DJI Pocket 2の発売から約3年。
多くのユーザーから待望されていたPocketシリーズの新型機「DJI Osmo Pocket 3」がようやく発売されました。
サイズの大型化と高価格化に発表直後は購入をためらいましたが、YouTubeにアップされた事前に提供された方々の動画を見て「これは買いだ!」と思いAmazonでポチりました。
開封・設定
僕が購入したのはマイクなどの付属品がないノーマルタイプのもの。10万円近くするクリエイターコンボは僕の用途には合わないかなと…。
ノーマルタイプのPocket3は本体と三脚取付用のアタッチメントとストラップのみ。
本体の電源を入れて専用アプリのDJI Mimoでアクティベーション(認証)を行う必要があるのですが、以前インストールしたDJI Mimoは何度タップしても起動後にすぐ落ちてしまいます…。
専用アプリのDJI MImoはGoogle Play ストアでダウンロードできない
DJI Mimoが最新版ではない可能性があるので、DJIのサイトから最新版のMimoをダウンロード・インストールしました。
Androidスマートフォンの場合、Google Play ストアでDJI Mimoをダウンロードできないので、アプリがバージョンアップした場合はわざわざサイトからダウンロードして入れなおす必要があるようです。
iPhoneはその辺どうなんでしょうか。
アクティベート完了
最新版のDJI Mimoをインストールしたことで起動後即落ちは解消され、諸々の認証・設定を完了させることができました。
試し撮りに出かける
無事にアクティベーション・設定が終わったので、早速登山で試し撮りを…と思って丹沢縦走の計画を立てたのですが、ランニングで負傷した足の調子がイマイチなので、鎌倉のハイキングコースで撮影することにしました。
今回の記事で使われている写真はすべてDJI Osmo Pocket3で撮影したものです。
鎌倉を1周する
鎌倉のハイキングコースは短いコースがあちこちに点在していて、あっという間に終わってしまうので、今回はハイキングコースを繋いで、
鎌倉駅→由比ガ浜→長谷駅→大仏ハイキングコース→葛原岡神社→浄智寺→天園ハイキングコース→大平山→横浜市内最高地点→獅子舞の谷→鎌倉宮→衣張山→お猿畠の大切岸→名越切通→ゆうき食堂(ランチ)→材木座海岸→鎌倉駅
…といった感じで鎌倉を走ったり歩いたりで1周してみることにしました。
朝の7時半過ぎに鎌倉駅に到着。
改札を出たところで羽織っていたウィンドシェルを脱いでバックパックにしまい、小走りで由比ガ浜に向かいます。
由比ガ浜に出たところで砂浜に下りて長谷方面へ歩きます。
朝から快晴で沖の方には波待ちをしているサーファーの方々がちらほら…。
大仏ハイキングコース
長谷駅前の踏切を渡り、大仏のいる高徳院をスルーして先に進むと、トンネルの手前右手に階段が見えてきます。
ここが大仏ハイキングコースの入口です。
階段を登っていくと北鎌倉の浄智寺まで続くハイキングコースの始まりです。
歴代Pocketが苦手なシチュエーション
木々の隙間から陽の光は差し込むものの、全体的に薄暗く鬱蒼としており、明暗のコントラストが強い歴代Pocketシリーズが苦手とするシチュエーションです。
Pocket2の時はカメラの設定をオートにしたまま撮影すると、薄暗い方に露出を合わせて木々の隙間から見える空が完全に白飛びしてしまうため、露出を-0.7くらいにして撮っておいて編集で暗い所を調整していました。
今回のPocket3もオートで撮ると同じような挙動をするので、本体の液晶を操作してプロモードに切り替えてISO感度と露出を調整しました。
あとで調べたところ、露出を合わせたい部分をタップすると自動的に露出を調整してくれることが分かりましたが、今回のようなシチュエーションの場合は画面をタップしながら歩くわけにもいかないので、手動での露出を落としておく必要がありそうです。
状況に合わせていちいち露出を変更するのは面倒ですが、Pocket3は液晶が大型化・タッチパネル化して操作性が向上しているので、こまめな設定変更はそこまで苦ではありません。
目についた葉を適当に撮った1枚。
1インチセンサーになったことで自然な背景ボケの写真を撮影することができるようになりました。
遠景もまずまずの写りです。
ただし写真についてはPocket2よりも画素数が落ちた4Kサイズ程度になってしまったので、適当に撮って現像の際にリサイズして…というわけにはいかないので注意が必要です。
葛原岡神社
…というわけで走ったり歩いたりしながら動画や写真を撮っているうちに葛原岡神社に到着しました。
ここまで来れば北鎌倉まであと一息です。
逆光の葉。
