海の日を含めた3連休。
せっかくの3連休なので、テント泊で北アルプス周辺の山に行こうと考えていたのですが、山の天気予報を確認する限りだと、天候はイマイチ・・・。
ただ「てんきとくらす」が予報する南アルプスは結構良さげ。
僕は天気が悪いと予報されている山にはわざわざ登らないことにしていますが、今回はてんきとくらすに賭けました。
行先は南アルプスの白峰三山(しらねさんざん)です。
白峰三山は北岳(国内標高2位・日本百名山)、間ノ岳(国内標高3位・日本百名山)、農鳥岳(日本二百名山・新日本百名山)を歩く縦走路です。
今回の縦走のスタート地点は広河原という場所で、ここへはマイカー規制で車で行くことができないため、バスかタクシーを利用する必要があります。
今回の縦走のゴール地点である奈良田温泉駐車場に車を停め、車中泊した翌日早朝にバスでスタート地点の広河原まで向かいます。
奈良田温泉の第一駐車場は前日の深夜近くに到着した段階で満車。
というわけで第二駐車場に車を停めました。
バスは第一駐車場から乗りましょう
第二駐車場からもバスは出るようでしたが、切符売りのおじさんに「座りたいなら第一駐車場のバス停に行ったほうがいいですよ」と言われたので第一駐車場まで荷物を持って移動しました。
第一駐車場のバス停にはすでに行列ができていました。
3台来たバスの3台目に座ったので結構ギリギリでした。
結局この第一駐車場からの乗車でバスの座席が埋まってしまい、第二駐車場に到着した段階ですぐに満車になってしまいました。
バスに乗れずに第二駐車場に取り残されてしまった人たちはどうなってしまったのでしょうか?
臨時バスか、時刻をずらしての乗車になったと思いますが、スタート時間は遅れてしまったと思います。
広河原から出発
そんなわけで、無事バスに座れた僕は予定通りに広河原に到着し、最初の山である北岳を目指します。
北岳に登るルートには大きく分けて2つあり、片方は雪渓を歩く左俣ルート、もう片方は少し遠回りになる右俣ルートになっています。
ヤマレコなどを見る限り、左俣ルートは雪渓歩きになるためアイゼンが必要になるとのことでしたので、雪渓を歩かない右俣ルートを選びました。
右俣ルートは初心者向けとは言われているものの、鈍った体には厳しい・・・。
白根御池小屋で休憩
ようやく休憩ポイントに到着です。
白根御池小屋にはテント場があるので、時間に余裕があるのであれば、ここで1泊するのも良さそうです。
南アルプスの天然水が蛇口から出てきます。
しっかりと補給したのちに再び歩き出しますが・・・。
急登「草すべり」
しばし休憩したのちに稜線へ出るための長い登りのスタートです。
ここは「草すべり」という場所で、ジグザグになった急斜面を登ります
途中で左俣ルートの雪渓が見えました。
雪の斜面の手前側のほうにアリンコみたいなのが見えますが、これはアイゼンを履いて斜面を登っている登山者です。
等倍表示するとこんな感じ。
コケたらどこまでも滑り落ちていきそうで怖いです。
そんなわけで、あと稜線まであと一息。
この辺りで後続にどんどん抜かれました。やはり今年1発目のテント泊登山に白峰三山縦走はちょっと無謀だったかもしれません。
稜線に出ました。
右に甲斐駒ヶ岳、左に仙丈ケ岳と見事な展望です。
ここまで来れば北岳肩の小屋まであと一息です。
北岳肩の小屋到着
3年前に初めて来たときは、もう少し余力があったと思うのですが、今回はかなり疲れました。
あまりに疲れてしまったので、このまま肩の小屋にテント泊しようか迷いましたが、コーラを飲んで少し休んでいたら体力が戻ってきたので北岳登頂と、北岳山荘を目指すことにしました。
北岳山頂へ
コカ・コーラパワーのおかげか、体の疲れは残っているものの、足のパワーゲージが少しだけ回復したようで、登坂能力が戻ってきました。
北岳登頂!
富士山に次ぐ国内第2位の標高(3,193m)を誇る山です。
結構雲が出てきました。
いやーな感じ。
富士山もこのありさまです。
山頂にイワベンケイが咲いていました。
今回の山行ではキタダケソウは見れませんでした。
八本歯のコルのほうに少し咲いていたそうです。
北岳山荘へ
北岳山荘は北岳山頂からも見えて、それほど遠くない場所という認識でしたが、思っていた以上に遠く、そして時間がかかりました。
登山をやっていると「え?あんなに遠くまで・・・」と思っていても歩いてみたらそれほどでもないケースが結構りますが、今回は逆でした。
疲れがそうさせていたのかもしれませんが。
先へ進むにつれ周囲のガスがどんどん広がっていき、北岳山荘に到着する前に周囲の展望が殆どなくなってしまいました。
なんとか北岳山荘に到着しましたが、テント場は大賑わいで良い場所はすでに取られてしまっていました。
残っているのは残雪だらけだったり、水たまりができていたりと、できれば張りたくない場所ばかりでしたが、なんとか平地で水のない場所を発見し、スペースを確保しました。
テントは今回もオニドーム1です。軽くてまあまあ広くて張りやすくて非常に気に入っています。
テント場から富士山は見えず、雲が晴れそうな場面もありましたが、結局最後はガスで展望がなくなってしまいました。
テント内でダウン、そして
テントを張ったあとにビールを買ってきて飲んでいたら気持ちが悪くなってしまい、テントの中でダウンしてしまいました。
その後は水も食べ物も受け付けなかったため、テントの中で寝ていました。
そして22時に目がさめ、テントの外を見てみると、星空が広がっていました。
22時までは起きても気持ちが悪くてすぐに寝ていたのですが、テントの外に出て星空を撮影していたら体調が良くなってきました。
月明りもないのにテントがこのように写るのは北岳山荘が誇る北岳公衆トイレから発光される強力な光源によるものです。
というわけで色々ありましたが1日目を無事に終えることができました。
文字が多すぎるので今回はこの辺で。
続きはこちら:南アルプスの白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走 2日目