はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

秋の涸沢・奥穂高岳テント泊登山の旅 1日目 その1 上高地バスターミナルから紅葉の涸沢へ!

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10月9~10日に休みが取れたので、涸沢の紅葉でも楽しんでこようかな…と思ったものの、さわやか信州号の夜行便も毎日あるぺん号も満席で予約ができず…。

バスがダメなら車で…とタイムズカーシェアを手配しますが、沢渡までの長距離を運転して移動するのが面倒になってきてしまい、運転時間が短くて済む南アルプスあたりを検討していました。

行き先が決まらないまま10月に入り「念の為…」とさわやか信州号の便を検索してみたところ、予約できる枠が新たに発生していました。好評につき増便…みたいなことが起こったのかもしれません。

すかさずバスを予約して上高地行きを決めました。

ただ秋の涸沢には過去に6回ほど訪れており、昨年はパノラマコースも歩いたので、普通に登っただけでは面白くありません。

YAMAPで過去の涸沢登山の記録を見てみると、夏でも秋でも上高地バスターミナルを5時過ぎに出発すれば10時くらいには到着できそうなので、今回はさらにもうひと登りしてみることにしました。

涸沢からさらに登るとなると、行き先は奥穂高岳か北穂高岳になりますが、北穂は以前に良い感じに登頂することができたので、今回は過去3回登って未だに晴れた山頂に立てずにいる奥穂高岳にチャレンジすることに決めました。(テント場の予約が埋まっていたらアウトでしたが運よく予約できました)

…というわけで今回は以下のような計画を立ててみました。

  • 1日目:涸沢を経由して穂高岳山荘にテント泊
  • 2日目:岳沢方面に下山 or 来た道を戻る or パノラマコースから下山

今年の北アルプス登山には悔いはありませんが、奥穂高岳には3回分の悔いが蓄積されているので、今回はそれを何とかすべく登ります。(後付け)

「新宿西口臨時便 26番のりば」から上高地へ

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さわやか信州号はバスタ新宿か東京駅八重洲口前で乗車しますが、増便または臨時便のバスは新宿西口臨時便 26番のりばから乗ることになるようです。

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バスを予約した後に届くメールを係員に見せてバスに乗車します。

今回のバスは予約希望者が殺到したことによる増便または臨時便と思われるので、いつもの快適なアルピコ交通のバスではないかも…と覚悟していましたが、到着したバスはトイレ・コンセント付きのいつものタイプの車両で安心しました。

テントでは殆ど眠れないのに夜行バスは爆睡できる僕は、2回のトイレ休憩以外の時間をすべて睡眠に使い、体力を温存したまま上高地まで移動することができました。

上高地バスターミナル

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上高地バスターミナルに到着すると、薄暗いなか出発の準備を整えている登山者たちが目に入ってきます。ここを起点にして登る山は西穂高岳、前穂高岳、奥穂高岳、涸沢、霞沢岳、槍ヶ岳、蝶ヶ岳といったところでしょうか。

いざ涸沢へ!

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登山計画は道中のバスの中でYAMAP経由で提出済。必要な荷物をバックパックから出して、準備運動を済ませたところで出発します。

上高地バスターミナルのトイレは混雑するので、順番待ちの列に並んでエアーで終わるよりは、多少我慢して道中のトイレ(小梨平・明神・徳沢・横尾)でズドンと出したほうが効率が良いと思うので、本当に必要な時しか使いません。

明神館

通過。

徳沢

通過。

横尾

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バスの中で食べそびれたランチパックを自動販売機で購入した炭酸飲料と一緒に頂きます。

食後にモンベルのアミノサミット3500を水で流し込み、ウィンゾーンのエナジージェルで体を登山モードに切り替えて、トイレを済ませて出発します。

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横尾から先は要登山装備です。

徐々に登山道らしくなってきます。

本谷橋

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通過。

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この辺りから本格的な登りが始まりますが、それと同時に景色も徐々に鮮やかになっていくので楽しみながら歩くことができます。

