はらですぎ

山とビールを愛するメタボリックおやじの登山ブログです。

夏休みの登山回顧録 2017~2019年(蝶ヶ岳、薬師岳、鷲羽・水晶他)

f:id:haradesugi:20200701053659j:plain

僕の夏休みの登山回顧録。

今回は2017年から昨年までを振り返ります。 

www.haradesugi.com

入念に準備した北アルプス南部の周回登山は雨で撤退

f:id:haradesugi:20200701053652j:plain

仕事が忙しかったり、職場内の休みの調整などがうまくいかなかったりで、秋にずれ込んでしまいがちな僕の夏休みですが、この年は7月下旬に休みをとることができました。

f:id:haradesugi:20200704211103j:plain

鬱蒼とした朝の上高地

裏銀座縦走以来の夏の連休ということで、あの時の山行を超える内容にしようと計画を入念に立てましたが、僕の気持ちに天気が答えてくれませんでした。

連休中の天気予報は微妙で、1日目は雨の予報。

「もしかしたら」に期待しつつ上高地までやってきましたが、辺りはガスに包まれていました。

f:id:haradesugi:20200704211107j:plain

徳沢で晴れ間が見えてきましたが・・・

ここまで来たら行けるところまで行ってみようと思って上高地を出発。 

歩いているうちにガスが晴れてきて、徳沢に到着する頃には雲の切れ間から青空が見えてきました。「もしかしたらもしかする?」と期待に胸を膨らませましたが、徳沢から蝶ヶ岳に登り始めたあたりで膨らんだ胸は元に戻りました。

徐々に天気が悪くなり、途中から雨が降り出し・・・。 

蝶ヶ岳ヒュッテに到着した段階で雨は本降りになり、翌朝になっても止むことはなく、翌日以降の天気予報も微妙だったので、無念の撤退となりました。

1週間近く取った夏休みは1泊2日の雨の登山となり、残った休みを何に使ったかはよく覚えていません・・・。

台風一過の快晴ならず・・・悪天候で初の山小屋泊

f:id:haradesugi:20200701053659j:plain

2018年の夏休みは8月下旬。

f:id:haradesugi:20180825231813p:plain

via:台風情報 - Yahoo!天気・災害

2017年は悪天候による撤退となりましたが、この年は悪天候がさらにパワーアップ。なんと台風が2つ同時に発生し、ひとつは登山中に直撃する予報になってしまいました。

台風が発生した段階で、予約していた夜行バスをキャンセルして登山を諦めようと思っていたのですが、天気予報通りに事が進めば、台風が上陸するのは2日目の夕方。

2日目の夜に台風をやり過ごせば台風一過で3日目以降は快晴のなか山歩きができるのではないかと思い、行けるところまで行ってみることにしました。

f:id:haradesugi:20200704213710j:plain

台風が接近しているとは思えない1日目の朝

朝の折立は快晴でした。

本当に台風が接近しているんだろうか?と疑いたくなるような天気。

f:id:haradesugi:20200701053656j:plain

薬師峠にテントを張って空身で薬師岳山頂へ

太郎平小屋の先にある薬師峠にテントを張り、必要な荷物だけ持って薬師岳に登りました。

2日目の朝も快晴。

雲ノ平に到着した段階でも天気は良好で、台風の接近を疑いたくなりましたが、上空には結構強い風が吹いているようで、空の雲が目まぐるしく動いていました。

f:id:haradesugi:20200704221837j:plain

槍ヶ岳や穂高方面に分厚い雲が出てきました

雲ノ平で休憩したあとは三俣山荘に急ぎます。

f:id:haradesugi:20200701053702j:plain

三俣山荘の窓はすべてトタン?で覆われて台風仕様になっていました

三俣山荘のテント場に到着した段階で雲の切れ間から青空が見えていました。テントを設営している人もいたので、風が凌げそうなハイマツのそばなら台風が来ても大丈夫なのか?

・・・と一度はテント泊に気持ちが揺らぎましたが、台風襲来に備えて窓という窓をすべて塞いで武装している三俣山荘を見て「やはり小屋泊にしておこう」とテント泊を諦めました。

f:id:haradesugi:20200704221940j:plain

空は厚い雲に覆われ夕方には雨が・・・

夕方になると空はどんよりした雲に覆われ、ポツポツと雨が降り出しました。この段階では風はそれほど吹いていませんでしたが、夜に目が覚めると小屋の外は凄まじい風雨になっていました。

トイレに起きると小屋の入口にテント場から避難してきた登山者がシュラフに入って眠っていました。

翌日は台風一過で快晴に・・・と思っていましたが、天候は回復の兆しを見せず、小屋の外は酷い天気でした。小屋でしばらく時間を潰しますが、天気が一向に回復しないため、意を決して双六小屋に向かいました。

