はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

西丹沢から檜洞丸と蛭ヶ岳に登って蛭ヶ岳山荘に小屋泊しました:丹沢縦走1日目

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天皇誕生日とその振替休日の2日間を使って西丹沢から大倉へ抜ける縦走路を歩いてきました。

当初は八ヶ岳周辺の山にテント泊で登るつもりでいたのですが、風が強そうだったのと登山道のコンディションが悪そうだったので、予約していた電車の切符をキャンセルしました。

このまま家でゴロゴロしているのも面白くないなと思い、以前から気になっていた丹沢最高峰の蛭ヶ岳に登ってみることにしました。

蛭ヶ岳は頑張れば日帰りもできるようですが、せっかくの2連休なので、西丹沢ビジターセンターから檜洞丸を経て蛭ヶ岳に登り、蛭ヶ岳山荘に1泊して翌日大倉に下山する計画を立てました。

蛭ヶ岳山荘に電話をして素泊まりの予約を入れ宿の確保は無事に完了。 

過去に台風の影響で北アルプスの三俣山荘と双六岳にやむを得ず小屋泊しましたが、山小屋利用ありきで計画を立てるのは今回が初めてです。

新松田駅から始発のバスで西丹沢ビジターセンターへ

大倉から登る場合は始発の電車に乗れば朝7時には大倉バス停まで移動できますか、西丹沢は新松田駅の始発のバスが7時25分なので自宅の出発は少し遅め。

西丹沢は大倉と比べるとマイナーなイメージを持っていましたが、電車を降りてバス停に向かうとすでに列ができており、出発の段階になるとバスの車内は登山客でギュウギュウ詰めになりました。

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西丹沢ビジターセンターには8時40分くらいに到着しました。

トイレを済ませてすぐに出発します。

ツツジ新道を歩いて檜洞丸へ

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楽しそうにキャンプしている人たちを眺めながら登山口へ向かいます。

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用木沢出合方面の通行止めはまだ解除されていないようです。

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1日目はツツジ新道を歩いて檜洞丸に登り、そこから臼ヶ岳を経由して神奈川県最高峰の蛭ヶ岳に登り、すぐそばの蛭ヶ岳山荘に小屋泊する予定。

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コースタイム通りに歩くと蛭ヶ岳山荘には15時30分くらいの到着になるため、あまり悠長に歩いている時間はありません。

景色や雰囲気を楽しみつつ現在位置と時間をこまめにチェックしながら先へ進みます。

ゴーラ沢出合

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しばらく歩くとゴーラ沢出合に到着します。

お疲れさまでしたって・・・これからもっと疲れるんですよ。

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水の少ない沢を渡渉して先へ進みます。

徐々に険しくなるツツジ新道

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登山道が少しずつ険しくなってきます。

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ツツジ新道はその名の通り、ツツジが群生していて春には綺麗な花を咲かせるようです。

見頃を迎えた時期のツツジ新道をググって見てみましたが、とても綺麗なので次は春頃を狙ってみたいと思います。

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その後は特筆すべき箇所は特になく、登って登って・・・

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登って登って・・・

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登って登って・・・

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登って登って・・・

檜洞丸の山頂に到着!

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標高1,601mの檜洞丸(ひのきぼらまる)に到着しました。

山頂の少し前くらいから木道や木の階段が整備されていて歩きやすかったです。

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檜洞丸の山頂から見える富士山はこんな感じです。

ちょっと木が邪魔ですね。

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展望は登ってくる途中のほうが良かったですが、のんびりすごせる山頂で居心地はなかなかでした。

ここで本日最初の休憩。

バックパックを下ろしてカロリーメイトを食べてエネルギーを補給します。

檜洞丸から蛭ヶ岳へ

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青ヶ岳山荘で目を引く食事メニューがあれば休憩していこうかなと思いましたが、特に気になるものもなく・・・そして料金体系がちょっと複雑だったので立ち寄らずにに先を急ぐことにしました。

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青ヶ岳山荘から蛭ヶ岳が見えました。

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本日のゴール地点である蛭ヶ岳山荘に行くにはまだまだ歩く必要がありそうです。

登山には遠くに見えても歩いてみると意外と・・・みたいなパターンがあるのですが、ここから蛭ヶ岳までは果たして・・・。

険しいアップダウン

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檜洞丸と蛭ヶ岳の間には臼ヶ岳という山があり、まずは檜洞丸からいったん下って臼ヶ岳に登り返します。

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これから登り返すことが分かっている下りほど悲しいものはありません。

