毎日あるぺん号に乗って立山周辺を歩いてきました。
立山周辺を選んだ理由は「他の行き先のバスがすべて満席だったから」です。
車を売却してから「よし、明日山に行こう!」みたいなノリで登山に行くことができなくなってしまったので、北アルプス周辺の山々に行く場合は夜行バスを事前に予約しなければなりません。
今回はお盆の時期の混雑を甘く見ていて夜行バスの予約が遅れてしまいました。本当は上高地から涸沢か北穂高岳あたりに行きたかったのですが、毎日あるぺん号もさわやか信州号も満席・・・というわけで滑り込みで室堂行きの夜行バスを予約したのでした。
- 竹橋から毎日あるぺん号で室堂へ
- 室堂から雷鳥沢キャンプ場へ
- 新室堂乗越を経由して別山へ
- 剱御前小舎でトイレ休憩
- 別山の南峰と北峰の山頂へ
- 立山三山へ向うも途中で下山・・・
- 雷鳥沢キャンプ場で午後のひととき
- 遅すぎた起床・・・そして撤収
- バス・ケーブルカー・電車を乗り継いで富山駅へ
- 白えび亭で「富山スペシャル天丼」を食べる
- 臨時の北陸新幹線の車内で3時のおやつ
- 2019.8.16 追記 YouTube動画をアップしました
竹橋から毎日あるぺん号で室堂へ
竹橋のファミリーマートで一杯引っ掛けてから室堂行きの夜行バスに乗り込みます。
前回あるぺん号を利用した時はまさかのマイクロバスでしたが今回はちゃんとしたバスでした。
何回かサービスエリアでのトイレ休憩をはさみ、朝の7時に室堂バスターミナルに到着しました。
室堂から雷鳥沢キャンプ場へ
今回は雷鳥沢キャンプ場にテントを張って立山を時計回りに歩く計画。
立山の雄山から登ろうとすると、テント泊装備の重たいバックパックを背負って歩かなければなりませんし、室堂から雄山への道は非常に混雑するということを前回の立山三山登山で学んだので、今回は雷鳥沢キャンプ場にテントを張って必要な荷物だけ持って歩くことにしました。
※上の写真は以前に雄山に登った際に遭遇した大渋滞
雷鳥沢キャンプ場が見えてきました。
すでに結構な数のテントが張られています。
お盆休みの時期ということもあり、テント場は混雑していましたが、まったく張る場所が無いわけではなく、それなりにスペースはありました。ただこれから来る人たちもそれなりにいると思うので、テントの出入り口付近に張られて居心地が悪い思いをしないように適切な場所を選びました。
幕営料は500円。
トイレ(和式の水洗)と煮沸が必要な水場の利用が料金に含まれています。
テント設営後は必要最低限のものをアタックザックに入れて登山スタートです。
新室堂乗越を経由して別山へ
以前に立山三山を歩いたときに雷鳥坂でまったくライチョウに会えなかった(しかも歩いていてあまり楽しくない)ので、山と高原地図に「ライチョウ目撃多数」と書いてあった新室堂乗越から別山に登ってみることにしました。
雷鳥沢キャンプ場からじわじわ登っていきます。
必要最低限の荷物なので普段よりも体が軽く感じます。足元には可愛らしい高山植物が花を咲かせていていました。
雷鳥沢キャンプ場から少し登ると景色が一気に広がります。
最高の登山日和です。
槍ヶ岳が見えました。
雷鳥坂から登るよりこっちの方が景色や高山植物が楽しめていいですね。あちらは黙々と登り続けるイメージですが、こちらは楽しみながら登ることができました。
しかしライチョウには出会えず!!
剱御前小舎でトイレ休憩
しばらく登り続けて剱御前小舎に到着します。
ここでひと休み。
トイレを済ませてコーラを飲みながらしばらく剱岳をぼーっと眺めます。
外の椅子に座って劔岳を眺めていると、山頂付近でヘリコプターがホバリングしていました。よからぬことが起きていなければいいのですが・・・。
別山の南峰と北峰の山頂へ
休憩後は別山に向けて出発。剱御前小舎から別山はあっという間。
別山の南峰に到着しました。
劔岳がよく見えます。
せっかくなので北峰にも行ってみることにしました。
このあたりからは後立山連峰がよく見えます。
ずっと気になっている山域ですが、北アルプス北部というアクセスしづらい場所ということもあって、なかなか足が向かず登れずにいます・・・。
唐松岳には以前登りましたが、五竜や白馬など気になる山々はまだ未踏です。
北峰から見る剱岳も壮観です。
いつかあの頂きに立ちたいと思ってはいるのですが3日間の休みがなかなか取れません・・・。
北峰でしばし休憩して来た道を戻ります。
立山三山へ向うも途中で下山・・・
その後は立山三山を目指して別山を出発します。
真砂岳の近くまで来たところで周辺の雲がもくもくと巨大化してきました。
この日は夕方から夜にかけて雨の予報が出ていました。
天気の悪いなか無理をして歩いても楽しくないし、テント場に戻るのが遅れて雨に打たれるのも嫌だなと思い、大走りから下山することにしました。(最近登山時の雷に関する事故の情報を幾つか目にして若干弱気に・・・)
大走りから雷鳥沢キャンプ場へ
この大走り、結構ザレた急坂で、所々で結構気を遣いました。足が疲れた方が滑って尻もちをつくところを何度か見ました。
そんなこんなで雷鳥沢キャンプ場に戻ってきました。
この段階で目視できる青空の面積はかなり減っていました。
雷鳥沢キャンプ場で午後のひととき
テント場のテントは朝よりも更に増えていました。
普通にキャンプをしに来ている方もけっこうおられるようでした。
沢沿いにタープを張ってコーヒーを飲みながら読書している方もいて優雅だなぁと思いました。こういうのいつかやってみたい。
