずは海に行ってみることにしました。
由比ヶ浜海水浴場へ
気持ちの良い朝。
風もそれほどなく波はおだやかでした。
由比ヶ浜のローソンでコーヒーを買ってここでぼーっと海を眺めているのも悪くないなと思いましたが、今回はハイキングが目的なので先へ進みます。
長谷の坂ノ下方面に海辺を歩き、御霊神社を経由して最初のハイキングコースへ向かいます。
御霊神社で江ノ電を撮るもピンボケ
置きピンして連写で撮影しましたが、七福神ののぼりにピントが合ってしまって、すぐ後ろを走る江ノ電が少しぼやけてしまいました。
次の車両で再度チャレンジしようかと思いましたが、今回の目的はハイキングなので次の機会にすることにしました。
高徳院で鎌倉の大仏を見る
8:30 中に入れるのは9時くらいからだと思っていましたが、すでに開いていたので少し寄り道してみました。
大仏ハイキングコース入り口
8:43 高徳院から少し歩いたところにこのような階段があります。
ここが大仏ハイキングコースのスタート地点になります。
大仏切通しに寄り道
大仏ハイキングコースの入り口を登ってすぐのところに、大仏切通しへの分岐があります。それほど遠くないので見に行くことにしました。
切通しを見るのは先日の衣張山ハイキングコースの名越切通しに続いて2か所目になります。
陽の光があまり入ってこない時間帯ということもあって、薄暗く不気味な雰囲気が漂っていました。
その後は元のハイキングコースに戻り、整備された歩きやすいハイキングコースをひたすら歩き、葛原岡神社に向けて歩きます。
今回は銭洗弁天や佐助稲荷神社は時間の都合でスルーします。
葛原岡ハイキングコース
9:41 葛原岡神社に到着しました。
ここは縁結びのご利益があるようです。
この辺りは5月下旬から6月上旬にかけてアジサイが綺麗に咲きます。
神社の前で売店が営業開始の準備をしていましたが、まだ少しかかりそうだったので何も買わずに先へ進むことにしました。
9:54 浄智寺に到着しました。
葛原岡ハイキングコースはここで終了です。
ここから次のハイキングコースの入り口までしばらく一般道を歩きます。
天園ハイキングコース
10:14 明月院の前を左折して、さらに歩いたところを右折した先に天園ハイキングコースへの入り口があります。
天園ハイキングコースは建長寺の境内からもスタートできます。
天園ハイキングコースは大平山の山頂へ続くハイキングコースで、別名鎌倉アルプスとも呼ばれています。
大仏ハイキングコースよりも人里に近いからか、周囲からの生活音が色々と聞こえてきます。近所の裏山といった感じ。
大平山に到着
10:51 大平山に到着しました。
大平山は標高159mなので、先日登った(今回も登りますが)衣張山121mよりも少し標高が高い山になります。
低山ではありますが眺めも良く、ハイカーに人気のスポットではあるのですが、視線を少し左に向けると・・・
このような残念な景観になります。
大平山の隣は鎌倉カントリークラブというゴルフ場になっています。
「山頂に到着したぞ!」と思った瞬間に、フェンスの向こう側に車やバイクで来た人たちがゴルフを楽しんでいる光景が目に入ってきて微妙な気分になるというのは、他の山ではなかなか味わえません。
隣がゴルフ場で若干残念な気分にはなりますが、山頂のすぐ下にはゆっくり休憩できる広場がありますし、ゴルフ場の反対側にはこのような素晴らしい展望が広がっています。
天園休憩所で休憩できず
大平山から少し先にある天園休憩所で何か食べようと思っていたのですが、混雑していたのと「本日は終了しました」の鎖がかかっていたので、休憩せずに先へ進むことにしました。
近くに天園峠の茶屋という休憩場所もあったようですが、気がつかないまま先に進んでしまいました。
腹が減り、疲れ、やる気が急降下
写真を撮るとき以外はほとんど立ち止まらず、休憩せずに3時間以上ぶっ通しで歩き続けていたので結構疲れてきました。
しかも天園の休憩所で何かを買って食べるつもりがそれもできなかったため、疲れと空腹が相まって「このまま下山して衣張山に登るのはやめようかな・・・」という気分になってきました。
とりあえず次の衣張山ハイキングコースの手前で何らかのお店はあるはずだと考え、予定通り明王院方面へ向かいます。
明王院
11:40 天園ハイキングコースから明王院まで降りてきました。
なにやら着物を着た方々がたくさん訪れていて、入れる雰囲気ではなかったので、そのまま次の目的地へ向かいます。
天園ハイキングコースの終了地点である明王院から、次の衣張山ハイキングコースのスタート地点までは国道204号線を鎌倉駅方面に向かってしばらく歩きます。
