少し遅めの夏休み。
とりあえず毎日あるぺん号の折立までのバスを予約し、その後のルートを色々と検討していましたが・・・。
台風19号と20号がやってきた
僕の夏休みに合わせて台風がやってきました(しかも2つ並んで)。
夏休みを別の時期に取ろうとすると秋になってしまうし、バスの予約もキャンセルするにはギリギリすぎる・・・。それなら「行けるところまで行って、台風が上陸するタイミングで山小屋に避難してやりすごし、台風一過で好天になったところで先へ進もう」という計画?に落ち着きました。
折立登山口を出発
そんなわけで台風上陸が予想される前日に折立登山口まで毎日あるぺん号で移動し、朝の7時くらいに出発します。それにしても折立登山口は遠いですね。
他のバスと比較して料金が高いのも頷けます。
登山口から薬師峠のテント場に向けて出発します。
序盤の樹林帯はこれといった特徴のない普通の登山道です。
森林限界を抜けると傾斜は緩くなり、気持ちの良い山歩きができます。
富山湾が見えてきました。
しっかりと整備された登山道と周囲に広がる見事な展望。折立からの登山は初めてでしたが序盤の段階でかなり気に入りました。
危険個所もなければ道迷いしそうな場所もありません。
森林限界を超えてからの登山道はずっとこんな感じでとても歩きやすかったです。
薬師岳が見えてきました。
まだまだ先は長い。
太郎平小屋から薬師峠キャンプ場へ
太郎平小屋が見えてきました。
最後のひと登りを終えて太郎平小屋に到着です。
ここは薬師岳方面と黒部五郎岳、雲ノ平方面の分岐点になっています。
1日目は薬師岳に登るので、薬師岳面へ向かいます。
太郎平小屋から20分ほど歩いたところにあるテント場にテントを設営し、不要な荷物をテントに置いて薬師岳山頂を目指します。
テント場が見えてきました。
ここまでのコースタイムは5時間弱くらい。結構短縮できたかな。
平日&台風上陸前日ということもあってテント場はガラガラ。平坦で小石が殆どない最高の場所を確保することができました。
薬師峠キャンプ場は太郎平小屋のスタッフがわざわざテント場まで来てくれて、テント泊の受付や飲み物の販売をしてくれます(昼から夕方の時間限定)。
薬師岳に向けて出発
テント場に到着した段階ではスタッフ待機小屋が営業時間外だったので、テント泊の受付は薬師岳から帰ってきた段階で行うことにしました。
薬師峠キャンプ場から薬師岳のコースタイムは往復で4時間30分くらい。
不要な荷物をテントに置いて薬師岳に向けて出発します。
じわじわと高度を上げていきます。
この辺りから徐々に風が強くなってきました。
薬師岳に向かって左側には富山湾が見えます。
素晴らしい展望です。
僕は立ち寄る山小屋ではコーラを買うのが定番なのですが、薬師岳山荘ではコーラは販売されていませんでした。
仕方なくアクエリアスを購入しました。
薬師岳山荘から先は山頂へ向けてのラストスパートです。
風がかなり強くなってきました。
避難小屋跡。
避難小屋跡から少し歩いたところが薬師岳山頂です。
この辺りでさっきまでの強風が収まりました。
薬師岳山頂に到着
薬師岳登頂!標高2,926m。
薬師岳山頂からの展望は最高でした。
赤牛岳から水晶岳、鷲場岳、そして遠方には槍ヶ岳から穂高連峰までよく見えました。
薬師岳から五色ヶ原に続く道。
遠方に剱岳が見えます。
剱岳、立山に右の奥は後立山連峰でしょうか。
薬師岳山頂からは北アルプスの主要の山々が一望できます。
そして富山湾。
薬師岳、最高です。
台風が接近中で行くかどうか迷った登山でしたが来てよかったです。
山頂での時間を堪能したあとは来た道を戻ります。
薬師峠キャンプ場へ
テント場に戻ると太郎平小屋からスタッフが来ていたので、テント泊の受付を済ませてビールを購入しました。
ちなみに薬師峠キャンプ場の水場は冷たい沢水で水量もあって美味しかったです。トイレは洋式でしっかり手入れされていて時々遭遇する山の豪快なトイレよりは使いやすいと思います。
その後は特にやることもなくテントの中でゴロゴロしていました。
夕方になりカモシカスポーツで「こんなフリーズドライ製品もあるんだ」と思って購入した海鮮ビビンバを食べますが、何とも言えない味で食べきるのに苦労しました・・・。
陽が落ちてきたところでシュラフに入りました。
翌日はいよいよ台風が本土に上陸してきます。台風が来るのが分かっているのに登山を続けるなんて!と言われないように慎重に計画を立てたつもりですが、相手が自然なだけに何があるか分かりません。
その辺を考慮して歩いた2日目の登山は別の記事で。