巻道から双六小屋に向かいましたが、途中何度も強風に吹き飛ばされそうになりました。山の悪天候の恐ろしさを体に感じながら何とか双六小屋に到着。

テント場にテントを設営している人は誰もいませんでした。

時間的にこのまま下山するわけにもいかないので双六小屋に1泊することにしました。翌日以降の天気も微妙だったため、登山の継続を諦めて下山することにしました。

早朝に双六小屋を出発し、雨に打たれながら新穂高温泉に下山しました。

この年は山の悪天候の恐ろしさ、山の中にある営業小屋の有難みを身をもって体感することができました。

ノープランで北アルプスを歩いた2019年の夏休み

f:id:haradesugi:20200701053705j:plain

昨年の夏休みは新穂高温泉から双六小屋方面に登って、三俣山荘の周辺をウロウロした後に西鎌尾根から槍ヶ岳に向かう・・・みたいなざっくりした計画でした。

ところが夜行バスが長野県に入ったあたりから雨が降り出し、上高地バスターミナルに到着する頃には雨足がかなり強くなっていました。

新穂高温泉からの登山道は沢が増水すると通行止めになるケースが結構あるので、足止めを食らいたくないと思った僕は、予定を変更して上高地バスターミナルでバスを下車しました。

f:id:haradesugi:20200701053707j:plain

雨のち晴れの槍ヶ岳

新穂高温泉からの登山を諦めて、上高地から当初ゴール地点に設定していた槍ヶ岳に登ることにしました。上高地からしばらくは雨が続き、傘をさしながら歩きました。

横尾に到着したあたりで雲の切れ間から青空が見えてきて、休憩中に雨がやみました。そこから徐々に天気が回復し、殺生ヒュッテあたりまで来たところで空を覆っていた雲が消えました。

これは翌日も期待できそうだ・・・と思っていましたが、僕の期待とは裏腹にガスと強風がセットになった非常に寒い朝でした。

槍ヶ岳から西鎌尾根を歩いて双六小屋に移動。前日あまり眠れなかったので、行動時間を短めにして双六小屋でテント泊するつもりでいましたが、テント場は風が強く吹いていて、小屋の荷揚げが遅れている関係で食事メニューもイマイチ・・・。

だったらもうひと頑張りして三俣山荘まで行くか・・・と重い腰をあげて出発。

f:id:haradesugi:20200701053712j:plain

鷲羽岳と三俣山荘

三俣山荘まで移動してテントを張りました。

3日目は水晶岳に登って雲ノ平にテント泊するつもりでいたので、テントを撤収して三俣山荘を出発しました。

鷲羽岳から朝の北アルプスを眺めるつもりでしたが、残念ながら周囲はガスに包まれて何も見えませんでした。ところが水晶小屋に向かう途中で強風によってガスが吹き飛ばされて一気に視界が開けました。

f:id:haradesugi:20200701053715j:plain

水晶岳山頂

そして過去に2度スルーしてきた水晶岳にようやく登頂。

山頂からの景色は最高でした。朝に出発した段階では水晶岳に登ったあとに雲ノ平に行ってテント泊するつもりでしたが、翌日以降の天気予報が微妙だったので、三俣山荘に戻ってもう1泊し、翌日下山することにしました。

f:id:haradesugi:20200701053717j:plain

三俣蓮華岳の山頂で迎えた朝

最終日は三俣山荘から三俣蓮華岳に登り、ご来光を見たあとに双六岳に向かいました。この日の朝は雲がほとんどなかったので、周囲の山々がよく見えました。

三俣蓮華岳から双六岳に続く登山道も最高でした。

f:id:haradesugi:20200701053719j:plain

双六岳から望む槍ヶ岳

その後は双六岳から双六小屋を経て新穂高温泉に下山しました。

序盤は悪天候に悩まされ、荷物を削りすぎて眠れない夜を過ごした日もありましたが、結果オーライの良い山行となりました。

 

以上、登山を始めてからの夏休み回顧録でした。

振り返ってみると、不発に終わったのは2017年の1回だけで、あとは色々ありつつもそれなりに満喫していますね。

 

今年は新型コロナウイルスの影響で営業を断念した山小屋も多く、営業を予定している小屋でも予約必須にしているところがあったり、登山の計画を立てるのが難しくなってきています。

また、東京を中心に感染者が再び増え始めていて、営業再開を予定している山小屋も今後どうなるか分からない状況です。

夏休みの計画はざっくり立ててバスの予約まで入れていますが、今後の情勢を見ながら慎重に行動するつもりです。

当時のブログ記事

www.haradesugi.com

www.haradesugi.com

www.haradesugi.com

www.haradesugi.com

www.haradesugi.com

www.haradesugi.com

www.haradesugi.com

www.haradesugi.com

www.haradesugi.com