もうすぐ夏ですね。
新型コロナウイルスの影響で今年の夏山はどうなってしまうのか心配ではありますが、まぁなるようにしかなりませんし、それぞれの地域や山小屋の決定に従うしかありません。
・・・というわけで今回は新たな登山ネタがないので、登山を始めた2013年から昨年までの「夏休み」を振り返ってみたいと思います。
熊野古道の小辺路で両膝が壊れる
富士山が世界文化遺産に登録された2013年。
同僚に誘われて富士山に登ったのが僕の初めての登山でした。山登りって結構面白いな・・・と思った僕は、そのあとすぐに金時山と瑞牆山に登り、これは趣味として続けられそうだと確信。
テント泊装備を一気に揃えました。
ただ夏休みの取得が遅れてしまい、まとまった休みが取れたのが11月・・・北アルプスなどの高山に登ることができる時期は過ぎてしまいました。
せっかく買ったテント泊装備をどこかで使いたい。そう思っていたところ、書店で熊野古道の小辺路を知りました。
ここなら登山初心者でも安全に歩くことができそうだと思い、登山道具をバックパックに詰め込んで出発地点の高野山に向かいました。
高野山の宿坊に前泊し、翌日から熊野古道の小辺路を歩いて2泊3日で熊野本宮大社まに向かいます。
スタート初日は避難小屋、2日目は十津川温泉の民宿に宿泊したので、持って行ったテントを使わないまま最終日を迎えました。
そして最終日。
最後の峠を下っている途中で両膝を痛めてしまいました。段差をひとつ下りるたびに膝に激痛が走り、一気にペースダウン。必死の形相でゴール地点の熊野本宮大社まで歩き、何とかゴールすることができました。
終わってみれば楽しい旅でしたが、発生した膝痛はその後の登山でも尾を引くように発生し、登山1年目から下山時の膝痛がトラウマになってしまいました。
カラフルな紅葉に目を奪われた秋の涸沢
登山2年目も夏にまとまった休みが取れずに秋になってしまいました。
ちょうど涸沢の紅葉が見頃を迎えていたのでテント泊装備で登ってみることにしました。
涸沢の紅葉の美しさは事前に調べて分かっていたつもりでしたが、百聞は一見に如かずとはまさにこのこと。
「なんだここは・・・」と思いながら夢中でシャッターを切りました。
目を閉じて適当にシャッターを押してもハズレのない写真が撮れそうなくらい、どこを見ても見事な紅葉が広がっていました。
当初は2泊3日くらいで涸沢をベースに北穂高岳か奥穂高岳に登ろうと考えていましたが、足の指の調子が悪く1泊2日の涸沢テント泊登山となりました。
当初の予定通りにはいきませんでしが、美しい涸沢の紅葉に圧倒され、ますます山が好きになりました。
僕の登山史上最高の山行「北アルプス裏銀座縦走 」
登山3年目は北アルプスの裏銀座縦走に挑戦しました。
テント泊で1泊2日以上の行程はこれが初めてです。
懸念していた日本三大急登のブナ立尾根もそれほど大変ではなく、烏帽子岳にも登って無事に1日目を終えました。
ただ、この日の夕方にバーナーのイグナイターが壊れていることが発覚し、宿泊する先々で小屋の方にライターを借りることに・・・。
翌日は野口五郎岳を経て鷲羽岳山頂へ。
初めて見る北アルプスの雄大な山々に心を奪われました。こんな景色が日本にあったんだ!と感動の連続でした。
そして鷲羽岳から下ったところにある三俣山荘でテント泊。
夕方に三俣山荘の前で見た槍ヶ岳に襲い掛かるように巨大化していく積乱雲に圧倒されました。
3日目は裏銀座のルートから外れて黒部五郎岳へ寄り道。
登山雑誌で見て「絶対に立ち寄ろう」と決めていた黒部のカールは圧巻でした。
黒部五郎小舎に戻ってきたところで、三俣蓮華岳に登り返すのが面倒になり、結構早い時間ではありましたが、3日目はここでテント泊することに決めました。
群生するコバイケイソウと青空の広がり感が最高でした。
4日目は三俣蓮華岳に登り返し、そこから双六岳の山頂を経て西鎌尾根に向かいます。
ここまでの道中ずっと槍ヶ岳を見据えながら歩いてきた裏銀座縦走でしたが、最後の槍ヶ岳山頂でガスるというオチが・・・。
槍の穂先からの絶景は次の機会に・・・ということで翌日に新穂高温泉に下山して4泊5日の裏銀座縦走の旅が終わりました。
2016年は体調不良かつ涸沢の紅葉も微妙・・・
2016年も例によって夏休みの取得が遅れて季節は秋に・・・。
以前できなかった涸沢をベースに北穂高岳か奥穂高岳に登るというプランを計画しましたが、休みの前半に体調を崩してしまい、1泊2日の秋の涸沢登山となってしまいました。
しかもこの年の紅葉は微妙でした・・・。
撮影したカメラも違いますし、登った時期も異なりますが、2016年は木々の葉が紅葉する前に枯れてしまっていて、彩度もボリュームもイマイチでした。
それでも快晴で涸沢ヒュッテで食べたおでんセットは最高で、秋の涸沢を堪能することができました。
・・・というわけで、登山を始めてからの3年は山にのめり込む要素たっぷりの夏休みが続きました。
2016年が若干物足りなかったので、翌年の2017年は色々と計画を練り、満を持して夏休みを迎えるのですが・・・。(後編に続く)