はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

秋を探しに丹沢へ ~大倉から鍋割山と塔ノ岳を歩く秋の日帰り紅葉登山~

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文化の日の振替休日を含めた3連休。

北アルプスの紅葉シーズンが終わったので、久しぶりに奥多摩の雲取山に登ろうかなと思っていたのですが、雲取山に向かう途中にある七ツ石小屋の周辺にキシャヤスデなる虫(ググらないことをお勧めします)が大量発生していることを知り、通り道とはいえこの手の虫に遭遇するのはちょっとな・・・と思い断念しました。

そして色々検討した結果、歩き慣れた丹沢に行くことに決めました。

たまには大倉から塔ノ岳というワンパターンな山行ではなく、未開の地に挑戦してもいいのではないか?と思い、大倉スタートで塔ノ岳に登り、そこから蛭ヶ岳まで足を伸ばし、小屋に1泊して翌日に檜洞丸を経由して下山するという計画を立てました。

ところが3連休の2日目の天気予報に雨マークが入ってしまい、結局慣れた場所をぐるりと周回する日帰り登山になりました。

大倉バス停から鍋割山へ

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早朝の東海道線・小田急線を乗り継ぎ渋沢駅で下車。

その後満員のバスに揺られていつものスタート地点である大倉へ。これまで何度も訪れていますが、公共交通機関を使ってここに来るのは初めてです。

当然ですがマイカー登山よりもスタート時間は遅くなります。(この辺の経緯については先日書いたのでご覧ください)

www.haradesugi.com

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大倉の休憩所前で登山届を提出して出発します。

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今回は鍋割山に登ってから塔ノ岳を経由して下山します。

鍋割山から時計回りに歩く理由としては、鍋割山荘で鍋焼きうどんが食べたかったからです。

鍋割山荘のホームページによれば、台風19号の影響で営業時間を11:00~12:30(週末・祭日は10:30~13:30)に短縮しているとのこと。

塔ノ岳に登ってから鍋割山に向かった場合、営業時間内に到着できなかったり、大混雑の時間帯に到着して長時間待つ可能性が高いと考え、先に鍋割山に登ることにしました。

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天気予報は晴れ。

出発した時点では雲の少ない青空が広がってたので期待が高まります。

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序盤は延々と林道が続きます。

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鍋割山といえば水歩荷ボランティア。

前に訪れた時よりも手前に設置されているような気がして不思議に思いつつ少し先へ進んでみると・・・

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・・・道が崩落していました。

鍋割山荘の皆さんが危険個所にロープを張ってくださっています。

他にも土砂の撤去や流された橋の再設置など、僕たちが安全に登山ができるように鍋割山荘の皆さんが台風が通過した後に整備してくださったようです。

感謝。

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この辺りの紅葉はまだまだこれからといった感じ。

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この日はこのくらいの荷を背負った歩荷さんを何人も目にしました。

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ここも台風の爪痕?と思って後ろを歩いていた男性に聞いてみたら、前からこうだよと言われましたが・・・こんな場所ありましたっけ?

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林道終点から先は本格的な登山になるわけですが、丁度良い気温で気持ちよく足を進めることができました。

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この辺りまで来れば少しは紅葉も楽しめるのでは・・・と思っていましたが全然ですね。

後沢乗越

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後沢乗越を過ぎても木々の葉はご覧の通り。

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足元に鮮やかな色の葉が沢山落ちている個所がありますが、落葉していない木々の紅葉はまだまだこれからといった感じ。

5年前の同じ日に鍋割山に登りましたが、その時は木々の葉が色鮮やかに紅葉していました。

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2014年11月2日撮影
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5年前は後沢乗越のあたりからすでに紅葉が確認できましたが、今年はまだまだでした。もしかしたら台風で葉が飛ばされてしまった?

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階段の奥にソーラーパネルが見えたらもう一息。

登り切れば鍋割山の山頂に到着です。

鍋割山の山頂に到着

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階段を登り切って、鍋割山荘の左に進んでいくと山頂碑があります。

標高1,272.5mの鍋割山に登頂です。

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晴れていれば山頂から富士山がよく見えるのですが、この日は時々晴れ間がのぞく曇り空で残念ながら見えませんでした。

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天気が良いとこんな風に見えます。(2018年4月22日撮影)

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秦野市側の展望はこんな感じ。

もう少し晴れ間が見えると良かったんですが・・・。

鍋焼きうどんを食べる!

