はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

GWの雷鳥沢キャンプ場から別山を経て立山三山周回を計画するも強風で断念…:2日目

2日目。

昨夜はかなり眠れました。

午前3時くらいに目を覚まし、シュラフの中でモゾモゾしていましたが、意を決してシュラフから出て朝ご飯の準備に取り掛かります。といってもお湯を沸かしてコーヒーをいれてカロリーメイトを食べるくらいですが。

2日目は雷鳥沢キャンプ場から雪の斜面を直登し、剱御前小舎で休憩をした後に別山へ、そこから立山三山を時計回りに歩いてテント場に戻る…といった計画です。

写真や動画を撮影しながら歩くので、できれば早い時間に出発したいところですが、山の天気予報が提供している直前の情報によれば、天気は良いものの稜線上は15~17mほどの強風が昼くらいまで続く…とのことなので、あまり早く出発しても強風で先に進めない可能性があります。

雷鳥沢キャンプ場から稜線に出るまでの間は風の影響を受けずに済みそうなので、まずは剱御前小舎まで移動して、その後の行程は天候の状況を見て判断することにしました。

1日目はこちら。

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雷鳥沢キャンプ場を出発

午前5時20分くらいに雷鳥沢キャンプ場を出発しました。

天気はあいにくの曇り空。

雪の無い時期は剱御前小舎に直登する雷鳥坂からのルートと、新室堂乗越まで登って稜線を歩いて小屋に向かうルートの二通りになりますが、この時期は雪でルートが明確に定められていません。

そこらじゅうにトレースがあるので、安定して足を置けそうな先行者の足跡を辿って標高を上げていきます。

爆風の剱御前小舎

稜線に出て少し歩くと剱御前小舎に到着です。

小屋の前は風の通り道になっているのか、立っているのがやっとの強い風が吹き続けています。小屋の奥を右に回り込んで、風をしのぎつつ先へ進むかどうかを考えていると、別山に行くのを諦めた登山者が数名戻ってきました。

ここも相当な風が吹いていますが、この先の稜線上も厳しいようです。

風の状況を写真や文章で伝えるのはなかなか難しいので、この辺りについては近日公開予定のYouTube動画のほうでご覧頂ければと思います。

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強風によって雲が少しずつとれて青空が見え始めてきましたが、風の強さは相変わらずです。このまま外で待っていても埒が明かないので、小屋の休憩室で一息入れさせてもらうことにしました。

ホットコーヒーを買って暖を取りながら天気の回復を待っていると、昨日テント場でお会いしたOKPさん夫妻がやってきました。休憩室で今後の行程を検討した結果、立山三山周回はいま向かうのは強風で危険だし、風が収まるのを待って出発すると時間的に厳しいので、別山をピストンで登ろうという結論に至りました。

小屋の外に出てみると風が若干弱くなったような気が…OKPさんたちは別山の前に剱御前山に登ってくるとのことだったので、僕は青空が出てきた周辺の景色を写真や動画で撮影しながら帰りを待ちました。

風はまだまだ吹いていますが青空が出てきて良い感じの景色になってきました。

剱岳を等倍表示してみたら山頂に登山者が!

中には板を担いでいると思われるシルエットも…。

この風でよく登れるなー。

剱御前小舎から別山へ

OKPさんたちが戻ってたところで、準備を整えて剱御前小舎を出発して別山に向かいます。相変わらず風は強いですが歩行に困るほどのレベルではなかったです。

前を歩くOKPさんと奥様。

剱岳は剱御前小舎と別山の間あたりが一望できるのでお勧め。

この構図は季節関係なくいつみてもカッコいいです。

剱沢キャンプ場のテント場や野営場管理所は雪に埋もれて、剱澤小屋も辛うじて屋根が見える程度…。

あの辺りも風が吹くと結構大変な場所だと思いますが、テント泊された方々は快適な夜を過ごせたのでしょうか?

別山(南峰)に登頂

別山の山頂(南峰)に到着しました。

写真では伝わりませんがなかなかの強風!

