はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

Locus Gearのフロアレスシェルター「Khufu Tyvek(クフタイベック)」を使ってみた感想

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登山を始めた頃からずっと気になっていたローカスギアのクフタイベックを少し前に購入しました。

年明けの七ツ石小屋、2月中旬の黒百合ヒュッテにそれぞれ設営して1泊したので、簡単にレビューしてみたいと思います。

Locus Gear Khufu Tyvek(クフ タイベック)

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ローカスギアのクフはピラミッド型のモノポール・シェルターです。

他にもハピ・カフラなどの大きなサイズ、タイベック以外にシルナイロン・eVent・キューベンファイバーなど異なる素材の組み合わせがラインナップされています。

僕が購入したのはクフタイベックでスペックは以下の通り。

  • 長さ265cm x 幅146cm x 高さ130cm
  • 440g(スタッフサック収納時、ペグ、ポール除く)
  • 1人用(DPTE使用時:最大2人まで可能)

外張りだけで440gと非常に軽量なので、虫の出ない冬場はこれをテントの代わりに使うことで荷物を大幅に軽量化することができます。

※クフタイベックは縫い目にシームリングが施されていないので、雨に打たれる季節までにシーム処理を済ませる必要があります

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ちなみにローカスギアからは縫い目のないキューベンファイバーのクフも販売されているので、シーム処理が面倒な僕的にはこちらを選びたいところですが、目玉の飛び出るような価格(65,000円!)なので手が出ません。

別売のインナーメッシュを買えばダブルウォールに

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別売でインナーメッシュが販売されており、これを使えば一般的なダブルウォールテントと同じような状態を作るこおができるようになっています。

冬場は虫が出ないのでフロアレスで使用しますが、春から秋は虫が出るので以下のインナーメッシュを購入予定です。

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タイベックとは?

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今回購入したクフ タイベックの「タイベック」は以下のような素材です。

タイベック(Tyvek)とは、化学系複合企業デュポンが開発した高密度ポリエチレン繊維不織布であり、その登録商標である。

用途として、化学防護服、屋内の湿度を屋外に逃がし雨などの水を防ぐ壁材である透湿防水シートのほか、アメリカ合衆国郵便公社の速達封筒、衣類、合成紙、科学・医療・農業分野など多様な使われ方をされている。

Wikiより引用

簡単に言うと透湿防水の少し丈夫な「紙」です。

非常に軽量で透湿防水ではありますが、引き裂き強度はそれほどないため取扱いには気を遣う必要があるようです。

クフは夜に映える

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夜にシェルター内に灯りを点けると「映え(ばえ)」ます。

Khufu Tyvekの設営方法

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整地したスペースにクフタイベックを広げて四隅をペグダウンします。

そして長さを調節したトレッキングポールを中から立て、残りの箇所を適宜ペグダウンしていけば設営完了です。

シェルターの中にはソルのヘビーデューティ エマージェンシーブランケットを敷いています。

SOL(ソル) ヘビーデューティ エマージェンシーブランケット 12518

SOL(ソル) ヘビーデューティ エマージェンシーブランケット 12518

  • 発売日: 2014/04/08
  • メディア: スポーツ用品
 

冬場はシェルターの隙間から吹き込む風が冷たいので、上の写真のように設営後にシェルターの隙間を雪で埋めます。

DPTEで居住性が向上

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別売のDPTEとトレッキングポール2本を使うことで耐風性能と居住性を高めることができます。

中央にトレッキングポールを立てる設営方法はとても楽ですが、シェルターの真ん中にポールが立っていて邪魔なのでクフと一緒にDPTEも買いました。

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雪上に張る場合のペグについて

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雪の上にテントを固定する場合、雪の中に埋めて固定する竹ペグが一般的ですが、撤収時に掘り出すのが面倒なので、僕はEaston Stakesの62cmのペグ8本とタフステイクS4本を使って固定しています。

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設営時の注意点

クフシリーズは通常のテントよりも設営スペースを必要とするため場所を選びます。

冬の時期であれば広々使えるテント場も、登山者が増える夏場の混雑したテント場では設営が難しいケースがそれなりにありそうです。

厳冬期の八ヶ岳の黒百合ヒュッテに1泊してみた感想

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2月11~12日で八ヶ岳の黒百合ヒュッテにテント泊してきたので、その際にクフタイベックを使ってみた感想を書いていきたいと思います。

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設営・撤収のしやすさについて

一般的なダブルウォールテントと比較すると、設営までの工数は少ないですが張り方に慣れとコツが必要だなと感じました。

撤収は非常に簡単で、シェルター内でまとめた荷物持って外に出て、ポールを抜いて幕を畳んでバックパックに入れるだけです。

クフの居住性

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シェルター内の2/3を居住スペースにして1/3を前室として使用しています。

一人で使用するには十分な広さで非常に快適です。

設営が上手な方は靴の脱ぎ履きをしやすくするために入口部分の雪を掘り下げたりしているようなので、僕も次に張る時に挑戦してみたいと思います。

夜の寒さについて

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黒百合ヒュッテに設営したこの日は比較的暖かい日で、夜の冷え込みもそれほどではありませんでした。(温度計で確認できたのはマイナス14度くらい)

 シェルターの隙間を雪で埋めていたので、冷たい隙間風が吹き込むこともなかったですし、持ってきた足用のホッカイロと普通のホッカイロ2個の手助けもあって夜は快適でした。

まとめ

以上、Locus GearのKhufu Tyvekを購入して使ってみた感想を書いてみました。

まだ2回しか使っていないので、今後も使い続けてテント場で自由自在に設営できるように使い込んでいきたいと思います。

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