そんな僕も今回はベースキャンプ的なテント泊ということで、普段はあまり持ち歩かないチェアを持ってきました。
雷鳥沢キャンプ場には売店がないので雷鳥沢ヒュッテまで行ってとりあえず生をグイッと流し込んで、スーパードライの500缶を買ってテント場に戻ります。
椅子に座って音楽を聴きながらビールを飲んで、目の前に広がる山々をぼーっと眺める贅沢な時間。
持ってきたチェアに座って音楽を聴きながらビールを飲んで、ボケーッと山を眺める。
— はらですぎ (@hara_desugi) August 11, 2019
これ以上のストレス発散ある? pic.twitter.com/qz11ok0atQ
・・・なんていうイキったツイートをした途端に雨が降ってきました。
結局雨は僕の上記ツイートのあとにパラパラと降った程度でした。
これだったら雄山まで行けたな…と思いましたが、時間に追われる窮屈な登山は好きではないのでこれはこれで良かったのかなぁと思います。
17時を回ったところで早めの晩御飯。
いつもの尾西にいつものカレーをかけてさっと済ませます。
食後は雷鳥沢キャンプ場の様子を見にウロウロと歩いて、その後はテントに戻って眠りました。
ふと目を覚ますと時刻は日付が変わった直後でした。テント泊登山で殆ど眠れない僕にとって連続で数時間眠り続けるというのは珍しい現象です。
トイレに行くためにテントの外に出ると空は少しの雲と沢山の星が広がっていました。
テントのフライシートの外側を触ってみるとびっしょり濡れていました。もしかしたら僕が寝ている間に雨が降ったのかもしれません。
その後は寝たり起きたりを繰り返すいつものパターンで朝を迎えました。
今回は半袖TシャツのままOMM MountainRaid 1.6で寝ましたが重ね着の必要はありませんでした。このシュラフは前回の燕岳でも使用しましたが、化繊なのに軽くてコンパクトでなかなか気に入っています。
遅すぎた起床・・・そして撤収
前日に立山三山まで辿り着けなかったので、天気が良かったら登ろうと思っていましたが、何度か寝たり起きたりを繰り返しているうちに微妙な時間帯になってしまいました。
スマホの地図でコースタイムとルートを検討してみましたが、山に登っていては帰りの電車に間に合わない可能性があり、かといって周辺の温泉に入るには早すぎる時間帯・・・。
これはどうしたものか・・・と思いましたが、このままテント場でぼーっとしているのも嫌だなと思い、撤収して室堂に向かうことにしました。
室堂に向けて歩いていると山の向こうから太陽が顔を出しました。
みくりが池のリフレクションも綺麗に撮れましたが僕の持っていったレンズではすべてを写すことはできませんでした。
広角レンズが欲しくなりますね・・・。
そんなこんなで室堂に到着しました。
バス・ケーブルカー・電車を乗り継いで富山駅へ
始発のバスの前に臨時バスが出るということで電鉄富山駅までの切符を購入し、バスの車窓からの景色を楽しみながらケーブルカー乗り場の美女平へ向かいました。
美女平からはケーブルカーで立山駅まで移動。
その後は立山駅から電車で電鉄富山駅に向かいました。
電鉄富山駅とJR富山駅は目と鼻の先。
JR富山駅へ移動して新幹線の発車時刻まで荷物をコインロッカーに入れようとしますがどこも使用中・・・。
仕方なく電鉄富山駅に戻って空いているコインロッカーに荷物を預けました。
白えび亭で「富山スペシャル天丼」を食べる
荷物を預けたあとは再びJR富山駅に向かい「白えび亭」で早めの昼食を食べることにしました。
当初は駅の近くの回転すしで寿司を食べるつもりでいましたが、天丼の写真を見ていたら食べたくなってきてしまい列に並びました。
普段は行列には積極的に並ばないのですが、新幹線の時間までかなり時間があったので頑張って待ちました。
カウンター席が空いたので食券機で食券を購入して着席。
富山での食事なんて滅多にないので「富山スペシャル天丼」という白えび、ブリ、ほたるいかなどの具材をたっぷり使った天丼と生ビールを注文しました。
腹が減っていたということを差し引いても行列ができるだけのことはあるな、という美味しさでした。
天丼以外にお吸い物と白えびせんべいが出てきました。
食後の余韻を楽しみたかったのですが、小さい店舗でありながら行列ができる人気のお店のようだったので、食べ終わったところでお店を出ることに。
店の外に出たら来た時以上の行列ができていました。少し早めに来て正解だったようです。次に訪れた時は白えびの刺身丼を食べてみたいと思います。
食後は新幹線の時間まで待合所でNetflixを見て時間を潰しました。
臨時の北陸新幹線の車内で3時のおやつ
そして臨時の新幹線に乗って富山から上野駅まで移動し、そこから東海道線で横浜方面へ帰りました。
電車内での食事や飲料などの販売が無いとのアナウンスがホーム内であったため、駅のホームの売店で押し寿司とビールを購入。昼食からあまり時間が経っていないため腹がパンパンになりました。
天気の良い日にビールを飲みながら綺麗な景色を見て、下山後はその地の美味しい食事を頂いて・・・とたいして山を歩かないだらけた登山となりましたが非常に楽しめました。
雷鳥沢キャンプ場は幕営料も安いし雰囲気も気に入ったので、また似たようなプランで訪れたいと思います。3連休の休みが取れれば剱岳かな。
次の登山は上高地からの穂高周辺を予定しています。
2019.8.16 追記 YouTube動画をアップしました
今回の登山で撮影した動画をYouTubeにアップしました。