登山用に持っていく三脚の正解が未だに分かりません。
迷走する三脚難民である僕が現在所有している三脚は以下の通り。
- Leofoto LS-254C+LH-30R(出番が無いので売却予定)
- Leofoto LS-224C+LH-25+LR-50(現在メインに使っている三脚)
- Leofoto MT-03+LH-25(最近出番が少ない小型三脚)
- SLIK 三脚 スプリント MINI II GM N(メインに使っていたけど壊れた)
山での用途は歩いていく自分の後ろ姿を動画で撮影、タイムラプスの撮影、星空の撮影などになりますが、人通りの多い登山道では恥ずかしくて置き撮りはできませんし、雲ひとつないピーカンだとタイムラプスは撮れませんし、星空はあまり撮る気がなく…といった感じで天候やシチュエーションによっては「サイドポケットを占領する重い棒の集まり」になってしまうケースが少なくありません。
…というわけで使うかどうか定かでない1kg前後の棒の集まりを毎回担いで登るのはいかがなものか?と常々思っているわけですが、だからといって小型の「Leofoto MT-03+LH-25」だと背が低すぎて自撮りしたいと思ったときに高さが足りません。
「1kgの三脚くらい自分の体重を落としてプラマイゼロにしろ」というセルフツッコミは三脚に限らず、時折発生する物欲を抑える時に心の中で唱えていますが、Amazonを徘徊していたら丁度良さそうなサイズの三脚を偶然見つけて思わず購入してしまいました。
Ulanzi MT-20
…というわけでUlanziのMT-20です。
Ulanziの製品はこれまで幾つか購入していますが、安いわりに造りは意外としっかりしており、安っぽさはありません。
延長用の棒を除いた重量が457g。
棒を入れると515gになります。
耐荷重はそのままの状態で3kg、脚を伸ばした状態で2.5kg以内となっています。
非常に軽くてコンパクト…ではありますが、万能ではありません。
脚が細いので剛性はあまりないですし、脚を伸ばさない上の写真のような状態でも、ミラーレス一眼のα7RIIIを乗せると倒れないか不安になってきます。(これにフルサイズの一眼を乗せることがそもそも間違っているのかもしれませんが)
また、Peak designのキャプチャーのプレートと雲台の相性は少々微妙な感じでした。プレートの高さが足りないのか雲台側の固定するツマミが回しづらかったです。
僕の後ろ姿の映像はMT-20にα7RIIIを乗せて撮っています。
LeofotoのMT-03との比較
LeofotoのMT-03と並べるとこんな感じです。
MT-03はAmazonで雲台無しで10,000円、雲台(LH-25)込みで15,200円で販売されていたので、同じくAmazonで8,000円前後で販売されているMT-20のほうがオールインワンでお得感があります。
重量に関してもUlanziのMT-20は延長ポール込みで515gなのに対し、MT-03は雲台(LH-25)込みで512g MT-03は雲台(LH-25)込みで334g(+LR-50で465g)なので、いい勝負?だと思います。
高さはそこそこ出せるが不安定
足を最大限に伸ばすと40cmの高さになります。
僕がメインで使っているLeofotoのLS-224Cの足を延ばしていない状態と同じくらいの高さになります。
付属の延長ポールを取り付けるとこんな感じ。
ここまで背を伸ばすとフルサイズのミラーレス一眼をこの華奢な三脚に預けて良いのだろうか?…という不安がよぎってきます。
そして実際に取り付けてみると、かなりグラグラするので、カメラを乗せた状態で三脚から離れるのは結構勇気がいると思います。
開脚して安定させる
これはひとえに脚の開きが狭いからですが、MT-20は2段階足を広げることができるので、不安定問題はある程度対応可能です。
付け根の金具を持ち上げて、手前の出っ張り部分に引っ掛けると…
このように安定感が増します。
延長ポールが細いので相変わらずグラグラはしますが、余程のことがなければ倒れることはないと思います。当然ですが脚が開いた分だけ高さがなくなりますし設置面積を要します。
脚を最大まで開くとこのようになります。
これなら余程のことがない限りは倒れることはないと思います。
設置面積がかなり必要になってきますが。
雲台をLeofotoの「LH-25 + LR-50」に交換
付属の雲台だとキャプチャーのプレートを付けたカメラの固定が面倒なので、お気に入りの雲台に交換しました。
レバーで簡単にカメラを固定できるので超便利!
この状態で高さは60cmくらいです。
足をすべて縮めた状態だと51cmくらいになります。いずれもある程度は安定するので、僕が必要としている用途で使うには十分な高さです。
延長ポールを取り外して手に持つとこんな感じです。
これまでの三脚では考えられないコンパクト性で、バックパックを下ろさずに歩きながらサイドポケットに出し入れすることができます。
雲台を交換したので34g重くなりましたが、軽さとコンパクト性は損なわれていません。
用途は限られますが、行く山や歩くルート、撮影スタイルによってはこれで十分ではないかと思っています。
MT-20をより変態的に使う
GoPro MAX用に購入したInsta360の自撮り棒を使うと…
ありえない長さに延長させることができます。
23.5cmから126.5cmまで伸ばすことができます。
当然ではありますが安定感はゼロで、ミラーレス一眼は重さで棒が縮んでしまうのでマウントできません。(最新の棒はロック機構があるらしく28cmから120cmまで延長可能になっているようです)
GoPro MAXやGoProであればマウント可能ですが、そもそもこれらのカメラには三脚は必要ないので、この魔合体は汎用性ゼロですね…。
まとめ
というわけで、Ulanziの超小型カーボン三脚「MT-20」の紹介でした。
手頃な価格でそれなりに使えるので、本格的な三脚は必要ないけどとりあえず1本持っておきたい…という方や、LeofotoのMT-03が欲しいけどお値段が…という方には丁度良い三脚だと思います。
僕は行く山に応じてメインのLeofoto LS-224CとMT-20を使い分けていこうと思っています。
小型で不安定な三脚ですが割と気に入っています。