3月11日に丹沢を縦走してきました。
今回は以前から気になっていた、焼山登山口から焼山・蛭ヶ岳・丹沢山・塔ノ岳のピークを踏み、大倉に下山するという縦走コースに挑戦しました。
まともな登山は約4ヶ月半ぶりになりますが、半年以上続けてきたランニングとそれに伴う減量は登山のパフォーマンス向上に繋がっているはず…ということで、今回はその辺りを確かめつつ久しぶりの山を楽しんできました。
また、ミラーレス一眼を持って写真を撮るような季節・時期でもないので、今回は最低限の動画撮影機材と行動食のみを持ち、走れそうなところは走ってみるトレランスタイルで大倉を目指しました。
- 早朝の電車を乗り継いで焼山登山口へ
- 準備運動をして出発
- 迫りくる急登
- 焼山に到着
- 所々で走ってみる
- 丹沢泥リンピック開幕
- 蛭ヶ岳に到着
- 丹沢山に到着
- 登山道封鎖
- 塔ノ岳に到着
- 駆け足で下山
- 大倉バス停に到着
- おわりに
早朝の電車を乗り継いで焼山登山口へ
自宅最寄り駅から藤沢駅→町田駅と電車を乗り継いで橋本駅で下車。
橋本駅から焼山登山口までは路線バスを乗り継いで(三ヶ木で月夜野行に乗り換え)移動しました。
土曜日ということでバスの乗客は9割以上登山者で、かつ満車状態でしたが、焼山登山口で下車した登山者はそこまで多くありませんでした。
あとで調べて知りましたが、焼山登山口の先の平丸や東野で下車したほうが蛭ヶ岳に近いんですね。
準備運動をして出発
7:26
バスを下車したところで準備運動を行い出発します。
下車したバスの進行方向に少し歩いて行くと焼山への案内板があるので、案内板の示す方向に進み、車輛通行止めゲートの先にある分岐から登山道に入ります。
迫りくる急登
焼山へは展望のない樹林帯を延々と登っていくわけですが、ここがなかなかの急登で、雨の日や地面がぬかるんでいる時には絶対に下山で使いたくないな…と思える個所が結構ありました。
今回は長丁場なので、補給はこまめに摂るように心がけました。
このアミノショットはよくある味の濃いジェルと違って食べやすいので、先日走った東京マラソンから重宝しています。
走れるところがあれば走ろうと思っていましたが、序盤に少し走ったくらいで、その後は焼山まで走れるところは殆どありませんでした。
登り一辺倒のルートにオーバーヒートしそうになってきたのでシェルを脱ぎました。
シェルの下にはADRIFT ZIP HOODYを着てきたのですが、なかなか調子が良かったです。軽く・暖かく・蒸れない素材「Octa」のウェアを使うのは初めてでしたが、このくらいの時期に丁度良いですね。
焼山に到着
8:36
そして黙々と歩いて焼山の山頂に到着しました。
立派な鉄塔の周りにはロープが張ってあり入れません。
ここで出発時に忘れていた日焼け止めの塗布と、軽めの補給を済ませました。
所々で走ってみる
焼山の山頂から先は走れそうな平坦な道が所々にあったので、息が上がらない程度に走りました。
そして黍殻山は巻きました。
立派な避難小屋もわざわざ下るのが面倒だったので遠目からズームを使ってパシャリ。
丹沢泥リンピック開幕
蛭ヶ岳に向かって進むにつれて登山道がドロドロになっていき、トレラン用のシューズに泥水が染み込んでいきます…。
路面が踏み固められて乾いていれば走れそうなところもグチャグチャになっていて慎重に歩く必要がありスピードが出せません。
所々で雪が残っている場所も…。
そんなこんなで泥の登山道を歩き、蛭ヶ岳に続く階段を延々と登り…
蛭ヶ岳に到着
10:52
3年ぶりに蛭ヶ岳の山頂に立ちました。
富士山は見えるには見えますが少し霞んでいますね。
足の疲労は多少ありますが、体力はまだ十分に残っています。
蛭ヶ岳山荘でコーラを購入し、外のベンチで行動食を食べながら休憩しました。
足元は泥で大変なことになっています…。
小休止した後は丹沢山に向けて出発します。
天気も良く最高の縦走路のように見えますが、足元は相変わらず泥だらけ…。
蛭ヶ岳から丹沢山は景色が凄く良いので、下りや平坦な場所で走るのを楽しみにしていたのですが、足元がユルユルすぎてそれどころではありませんでした。
丹沢山に到着
12:30
適度なアップダウンを経て丹沢山に到着しました。
みやま山荘周辺は登山者で賑わっていたのでトイレだけ済ませて塔ノ岳に向かいます。(丹沢山周辺も泥だらけでした。)
登山道封鎖