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景色がダメなら腹ごしらえ。

鍋割山荘の名物「鍋焼きうどん」を注文します。

時刻はまだ10時前。

ホームページでは週末・祝日は10時30分からの営業開始となっていましたが、中に入ってみると注文を受け付けていたので記入用紙にカタカナで苗字と個数を書いて注文します。

僕よりも前に注文している人は3組くらいだったので、注文後すぐに名前を呼ばれました。1,500円を支払って小屋の外で頂きます。

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1,500円という価格は北アルプスの稜線にある山小屋の料金水準(よりちょっと高め?)ですが、味の水準はそれ以上なので標高が低い小屋の食事であっても価格に見合ったクオリティだと思います。

週末や休日の鍋割山荘は非常に混雑するので、鍋焼きうどんを食べたい方は早出早着を意識して登ることをお勧めします。 

鍋割山から塔ノ岳へ

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この日は出発した段階では雲の殆どない青空でしたが、鍋割山の山頂に到着した時には雲が結構出てきてしまい、展望はイマイチでした。

鍋焼きうどんを食べながら「このまま塔ノ岳に登っても富士山は見えないだろうし食べたらこのまま下山しようかな・・・」と計画の変更を検討しましたが、予定していたコースタイムよりだいぶ短縮できていましたし、せっかくここまで来たので予定通り塔ノ岳に登ることにしました。

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食後は身支度を整えて塔ノ岳に向けて出発します。

塔ノ岳と大倉尾根の分岐点になっている「金冷し」までの区間は紅葉が綺麗でした。

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この日のシューズは「HOKA SPEED GOAT2(旧モデル)」です。

足元に落葉した葉とシューズの配色がいい感じにマッチします。

アフィリンク貼っておいてこんなことを言うのもなんですが、ローカットのトレイルランニングシューズは捻挫のリスクが高まるので、登山初心者の方はミドルカットの靴を登山用品店でフィッティングしてから購入することをお勧めします。

僕のお勧めはこれ。

www.haradesugi.com

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分岐の金冷しまでは緩やかなアップダウンが続きます。

鍋割山までは一生懸命登りましたが、この区間は周囲の景色を楽しみながらのんびり歩きました。

金冷しからのラストスパート

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金冷しの分岐を塔ノ岳方面に登っていきます。

分岐を超えれば山頂はもうすぐです。

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塔ノ岳に向かう途中の木々の切れ間から綺麗に紅葉した木々が見えました。 

塔ノ岳山頂に到着

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塔ノ岳の山頂に到着しました。

鍋割山の山頂と同様に富士山は見えず・・・。

尊仏山荘で休憩

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山頂周辺は僕がこれまで見たことのないレベルの混雑具合でしたが、尊仏山荘の中は割と空いていたので一番搾りを購入して、持ってきたカレーパンを食べました。

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「SEIKINおすすめ!」のシールが貼ってありました。

下山開始

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食後に外に出てみると更に混雑していてびっくり。

人が多すぎて居心地が悪いのでさっさと下山することにしました。

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富士山は見えませんでしたが秦野の街はよく見えます。

雲の切れ間から陽が差し込んでいるのでしょうか、建物の屋根が光に反射してキラキラしていました。

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大倉尾根を黙々と下っていきます。

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花立山荘に到着して写真を撮ろうとしたところで、カメラの設定がクロップモードになっていることに気付きます。どこかのタイミングで設定していたカスタムボタンを押してしまっていたようです・・・。

前にもこのミスをやらかしたので、次までにカスタムボタンの設定を見直したいと思います。

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山頂から離れていくにつれて天気が良くなっていきます。

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もう少し山頂でゆっくりしていくべきだったかもしれません。

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・・・とはいえ今更登り返す気力も体力も持ち合わせていないので、諦めて先へ進みます。

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だいぶ下ってきたところで両膝に若干の違和感が・・・。

大倉尾根の下りはいつもこんな感じです。

体が重すぎるのが原因のような気もしますが、68kgくらいの時も両膝が痛くなってヘロヘロになっていたので歩き方に問題があるのかもしれません。

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完全に晴れました。

傾き始めた太陽の光が木々の間から差し込んできます。

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その後も黙々と足を進め、登山口まで戻りました。

丹沢クリステル

大倉尾根の登山口に立っていた丹沢クリステルとキャサリンがいなくなっていました。

以下、過去に撮影した丹沢クリステルとキャサリンです。

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彼女たちはくだらないギャグのような存在でしたが、長年ここに立っていて毎回写真を撮っていた僕としては少し寂しかったです。

大倉バス停に到着

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大倉バス停まで戻ってきました。

ちょうど渋沢駅行のバスの出発時間だったようで、登山者がぞろぞろと乗り込んでいるところでしたのでバスに近づきますが、すでにすし詰め状態で座れそうになかったので次のバスを待つことにしました。

 

久しぶりの丹沢登山は歩きごたえがあって楽しめました。

下山しながらどんどん晴れていく天気を見て「この天気なら蛭ヶ岳山荘まで行くべきだったな」と後悔しましたが、丹沢は冬でも登れるので機会を見て挑戦したいと思います。

丹沢登山のYouTube動画

今回の登山の記録を動画にもまとめてあります。他の登山動画も充実してきたので興味のある方はチャンネル登録をよろしくお願いします!

丹沢登山のYAMAP

YAMAPには今回の記事の写真以外に、歩いたコースの地図やコースタイムなどを確認することができますので、こちらも併せてご覧ください。

yamap.com

過去の丹沢登山記事

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