北アルプスのパノラマ銀座をテント泊で縦走した1泊2日の旅。
今回は2日目です。
起床
2日目は常念岳と蝶ヶ岳に登って上高地まで下山します。
なるべく早い時間に出発したかったのと、できれば常念岳の山頂付近でご来光が見たかったので朝の4時くらいに出発することにしました。
午前2時過ぎにテントの中の荷物を片づけ始め、ある程度片付いたところでテントの撤収に取り掛かりますが、ダブルウォールテントのフライシートは表も裏もなかなかの結露でした。水分が残ったまま片づけるのが嫌だったので、アイオンの超吸水クロスでフライシートの濡れをふき取ってから撤収しました。
元々はシングルウォールのクロスオーバードームの結露対策に買ったものですが、あらゆる場面で役立ちますね。
持ってない人は買ったほうがいいと思います。
出発
3:51
常念小屋のテント場を出発しました。
すでに多くの登山者が常念岳に向かって出発していることがヘッドライトの灯りで分かります。
常念岳の山頂は狭いので、今日は少し手前くらいでご来光が見れれば…と思いながら歩きました。
ただ、それなりに見晴らしの良い場所でないとせっかくの天気が勿体ないので、それなりのペースで黙々と登りました。
そして…
最高の朝は常念岳で
雲海の向こうから太陽が昇ってきました。
これぞ登山の醍醐味!
最高の朝です。
山頂は予想通り登山者でいっぱいでした。
すぐ下の邪魔にならない場所で朝の景色を楽しみました。
昨日歩いてきたパノラマ銀座方面。
穂高連峰と槍ヶ岳もご覧の通りばっちり見えました。
遥か先には富士山も。
今年1発目の北アルプスで早くも今シーズンベストなりそうな天気です。
蝶ヶ岳へ
04:40
常念岳の山頂は記念撮影の順番待ちで行列ができていたので先に進むことにしました。
ゆっくりできるスペースがあれば山頂付近で朝食を食べようと思っていたのですが、歩きながら適当に食べればいいかと思い、常念岳を出発しました。
腹が減ってきた
常念岳から下ってきたところで腹が鳴り出しました。
サコッシュに入れておいたカロリーメイトを食べますが、ボソボソして口の中の水分がもっていかれて不快で1本食べるのが限界でした。
スポーツようかんや他の行動食もありましたが食べる気がしなかったので、空腹が満たされないまま先へ進むことに…。
常念岳からだいぶ下ってきました。
最低鞍部からは2592ピークに登り返し、また下って蝶槍に登る…というアップダウンが続きます。
朝からカロリーメイト1本しか食べていませんが、まだまだ動けそうだったので先に進みます。
2592ピーク
06:23
2592ピークにはニッコウキスゲが群生していました。
朝露が朝陽に照らされてとても綺麗でしたが、日焼け止めと虫よけスプレーの塗布に夢中で写真を撮るのを忘れてしまいました。
ここまで来れば一旦下って蝶槍に登り返すのみ。
2592ピークの下りは綺麗な花々が咲いていて目を奪われます。
なぜかニッコウキスゲだけ撮れませんでした。
山頂付近に沢山群生していたのに、なかなか良いアングルが見つからず歩いているうちにニッコウキスゲゾーンが終わってしまいました。
ここから見る蝶槍を見ると蝶ヶ岳よりも標高が高いように見えますが、実際はそうではないらしいんですよね。昔は蝶ヶ岳の山頂だったようですが。
蝶槍に到着
07:13
2592ピークを下ってしばらく登り返したところに蝶槍があります。
こちらも常念岳同様に登山者の記念撮影会場になっていたので、通り過ぎてから振り返ってパシャリ。
稜線に出たあたりから大量の小さな虫が飛び回っていて鬱陶しかったです。蝶槍から蝶ヶ岳山頂あたりまでまんべんなく飛んでいました…。
蝶槍から蝶ヶ岳までは右手に穂高連峰と槍ヶ岳を望みながら歩くことができます。
見飽きるくらいに。
蝶ヶ岳ヒュッテに到着
08:03