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神ノ川乗越から登り返しです。

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再び登って登って・・・

臼ヶ岳山頂付近に到着

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臼ヶ岳に到着です。

どうやら山頂は鹿柵内で入れないようです。

蛭ヶ岳の山頂に向かって「下る!」

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本日最後のピークである蛭ヶ岳が目の前に。 

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ここまで来ればあと一息・・・というわけにもいかず。

例によっていったん下ってそこからの登り返しです。

晴れ時々爆風 

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臼ヶ岳から下ったあとは険しい登り坂が待っていました。

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登山道は急で狭く、辺りには茨が群生していて棘が手に刺さったり、ニットの手袋に引っかかります。

蛭ヶ岳山頂に続く急登の登山道は文字通り茨の道でした。

そんな険しい登山道で疲れている体に追い打ちをかけるように、この日は非常に強い風が吹いていました。

歩きづらい登山道でバランスを崩すと滑落してしまうので風に体を持っていかれないように注意しながら歩きました。

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何度も立ち止まりながらじわじわと歩いていきます。

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蛭ヶ岳山荘に着けば今日はもう歩かなくていいし、美味しいビールが待ってる!と自分に言い聞かせながら1歩1歩と歩みを進めました。

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そして・・・

丹沢最高峰の蛭ヶ岳に登頂!

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標高1,672.7mの蛭ヶ岳(ひるがたけ)に登頂!

長年丹沢をウロウロしているのに先送りしてなかなか来れなかった場所にようやく辿り着くことができました。

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山頂からはご覧の通り富士山がズドンです。

ほかにも山頂からはこんな景色が・・・と行きたいところですが腹ペコなのでまずは小屋泊の受付と食事を済ませます。

蛭ヶ岳山荘

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今回は素泊まりで予約して小屋の中の自炊室で食事を食べることにしました。

料金の6,000円を支払い、寝床を案内してもらい、必要なものだけ持って自炊室に移動します。

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とりあえず持ってきたソーセージを焼きながらビールを飲んで、一息ついたところでカップヌードルのカレーを胃に流し込みます。

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小屋の広間にはすでに数名の登山客がいましたが、自炊室には誰もいませんでした。

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その後いったん寝床に戻ってカメラ器材を持って外に出ます。

窓から富士山が見えました。

蛭ヶ岳山荘付近のロケーション

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蛭ヶ岳山荘の入口を出て左に行くと関東平野が一望できます。

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これは夜の景色が楽しみになる展望です。

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そして蛭ヶ岳山頂からは富士山がよく見えます。

右奥に見えるはずの南アルプスは雲に覆われてこの日は見えませんでした。

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伊豆方面の海もよく見えます。

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振り返れば塔ノ岳。

この日は尊仏山荘からダイヤモンド富士が見えるとのことで山荘は大賑わいだったとか。

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蛭ヶ岳からはご覧の通り。

途中まで富士山の真上にあった太陽は徐々に右にずれていきました。

蛭ヶ岳で迎えた日没

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日が傾き始めたらあっという間。

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写真左にテントが見切れていますが、山頂に許可もなく堂々と設営していたので、山荘のスタッフの方に伝えておきました。

その後テントを設営していた二人は蛭ヶ岳山荘に宿泊したようです。

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富士山の横に沈んでいく太陽。

よくよく考えてみたら富士山と日没のセットはこれまで見たことがなかったかもしれません。

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こういう風景が見えるなら小屋泊するのも悪くはありませんね。

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そしてみんなに見守られながら太陽は・・・

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沈んで・・・

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いきまし・・・

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た・・・。

蛭ヶ岳山荘から見える夜の関東平野

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日没後は軽めの夕食を食べ、しばらく布団で横になって周囲が暗くなるのを待ちました。そして19時過ぎくらいに撮影機材を持って山荘の外に出ました。

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蛭ヶ岳山荘から見える夜の関東平野はとても綺麗だというは聞いてはいましたが、百聞は一見に如かずとはまさにこのこと!

キラキラしていてとても綺麗でした。

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肉眼では目視できませんでしたが、東京タワー(写真中央)とスカイツリー(写真左奥)を撮影することができました。望遠ズームがあればもっと寄れたのかもしれませんが、僕の手持ちのレンズではこれが限界でした。

ひとしきり撮影したところで寝床に戻り、一息ついたところで消灯の20時を迎えました。

 

なかなかハードな登山でしたが期待していた通りの素晴らしい景色を楽しむことができて大満足の1日目でした。

消灯後の夜は「いびき」のオーケストラです。

たぶん僕も無意識のうちに参加していたと思います。(近くの方々ごめんなさい)

 

・・・2日目に続く。

www.haradesugi.com

 

撮影機材

ソニー SONY フルサイズミラーレス一眼 α7RM3 ボディ ILCE-7RM3

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  • 発売日: 2017/11/25
  • メディア: エレクトロニクス
 
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