見事なボケ…ではありませんが、Pocket3でこれが撮れるというのはなかなか素晴らしいことだと思います。
JPEG+RAWで撮っておいて微妙な写真はあとで現像…みたいなことができるのでなかなか便利です。
北鎌倉から天園ハイキングコースへ
浄智寺まで下りてきた後は、明月院の前を通って天園ハイキングコースの入口に向かいます。
建長寺から天園に向かおうとすると建長寺の拝観料を払わなければなりませんが、明月院の奥にあるハイキングコース入口から入るとタダです。
しばらく歩いて行くと勝上献展望台に到着です。
勝上献展望台
空気が澄んでいると富士山が見えるのですが、この日は残念ながら見えず…。
ここから先も特筆すべきことのない単調なハイキングコースが続きます。走れるところは走り、走れないところは歩き、気が向いたら撮影して…と先へ進みます。
大平山
鎌倉市最高地点の大平山に到着しました。
山頂からの眺めはこんな感じ。
あえて写していませんがすぐ左に鎌倉カントリークラブがあります。
ここから少し歩いたところにある横浜市内最高地点に立ち寄って、獅子舞の谷を経由して鎌倉宮に向かいます。
獅子舞の谷
横浜市内最高地点から少し下ったところに獅子舞があります。
獅子舞の谷は12月初旬くらいになると真っ赤に紅葉してとても綺麗なので、まだ行ったことのない方は是非。
二階堂川の源流付近も雰囲気があっておすすめです。
鎌倉宮
獅子舞の谷を出たところから再び走り、鎌倉宮を通過して…
衣張山へ
衣張山の登山口?までやってきました。
走っている最中に右膝に違和感が出始めました。先日の東京レガシーハーフマラソンを走り終えた時に出た膝痛と同じ感じの…。
最後に登ったのがいつだったか忘れてしまいましたが、前回あった倒木がまだ撤去されないまま残っていました。
衣張山の山頂は登山口から10分ちょっとくらいで到着します。
衣張山の山頂
空気が澄んでいると富士山が見えるのですが、やはりここからも見えず…。
山頂で休憩しようと思っていましたが、先客がいたので先に進みます。
衣張山から逗子方面に下って行きます。
お猿畠の大切岸
お猿畠の大切岸は昔の土木・建築用石材の石切場。
名越切通
まんだら堂やぐら群の先にある名越切通を抜けたところでハイキングコースは終了です。
ここから逗子のゆうき食堂まで時計を見ながら走ったり歩いたり。
ゆうき食堂は行列ができる人気のお店なので、走れるところは走って開店に間に合うように移動しました。
ゆうき食堂
午前11時にゆうき食堂に到着しました。
開店と同時に入店ができる…と店内に入りますが「11時30分からです」と言われ、営業時間を勘違いしていたことが判明…。
近くをウロウロするも時間を潰せるような場所がなさそうだったので、10分ほど周辺を歩いたあとは店の前に並びました。
そして…
地あじフライ刺身一点付定職と生ビールを注文しました。今回は違うメニューを頼むつもりでいましたが、つい同じものを頼んでしまいました。
相変わらずのボリュームで食後は腹がパンパンになりました。
店を出ると外には順番を待つ列ができていました。
ゆうき食堂でしこたま食べて、かつビールも飲んでしまったので、ここから先は走らずにゆっくり移動しました。
材木座海岸から由比ガ浜へ
材木座海岸から由比ガ浜付近までは海を見ながら砂浜を歩きました。
気持ちの良い昼下がり。
滑川の手前まで来たところで国道134号線に戻って、滑川の交差点から鎌倉駅に戻りました。
鎌倉1周を終えて
今回はトレラン寄りの装備で鎌倉のハイキングコースを所々走って1周しました。
ガーミンの腕時計のログはこんな感じです。
ゆうき食堂でビールを飲んだところで時計の計測を停めてしまったので、1周したログにはなっていませんが、鎌倉駅から時計回りでぐるりと歩いてきた軌跡がこの画像で分かると思います。
YAMAPにGPXファイルをアップロードしたら上のような結果になりました。
鎌倉駅をスタートしてから、ゆうき食堂に入って時計を止めるまでのタイムと距離なので、店を出てから鎌倉までの距離と時間は含まれていません。
ペースが200%を超えているので、歩きで1周する場合は7時間くらい見ておけばいいような気がします。
…というわけでなかなか良い運動になりました。
DJI Osmo Pocket 3を使ってみた感想
今回は写真も動画もこれ1本で撮影しました。
DJI Osmo Pocket 3は評判通りの素晴らしい製品で、写真も動画もとても綺麗に撮影することができました。
バッテリー持ちが若干微妙に感じた点を除けば欠点のないカメラだと思います。
秋の紅葉シーズンの登山・ハイキングでも活躍してくれそうですし、来年の夏山登山に持っていくのが楽しみでなりません。
GoProの出番は確実に減ると思います。