蝶槍からは緩やかなアップダウン。
あっという間に蝶ヶ岳ヒュッテに到着しました。
小屋でコーラを買って朝食べ残したカロリーメイトを食べながら休憩しました。
休憩後は小屋を後にして山頂に向かいます。
山頂と言っても小屋からこのくらいの距離にある通り道みたいな場所ですが。
それにしても雲一つない最高の天気です。
蝶ヶ岳に登頂
08:33
蝶ヶ岳の山頂に到着。
あとは下山するのみです。
上高地に下山
蝶ヶ岳からは長塀山を経由して徳沢に下山し、上高地バスターミナルまでほぼ平坦な道を歩きます。
蝶ヶ岳ヒュッテの記事によれば、蝶ヶ岳から長塀山あたりで熊の目撃情報が入っているとのことだったので、樹林帯に入ったところで熊鈴を出して音を出しながら歩きました。
蝶ヶ岳から徳沢まではコースタイムで3時間15分。
長塀山までは若干のアップダウンはありますが、そこから先は延々と下りが続きます。何もない樹林帯が続くので無になってひたすら歩きます。
もうそろそろかな?とスマートフォンの地図をチェックしては「まだか…」とポケットにしまう動作を何度も繰り返しました。
登山者を追い越したりすれ違ったりするようになったところで熊鈴をしまって木々の隙間から徳沢が見えてくるのを待ちながら歩き続けました。
徳沢に到着
10:35
地獄の下りがようやく終わりました。
蝶ヶ岳から2時間くらいでしょうか。いつも下りは登りと違ってコースタイムを巻くのが苦手だったのですが、今回は結構頑張れました。
昨年から続けているランニングの効果なのかわかりませんが、膝痛の爆弾もどこへやら。サポーター無しで無事に下山することができました。
…というわけでここに来たら素通りすることはできません。
ソフトクリームを食べながら小休止。
明神館でもソフトクリーム
受け取ってすぐにかぶりついてしまったので写真は撮っていませんが、明神館ではブルーベリーヨーグルトのソフトクリームを食べました。
楽天PayやPayPayが使えると書いてあるのに、店内で電波が入らず決済できず、結局現金で支払いました。
上高地バスターミナルに到着
12:17
大混雑の河童橋を経て上高地バスターミナルに到着しました。
すかさず上高地アルピコショップでソフトアイス(りんごの果肉入り)を購入しました。
今回の縦走はコースタイム通りの時間で計画を立てていたので、帰りのバスの予約を14時40分にしていました。しかし思っていた以上に早く上高地バスターミナルに到着してしまったので、発車オ~ライネットで予約時間を変更して13時20分のバスで松本駅に向かうことにしました。
帰路
13時20分発の新島々行きのバスは3台。
これだけの人数を乗せて新島々まで行って、車両の少ない松本鉄道 上高地線に全員乗れるのだろうか?という嫌な予感は的中。
何とか席に座ることができましたが、松本大学前で大学生が大勢乗ってきて東京の朝のラッシュアワーのような状態になってしまいました。
上高地線は何度も利用していますが、車内がここまで混雑しているのは初めて見ました。
そんなこんなで予定よりもかなり早く松本駅に到着しますが、松本駅発の特急あずさの予約変更ができなかったので、駅前のモスバーガーで時間をつぶすことにしました。
予約していた電車の時間がきたので改札を通って駅弁を買おうとしますが、凄い行列ができていたので買うのを諦め、ホームのコンビニでスナック菓子とビールを買いました。
…というわけで1日目の穂高駅から始まって、どこに行っても混雑しまくりの日曜日と海の日なのでした。
テント泊登山は久しぶりだったので、重い荷物を背負った状態で足が持つのか若干の不安がありましたが、日々のランニングの効果が出たのか良い感じに歩き続けることができました。
夏はまだこれから。
8月下旬に予定している夏休みに向けてもう少し体を絞りたいと思います。