魚菜佳肴 百舌で休憩
一般道に出てからは次の目的地よりも、昼食のことで頭がいっぱいになっていました。座って食べられる場所ならどこでもいいと思いながら歩いていたところ、報国寺に入る手前のところで百舌(モズ)というお店が営業していたので、迷わず飛び込みました。
あとで食べログを見たら評価はそれほどでもありませんでしたが、腹ペコだった僕は日替わり定食のどんぶり飯と、鎌倉ビールを胃袋に流し込んで最高の気分でした。
足は完全に疲れ切っていましたが、美味しいご飯を食べて気力は十分に回復してやる気が出てきたので、予定通り先へ進むことにしました。
衣張山ハイキングコース
12:20 前回も歩いた平成巡礼道という衣張山へ通じるハイキングコースを歩きます。
山頂まではあっという間で、これまで長時間歩いて来た僕にとっては、前回登った以上にあっという間に感じました。
衣張山の山頂からの展望
12:30 登頂。
昼食を食べた百舌から15分、登山道に入ってから10分くらいでした。
前回は曇り空で写真もイマイチでしたが、今回は見事に晴れてくれました。
空気が澄んでいれば富士山も見えるようですが、今回は残念ながら見えませんでした。
それでもこの展望ですからね。
ここは報国寺や杉本寺から徒歩で20分くらいあればここまで来れるので、普段登山やハイキングをしない人にもぜひ登ってみてほしいと思います。
お猿畠の大切岸
12:50 お猿畠の大切岸に来ました。
ここは建物の基礎などに使う石の石切場だったそうです。
つい最近まで敵の侵入を防ぐための防御施設だったと考えられていたようです。
まんだら堂やぐら群
13:00 まんだら堂やぐら群が公開されていました。
前回訪れた時は閉鎖して中にはいれませんでしたが、今回は公開中だったので中に入ってきました。
この「やぐら」というのは鎌倉時代中期から室町時代末期くらいに造られたいわゆるお墓です。
やぐら”群”という名称にある通り、ここには確認されただけでも150もの穴が確認されている大規模なやぐら群とのことでした。
名越切通しには行かず鎌倉方面へ
名越切通しは前回行ったので、まんだら堂やぐら群から来た道を少し戻ったところにある分岐から一般道へ出て最後のハイキングコースへ向かいます。
祇園山ハイキングコース
13:30 本日最後のハイキングコースは祇園山ハイキングコースになります。
衣張山ハイキングコースから一般道へ出たら、祇園山ハイキングコースの起点となる八雲神社へ向かいます。
すっかり疲れてしまって正直なところ帰りたかったのですが、せっかくここまで歩いて来たのだからと自分に言い聞かせて最後の力を振り絞ります。
八雲神社の右奥に登山口があります。
これまで歩いて来たハイキングコースと特に違いはありません。
祇園山見晴台
この方向のこの展望もそろそろ見飽きてきました。
見晴台で小休止して最後の力を振り絞って先へ進みます。
腹切やぐらへ向けて歩きます。
腹切やぐら
13:57 腹切やぐらには「自刃した北条氏一門等の遺骨を埋葬した」という伝承が残されているようです。
立て看板に「参拝以外の立入禁止」と書かれていたので、奥にあるやぐらは撮影しませんでした。
すぐそばに東勝寺跡という史跡があったようですが、疲労困憊だった僕は気づかないままスルーしてしまいました。
腹切やぐらを過ぎてすぐの右側にだだっ広い草むらがあって「ここは何だろう?」と思いながら歩いていたのですが、どうやらそこが東勝寺跡だったようです。
すべてを歩き終え鎌倉駅へ
朝の7時40分にスタートした今回の鎌倉ハイキングコース1周の旅は昼食時間を除いた約6時間ほどの行程になりました。
ヘトヘトだった僕はサクッと鎌倉駅に戻って家に帰りたかったのですが、うっかり混み合った小町通りに入ってしまい、最後に余計な消耗をしてしまいました。
鎌倉をぐるりと1周歩いてみて
ひとつひとつが少々物足りないと思っていたハイキングコースを全部歩いたらどうなのか?ということを今回は実際に歩いて検証してみました。
結果「あまりオススメできない」という結論に至りました。
健脚な方、トレラン目的の方などには十分楽しめるルートだとは思いますが、思い付きで挑戦するコースではありません。
ルートラボで歩いた道をざっくりなぞってみたらこんな感じになりました。
何でもそうですが「ほどほどに」が一番ですね。
非常に疲れました。
かなり長文になってしまったので、オススメのハイキングコースなどについてはまた別の機会に書いてみたいと思います。