登山道は相変わらずの泥リンピック状態。
足元に注意しながら進んでいくと、僕の前方を軽快に歩いていた方が立ち止まっていました。
どしたのかな?と前を見てみると鹿が登山道の真ん中で呑気に食事をしていました。
しばらく待っても一向に動く気配がないので、左脇から通らせてもらおうと動き出したところで茂みの中に逃げていきました。
塔ノ岳に到着
13:16
泥だらけの登山道を歩いて登って塔ノ岳に到着です。
ドロドロの登山道もここまで。
そしてすごい人…。
尊仏山荘でコーラを購入し、外で行動食を食べながら休憩しました。
富士山はうっすら見える程度でした。
駆け足で下山
もう登らなくていい。
下っていくだけ…ということで残りの体力を気にせずガンガン下っていきます。
昨年までの僕なら塔ノ岳までの道中で左右どちらか、もしくは両方の膝に違和感が出始め、塔ノ岳を下る頃には膝痛が発生…みたいな可能性が考えられましたが、今回は膝に違和感はなく足の調子はとても良かったです。
調子に乗って階段を駆け足で下るようにポンポン下っていたら、大倉に到着する手前あたりから両足のふくらはぎが少し張ってしまいました。
大倉バス停に到着
15:11
…というわけで塔ノ岳から1時間30分ほどで大倉に戻ってきました。
ベンチに座ってとりあえずソフトクリーム。
ここまで来てまだ体力が余っていたら渋沢駅まで走ろうと思っていましたが、さすがにそこまでの余力はありませんでした。
ドロドロのシューズを洗い終えたところでタイミングよくバスがやって来ました。
おわりに
約4ヶ月半ぶりの登山でしたが、日々のランニングのおかげか思っていた以上に動けました。
ヤマプラの焼山登山口~焼山区間が計測できなくなっていたので、ヤマタイムで今回のコースタイムを調べたところ、全行程で11時間43分でした。
YAMAPのログを見てみると、休憩時間を除いた行動時間が7時間45分だったので、約4時間くらいコースタイムを圧縮できたことになります。
装備について
- 帽子:RIDGE MOUNTAIN GEAR Basic Cap
- サングラス:goodr
- アウター:ARC'TERYX Gamma SL Hoody
- インナー:ADRIFT ZIP HOODY
- ベース:ファイントラック スキンメッシュ
- パンツ:THE NORTH FACE アルパインライトパンツ
- シューズ:HOKA ONE ONE MAFATE SPEED 3
- バックパック:THE NORTH FACE TR 10
- カメラ①:Insta360 ONE RS 1-Inch 360 Edition
- カメラ②:DJI Pocket 2
今回の装備は上記の通りです。
バックパックにはモンベルのレインウェア、エマージェンシーキット、行動食、モバイルバッテリー、ヘッドライトなどを入れました。
THE NORTH FACE TR 10を背負って初めて山を歩きましたが、トレイルランニング用のバックパックなだけあって、フィット感がよく走っても揺れが気になることがありませんでした。
Octa素材のSTATIC ADRIFT ZIP HOODYも軽くて程よく暖かくて、それでいて動いている時は蒸れないというよくできたウェアで着心地もグッドでした。
行動食はアミノショット、スポーツようかん、カロリーメイトなどを持ち、途中の小屋でコーラ休憩といった具合です。
足の具合について
それなりの距離を歩く日帰り登山の時などは、下山の際に膝に違和感や痛みが出るので、膝サポーターを両足に装着して何とか誤魔化し誤魔化し…というケースが殆どでしたが、今回は膝のトラブルは皆無でした。
もしかしたらピーク時から6kgほど痩せたこと、昨年から続けているランニングによる足の筋力強化などの効果が出ていたのかもしれません。
ただ、下山時に調子に乗りすぎて太ももとふくらはぎを酷使しすぎてしまい、下山直後から翌日くらいまでは「ちょっと無理したかな」程度の筋肉痛でしたが、月曜日から状況が悪化して歩行時に痛みを伴うようになってしまいました。
特に両足ふくらはぎのダメージが尾を引いてしまい、1週間ほど走ることができなくなってしまいました。体重72kgはまだまだ重いのに、調子に乗ってバカ尾根を駆け下りたのが間違いでした…。
ただ、登山中にこれまでにないパワーを感じたので、今後もランニングを継続し、体重を落として夏の登山に備えたいと思います。