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秋の涸沢に登るのは今回で7回目になりますが、この辺りは何度歩いても飽きませんね。(上高地~本谷橋間はできることなら省略したいですが)

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1日目は終日曇りの予報だったので、あまり期待はしていませんでしたが、上高地バスターミナルを出発してから涸沢に到着するまでの間はまずまずの天気でした。

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紅葉のピークはすでに過ぎてしまったようですが、それでもまだまだ綺麗です。

やはり山の紅葉はテンションが上がりますね。

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紅葉の向こうに今日の目的地である穂高岳山荘が見えてきました。

山荘の下にはザイテングラートも見えます。

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景色が開けてきたら涸沢までもう一息です。

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これまで何度も涸沢に来ていますが紅葉の終盤戦に来たのは初めてかもしれません。1週間早ければより鮮やかな景色が見れていたのでしょうね。

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終盤戦とはいえ十分綺麗なんですけどね。

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ナナカマドは殆ど葉を落としてしまっていましたが、写真のように綺麗に残っているものもありました。

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赤くて丸い実だけのこるとこのようになります。

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さあ休憩ポイントまであと一息。

昨年は登山YouTuberのイタガキさん率いる神田南口登山部(イタガキさん、JINさん、ickwさん)と会うために、涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐でどちらに進むか悩みましたが、今回はそのようなイベントは控えていないので涸沢小屋方面に登ります。

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涸沢小屋

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涸沢に到着しました。

時刻は午前10時少し前。

どうやらこれまで登った涸沢までのコースタイムとそれほど変わらなかったので、体力の衰えは今のところない…ということで前向きにとらえておきたいと思います。

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そして涸沢小屋に移動。

テント場はまだ空きスペースはありますが、紅葉のラストチャンスを狙った登山者がこれから大勢押し寄せてくるはず…。

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涸沢小屋でソフトクリームを食べながらしばし休憩します。

徳沢のソフトクリームも美味しいですが、涸沢小屋のソフトクリームも濃厚で疲れた体に染み渡ります。

僕が座っているベンチから少し離れたところで「すいません写真撮ってもらってもいいですか?」と若い男性が初老のおじさんに記念撮影のお願いをしていました。

おじさんは「いいですよ」と言って手渡されたスマートフォンで若い男性にカメラを向けて撮影にとりかかろうとしていました。

 

「はいチーズ、どうですか撮れたか見てみてください」

「ありがとうございます、あれ…ムービーになってますね。もう一度お願いしていいですか」

 

「いいですよ。はいチーズ、どうですか?」

「ありがとうございます、あれ…ムービーになってますね…写真にしているはずなんですけど…すいませんもう一度いいですか?」

 

「いいですよ。はいチーズ、どうですか?」

「ありがとうございます、あれ…ムービーになってますね…写真にしているはずなんですけど…すいませんもう一度いいですか?」

 

「いいですよ。はいチーズ、どうですか?」

「あ、もしかしてボタンを長押ししてますか?長押しすると動画撮影になっちゃうので、ボタンは軽く1回ポンと押すだけで大丈夫です」

 

「そういうことか。すいません。では改めて、はいチーズ」

「あ、今度は大丈夫です。ありがとうございました!」

 

…というやりとりを片方の耳で聞きながら涸沢のテント場をぼんやりと眺めていました。

涸沢のテント場はまだ結構空いていて、今なら結構良い場所にテントが張れそうです。

「テント泊装備を背負ってザイテングラートを登るのはダルいし、このまま涸沢泊でもいいんだよなぁ…」なんていう日和った考えが頭をよぎりますが、今回の目的は涸沢にテント泊することではなく、翌朝の奥穂高岳登頂なので、気合を入れなおして涸沢小屋を出発することにしました。

つづく。

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動画は鋭意編集中!

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