山頂の祠で風除けできるスペースはごく僅か。

OKPさんたちはここで食事を摂るとのことだったので、山頂での撮影を済ませた僕は先に小屋に戻ることにしました。

風がなければこの先に続く立山三山への稜線を歩いたのですが…。

ふるさと納税の立山町宿泊施設割引券の期限が今年までなので、夏あたりに小屋泊でリベンジするのもいいかもしれないですね。

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雷鳥沢キャンプ場に下山

剱御前小舎まで戻ってきたところで、右足裏に若干の張り(足底腱膜炎の症状)を感じたので、OKPさんたちを待って一緒に下山するとペースを乱してしまうかなと思い、先に出発することにしました。

朝登ってきた急斜面の雪は結構緩んでいましたが思っていたよりも歩きやすかったです。足の違和感も痛みには発展せず事なきを得ました。

斜面の所々にあるハイマツにライチョウがいれば…と注意を払いながら歩きましたが残念ながら発見することはできませんでした。

立山周辺にはライチョウが多く生息しており、遭遇しやすいエリアとして有名ですが、今のところ1羽も出会えていません。

残雪期は初めてですが立山は通算4回目の訪問でライチョウとの遭遇は「ゼロ」です…。

テント場のすぐそばに大きなクラックがありました。

もしかしたらこの下には称名川が流れているのかも?

会えないライチョウ、そして…

テントまで戻ってきてTwitterを眺めていたら、OKPさんがライチョウに遭遇した旨のツイートをしていました。

どうやら休憩後に別山の北峰にも行かれたようで、そこでつがいの雷鳥に遭遇したとのことでした。

moognyk.jp

最後まで一緒に行動していればライチョウに会えたのに…と後悔の念に駆られます。

夕方までのんびり休憩した後に、OKPさんたちとライチョウ探しの散策にでかけますが、思っていた以上に長丁場になりそうな道のりだったので、途中でテント場に引き返しました。

戻ってきたところで僕は雷鳥沢ヒュッテに買い出し、OKPさんたちは温泉に入るために雷鳥荘へ…とここで解散となりました。

雷鳥沢ヒュッテで買ってきた雪見だいふくを雪を見ながら頂きます。

その後、ビールを飲みながらテントでゴロゴロしていると、テント場の近くのハイマツにライチョウがいるというDMがOKPさんから届きました。

 

でました。別行動になった途端に出現するやつ。

 

飲んでいたビールの缶を雪の上に置き、靴紐を締め直してアイゼンを装着して慌ててテントを飛び出しました。息を切らしながら現地に到着すると、OKPさんたちはすてに雷鳥荘に向かっていましたが、まだ撮影をされている方が数名いらっしゃいました。

その後話しているうちに、同じはてなブロガーのデリコさんであることが判明。羨ましいレンズを装備したα7IIIをお持ちでした。

nowonsummit.hatenablog.com

 

そしてついに…。

 

いた!

立山での初ライチョウ!

しかしライチョウは目視できるところまで来ては奥に入っていって…を繰り返していて、なかなか見通しの良いところに来てくれません。

雄も同様に手前に木々があるところをウロウロ…。

そして二羽のライチョウはハイマツの奥に消えて行ってしまいました。しばらく待っていましたが、その後姿を現すことはありませんでした。

そろそろ撤収かな…とテント場に戻ろうとしたところ、斜面の反対側のハイマツを熱心に取っている方が数名いたのでそちらに移動してみると…。

いました!

つがいのライチョウです。

しばらく撮影していたら雌がスタスタと遠くに駆け足で走り去ってしまい、それに気が付いた雄も追いかけるようにダッシュで行ってしまいました。

残念ながら雄のライチョウは写真に撮ることはできず…。

昼過ぎにはこんなボヤキツイートをしていましたが、4回目の立山でようやくライチョウに出会うことができました。

OKPさんの情報提供に感謝!

テント場に戻る途中でYouTubeで登山動画を投稿されている、くるなるさんにも遭遇しました。くるなるさんもライチョウに会えず苦労されていましたが、このあと無事に撮影できたようです。

www.youtube.com

2日目の夜

2日目も日が暮れてから徐々に気温は下がっていきましたが、昨夜ほどの寒さは感じられず快適にすごすことができました。(単に慣れただけかもしれませんが)

今回は運良く午前1時に目が覚めたので、テントのすぐ近くで天の川撮影にチャレンジ。撮るには撮りましたが、もう少しマシなところで撮るべきでしたね。

その後何故か眠れなくなり、朝までウトウト状態が続きました。

 

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