GoPro HERO8 Blackを購入して4ヵ月が経ちました。
今回は僕がこれまでGoPro HERO8 Blackを登山で使ってきた感想と、普段どのように使っているかを書いてみたいと思います。
GoPro HERO8を登山でしばらく使ってみて
まずはこれまで使ってきたざっくりとした感想など。
初期設定のままで十分な映像が撮れます
色味は初期設定の状態で十分です。
あとで色をいじりたい方は色味を「フラット」に設定すれば低コントラストの映像を撮影することができます。
DJI OsmoPocketは撮影中に明暗のコントラストが強い場所があると、露出をどちらかに引っ張られて画面が明るくなったり暗くなったり映像に落ち着きがなくなる場合がありますが、GoPro HERO8はダイナミックレンジが広く、Osmo Pocketよりも落ち着いた雰囲気の映像を撮ることができます。
暗所での手振れ補正の挙動に難あり
「狭角」「広角」「超広角」と3つの画角を選ぶことができ、ジンバル並みの電子手振れ補正が効くので、明るい日中での撮影は本体にミニ三脚を付けるだけの非常にシンプルな構成で持ち歩くことができます。
ところが薄暗いところや暗所になると電子手振れ補正の挙動がおかしくなり、細かく振動しているような映像になってしまいます。
この辺りはISO感度や細かい設定を調整することで回避できるのかもしれませんが、僕はまだ「これだ」という設定に辿り着けていません。
したがって薄暗い早朝の映像はDJI Osmo Pocketで撮ることが多いです。
背面液晶の各種設定は直観的に使うことができます
背面液晶はタッチパネルになっていて反応はまずまずです。
自分が使いたい設定を幾つか記録しておくことができるので、撮影する場面に応じて素早く切り替えることができます。
冬用グローブをしていても操作可能
GoProは録画開始ボタンを押すと自動的に電源が入って録画が開始され、もう1回押すと録画が停止して電源が切れます。(事前に設定しておいた撮影設定で録画)
したがって厚手のグローブをしていても録画・録画停止の操作はできます。多少の慣れは必要かもしれませんが。
ただグローブをするほど寒いところでは別の問題が発生します。
氷点下で使っているとバッテリーが突然死ぬ
僕が最も不満に感じているのがバッテリーです。
寒い場所で使っているとバッテリーが突然切れます。予備のバッテリーを入れ替えるか、モバイルバッテリーからUSBで給電しながら使うかすれば問題なく使えますが、予備のバッテリーはいつ切れるか分かりませんし、モバイルバッテリーからの給電は歩きながら使うのは少し無理があります。
via https://www.youtube.com/watch?v=5kUu97Vkwj4
GoProの公式YouTubeでは雪山をスキーやスノーボードで滑走するシーンを収録した動画が公開されており、寒冷地での使用も想定しているはずなのですが・・・。
※厳冬期の天狗岳に登った際は、撮影しない時はホッカイロを入れた胸ポケットに入れておくことで問題なく使うことができました
不満点はありますが概ね満足しています
色々書きましたがHERO8は登山の動画撮影になくてはならないカメラになりました。
昨年はOsmoPocketをメインで使っていましたが、今年はGoPro HERO8がメインで、Osmo Pocketがサブという体制になりそうです。
僕の撮影方法
次に僕が普段どのように撮影しているかを紹介します。
LeofotoのMT-03に取り付けて手持ち撮影
現在登山時はGoPro本体にレオフォトのミニ三脚「MT-03」を取り付けて使っています。(三脚穴の入ったGoProアタッチメントを使用)
通常時は閉じた状態の三脚部分をグリップのように持って撮影し、時々違った画角で撮りたいなと思った時は三脚の脚を広げて地面に置いて歩行シーンなどを撮ったりしています。
もともと自由雲台とセットで購入しあミニ三脚でしたが、雲台は別途携行している三脚「SLIK スプリント MINI II」に移植しました。
撮影しない時はこの状態のままサコッシュに入れています。
MT-03はLH-25の雲台とセットで使えばミラーレス一眼の重量でも問題なく支えてくれるので、1台持っておくと色々な場面で役立ってくれると思います。
Insta360の自撮り棒に取り付けて撮影
長さのある自撮り棒を持っていけば、山頂など展望の良い場所で360度ビューを撮影することができます。
Insta360の自撮り棒は底部に三脚穴があるので、上記のMT-03を取り付ければ、棒を伸ばした状態で地面に置くことができます。
こんな撮り方もあります
バックパックのショルダーハーネスに付けてPOV撮影
via https://www.peakdesign.com/
バックパックのショルダーハーネスにGoProをマウントすることで、歩いているシーンを安全に撮影することができます。
ただこの方法だとカメラの向きを変えたいときに体ごと撮りたい方向に向ける必要があることと、取り付けた側の腕がカメラに映りこみやすい(トレッキングポールを持っているとより映りやすいです)のが難点です。
僕は以前この方法を試しましたが、満足のいく映像が撮れなかったので現在は手持ち撮影です。
【国内正規品】PeakDesign ピークデザイン P.O.V. キット ブラック 高さ : 5.30 cm 横幅 : 7.30 cm 奥行 : 15.90 cm POV-2
- 発売日: 2018/09/28
- メディア: エレクトロニクス
ヘルメットや帽子に取り付けてPOV撮影
ヘルメットにGoProをマウントすることで、手持ちでは撮れない場所での撮影が可能になります。
この公式のアクセサリはすでに購入してあって、今年の夏山で岩稜帯などを歩く際にやってみようと思っています。
クリップのほうはバックパックのショルダーハーネスや帽子などに取り付けることができますが、安定した映像を撮るのが難しそうなので使うことはないかな・・・。
GoProで撮影した動画はどうする?
撮影した動画はご自身や身内だけで楽しむだけでは勿体ないので、編集してYouTubeにアップロードしてみてはどうでしょうか?
登録者数・再生回数を稼ぐのは大変ですが、季節のトレンドに合わせた動画をアップすると再生されやすい傾向にあるので、登録者が少なくてもうまくいけば大勢の方に見てもらえるかもしれません。
記事を公開した後にYouTubeの仕様が変わったので、解説とは異なる箇所が多々ありますが、撮影方法や編集方法なども書いてあるので興味のある方はご覧になってみてください。www.haradesugi.com
GoPro HERO8で撮影した登山動画
最後に作例としてこれまでGoPro HERO8で撮影した動画を紹介したいと思います。
基本的にGoPro HERO8 Blackをメインで使い、暗所や薄暗い場所はOsmo Pocket、被写体を抜きで撮影したり背景をぼかしたい時などはSony α7RIII、気が向いた時にGoPro MAX・・・みたいな感じで撮影しています。
歩行時の撮影の約9割はHERO8です。
以上、GoPro HERO8 Blackを登山中の動画撮影に使ってみた感想をお届けしました。
1個持っておくと色々な場面で活用できると思うので、まあまあのお値段ではありますが、興味のある方は購入を検討してみてはいかがでしょうか?