先日「泊まって良かった山のテント場の話」という記事を書きました。
今回は単独行の独学おっさんハイカーが山に登るまでにどのような準備をしているのかを書いてみたいと思います。
僕の場合、登山は誰かに習ったりしたものではなく、書籍やインターネットで情報収集しながら続けてきたものなので、今回紹介する方法が正しいのか間違っているのかは分かりません。
もし何かお気づきの点などがありましたらコメントやブコメ、Twitterなどで教えて頂けるとありがたいです。
登りたい山のインプット
楽しい登山を続けるためには自分の予定や経験値に合わせた場所を選ぶ必要があります。そのためは山に関する様々な情報を普段からインプットしておく必要があります。
登山関連の本を読む
書店の登山コーナーには様々な書籍が販売されています。
そこで本を手に取ってパラパラとページをめくっていくだけで、日本国内には覚えきれないほどの山があることが分かると思います。
登山を始めたばかりの頃に、書店の登山コーナーでこの本を見つけて購入しました。僕が登山2年目に初の北アルプス登山で燕岳を選んだのは本書で「北アルプス入門の山」として1番目に紹介されていたからです。
本の内容は、北アルプスをカタログ的に紹介している読み物的な内容で、後半にはおすすめの登山コースなども掲載されていて、読んでいるだけで登山に出かけたくなってきます。
この本は今でも時々手に取って読んでいます。
登山系情報誌を読む
書籍は時間とともに情報が古くなってしまいますが、情報誌は最新の情報が掲載されているのでおすすめです。
Amazonの読み放題サービスやdマガジンなどの有料サービスを利用すれば、登山系雑誌以外の雑誌も読むことができるので単体で買うよりもお得です。
僕は山と渓谷が好きなので毎月最新号が配信されるdマガジンを利用しています。Amazonは毎月980円ですが、dマガジンは432円ですし、他の雑誌もパラパラ見ているだけでも楽しめるので継続して使っています。
登山系の個人ブログを見る
書籍や雑誌にはページ数や写真のスペースなど様々な制限がありますが、個人ブログにはそういった制限はありません。
書きたいだけテキストを書き、載せたいだけ写真を載せることができるので、登山系個人ブログこそ情報収集の醍醐味ではないかと思っています。
僕がよく見ている・参考にしている登山系個人ブログ(の一部)は以下の通り。若干の互助っぽさはありますが事実なので・・・。
登山の計画を立てる
僕の場合は「休みが取れた」→「行きたい場所を探す」というパターンが多いので、普段から登りたい山のリサーチをしておいて、休みの日数や時期に合わせて良さげな場所を選ぶようにしています。
天気の良さそうな山を探す
まずはウェブの山の天気予報と、スマホアプリの登山天気をチェックして天気の良さそうな山域を探します。
普段から行きたい場所や再訪したい場所はだいたい頭に入っているので、気になる場所を中心に周辺の山々をチェックしていきます。
登山天気のアプリは気になる山を登録しておくことで、その山の天気情報にすばやくアクセスできるようになっているので便利です。
インターネットで直近の情報をチェックする
候補がいくつか挙がったところでヤマレコの直近の山行記事、またはTwitterなどのSNSで目当ての山域に問題がないかを調べます。
登山口までの道路が崩落して通行止めになっている場合もあるので、登る山の周辺の山小屋のサイトやフェイスブックなどもチェックします。
ヤマタイムで行動計画を立てる
行先が決まったらヤマタイムでスタート地点から目的地までのコースタイムをざっくり調べます。そしてどのルートを通ってどこで休憩して、テント泊の場合はどこにテントを張って泊るかなど、ここでおおよその計画を立てます。
計画を立てる際には「早立・早着」を常に意識して、日帰り登山であれば陽が落ちる前に登山口まで戻れる計画を立てますし、テント泊の場合は山小屋には12~14時くらいに到着できるように行動計画を立てるようにしています。
ちなみにヤマタイムで作成した登山計画は保存することができますし、登山届として印刷することもできます。また、長野県が含まれる山であれば山ピコで登山計画書を電子提出することもできます。
山と高原地図を買う(紙とアプリ両方)
画像:山と高原地図アプリ - 登山・ハイキング向けGPSマップより引用
目的地が決まったら書店で山と高原地図を買います。(地図が古い場合は買い換えます)そして山と高原地図のスマホ版も併せて購入します。
スマホのGPSアプリは色々ありますが、僕が山と高原地図を選ぶのは「細かい設定や操作が必要ないから」です。
事前に購入しておいて現地で起動してログ取りを開始するだけです。
このスマホ版の地図は山岳保険と同様に必須アイテムなので、ケチらずに必ず買うようにしています。
行動中はマナーモードにしてスマホのバッテリーの減りを抑え、残量が気になってきたところでモバイルバッテリーで充電するようにしています。スマホのGPSはいざという時の命綱でもあるので電池切れにならない対策は必須です。
登山計画書(登山届)をネットで出しておく
僕は夏はだいたい北アルプス周辺を歩くので、行き先に長野県が含まれる場合は「ながの電子申請」に登山届を出しています。(念のため紙で印刷した登山届も持っていきます。)
日帰りや1泊2日の場合は電子申請のウェブページに直接テキストで入力して申請してしまいますが、縦走登山など2泊以上の山行の場合はヤマタイムでPDFの登山計画書を作って申請時に添付しています。
荷造りをする(パッキング)
登山の装備は人によってさまざまなので今回の記事では省略します。
僕の装備に興味のある方は以下の記事をご覧ください。
登山の前夜に家を出発
北アルプスなど遠方の登山の場合は登山開始の前日の夜に自宅を出発し、登山口の駐車場まで車を走らせて車内で前泊します。
これは前述した早出・早着のためです。
スタート地点とゴール地点が異なる縦走登山の場合は、夜行バスの毎日あるぺん号を利用します。バスの中での睡眠は若干の慣れが必要ですが、朝起きたら登山口に着いているというはなかなか便利なものです。
まとめ
以上、僕が登山の計画を立てる際のおおまかな流れについて書いてみました。
僕は登って下山するまでの計画は十分できていると思うのですが、下山するとすぐに家に帰りたくなってしまい、温泉や現地のグルメなどを楽しむことができていません。
この辺りは今後の課題として、毎回巻き込まれる中央道の渋滞対策も含めて研究していきたいと思います。